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感情や思考が肉体に影響を与えるという古医学の思想と現代医学の研究
神智学は、ギリシア語のtheos(神)とsophia(知恵)から成るtheosophyの訳語です。神を知る、神の知恵をいただく、神の謎を解く、といった学問です。新プラトン学派やグノーシス派がここに含まれます。
人間の肉体、そして肉体に影響を与えるエネルギー領域を下記の5つに定義します。
肉体
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エーテル体(生命エネルギー、経絡の流れ、チャクラ)
↓
アストラル体(感情、本能)
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メンタル体(知性、思考、哲学)
↓
コーザル体(阿頼耶識、神に通じる領域)
コーザル体について取り扱うことは人間には不可能です。
重要なのはメンタル体を中心にアストラル体までを含む領域です。これらは人間の生命エネルギーに強力な影響を及ぼします。
このような概念は、ヨガやアーユルヴェーダ、チベット医学など、古い医学ほど詳しく取り扱ってきました。
精神を安定させ向上させることは、健康やパフォーマンスに直結するはずだという考えです。病気や問題の解決法として役立つと考えられています。
なんだかオカルトっぽいですが、考え方や精神状態が病気を引き起こすことがあるというのはすでに知られています。
1996年にレベッカ・フェルカーが発表した研究によると、「自分は心臓病にかかりやすい」と信じている女性の死亡率は、そう信じていない女性の4倍にのぼりました。
ケンタッキー大学のデボラ・ダナー教授の研究に、楽しい・嬉しいなどポジティブな言葉を使う人と、寂しい・悲しいなどネガティブな言葉を使う人の60年後の生存率を調べた研究があります。
その結果、ポジティブな言葉を使う人の生存率は約90%、ネガティブな言葉を使う人は約34%でした。考え方の違いで寿命に約56%もの差が生じたことになります。
ユニバースシティ・カレッジ・ロンドンのステップトー教授が、幸福そうな人とそうでない人のコルチゾール(ストレスにより分泌されるストレスホルモン)濃度を調査した結果は、最大で32%もの差がありました。
幸せそうな人ほどコルチゾールの濃度が低く、高血圧や高血糖になりにくい、脳や体が老化しにくい、心血管疾患のリスクが低い、などの傾向があったと報告しています。
脂質異常症の治療薬「スタチン」を使った英インペリアル・カレッジ・ロンドンのチームによる研究では、服用者が経験する筋肉の痛みや倦怠感といった副作用のうち9割が、薬の成分と無関係なことが示されました。
副作用を経験してスタチンを中断したことがある37~79歳の患者60人に、本物と偽薬のスタチンを渡し、本人がどちらを服用しているか分からないようにして1年間にわたって追跡したものです。
49人が臨床研究を完了。副作用の度合いを報告してもらうと、本物のスタチンを飲んでいる時と偽薬を飲んでいる時で副作用の程度がほとんど変わりませんでした。
体調が思わしくないときは、まず食事や生活習慣を見直すと思います。それもとても大切ですが、考え方や精神状態を見直すことも同じくらい重要であるということが言えそうです。