怠惰勉強垢の3年間の軌跡〜勉強垢始動編〜

この世には4種類の人間がいる。
1.才能がある上に努力家な人間
2.才能は無いけど努力家な人間
3.才能はあるけど努力を怠る人間
4.才能が無いのに努力も怠る人間
である。今回は4.才能が無いのに努力も怠る人間がTwitter勉強界隈という場所で過ごした3~4年間について記そうと思う。

〜勉強界隈との出逢い〜

世間がCOVID-19の脅威に晒され、弊自称進でさえも休校を余儀なくされた中学2年後期〜中学3年前期、俺が中学受験、そしてその中での挫折を経て培った勉強に対する意欲と勉強習慣は休校期間ですっかり皆無になり、ただただ部屋を閉め切って、外が朝かも夜かも分からないまま只管ポケモン厳選とTwitterポケモン界隈でのネカマ活動に勤しんでいた。別に今ほど成績が下がる事に対する抵抗も無かったし、第一受験なんてまだまだ先のことだったので特に勉強をサボる事に対する罪悪感は無かった。しかし、休校期間が明けた頃に受けた学力推移調査(高校で言う進研模試的なもの)では全国順位も校内順位も、今までに見た事がないほどに膨れ上がり、友達どころか親にも見せられない状態になってしまっていた。ここで休校期間中の怠惰を反省し、それ以降の長期休みで挽回を図れば良かったのだが、やはり本質が怠惰なのでそうはならず、寧ろそのまま成績が下がり続けても受かりそうな大学を探す路線に変更した。当初は京大医学部を目指していた(!?)のだが、その夢はこの時点で潰えた。更に、休校期間中に外にも出ず昼夜逆転生活を送っていたことで、体力が著しく落ちたため部活にも行かなくなり、そして次第に学校も休みがちになっていった。
そして迎えた中学最後の学力推移調査、中2前期の段階では70以上もあった俺の偏差値は50台まで落ち込み、学年でも最下層のレベルまで落ちぶれた。元々部活でも大して活躍しておらず友達もそこまで多くなかったため勉強だけが取り柄だった俺は、遂にアイデンティティを完全に失い、何者でもなくなってしまった。この事は中学3年生の俺にとっては相当ショックな出来事であり、ここで遂に重い腰を上げ、真面目に勉強することを決心した。そしてまず形から入る為に参考書を揃えようとする(もうこの時点でダメ)のだが、姉との仲も悪く両親も頼りにならなかったため、自分で参考書を調べることになった。その中で次第に、「誰か参考書に詳しい人たちと話が出来て情報を共有してもらえたらなぁ…」と思うようになった。当時の情報源としては(今もそうだが)、Twitter or YouTubeしか無かったため、ふとTwitterで検索を掛けてみると、「#勉強垢さんと繋がりたい」という文言が出てきた。怠惰で勉強に関して無知な自分にとって、一緒に勉強を頑張ってくれる仲間が出来て、情報も共有してもらえる界隈、というのはあまりにも都合が良かった。そのため、そのハッシュタグを見つけてから勉強垢を稼働させ始めるまでにさほど時間はかからなかった。新しいメアドを作り、アカウントを作成していく、ハンネなんて思いつかなかったので、今では考えられないことだが、苗字をそのままハンネにして後ろに@勉強垢と付けた(ゆうなと同じ感じ)。アカウントの作成が完了するとすぐに、ハッシュタグで検索をかけてテンプレを探した。テンプレの内容を「新高1 🚹 文理未定」と書き換えてゆく。そして内容を確認し、そのままツイートボタンを押した。その瞬間、その後3年間続く長い長い俺の勉強垢としての人生が幕を開けた。


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