【中国語文法】「不」と「没」
大学で習ったのが約10年前、ふと否定の「不」と「没」っの差ってなんだっけと思い始め、完璧に忘れてしまったことに気付きました。
これこそ、中国語だと『忘光了 wàng guāng le 』ということで、今日のインプット+アウトプットは
【中国語文法】否定の「不」と「没」
とさせて頂きます。
基本的には時間軸を意識して使い分けるのが一番分かりやすいです。
過去:“没”
現在:“不”
未来:“不”
しかし、使い方とうもあるので少し以下で紹介します。
①“不”と“没”の違い
“不”と“没”はどちらも否定を表す副詞ですが、意味に違いがあります。“不”は「ある動作や状態が発生しない、存在しない」
“没”は「ある動作や事態が発生していない、存在していない」
(中)她不来。
(日)彼女は来ません。
(中)她没来。
(日)彼女は来ていません/彼女は来ませんでした。
(中)我不参加。
(日)私は参加しません。
(中)我没参加。
(日)私は参加していません/私は参加しませんでした。
“不”は主観的な否定の言葉で、“我不参加”と言えば
「(私は参加する気がないから)参加しない」
ということになる。
“没”は客観的な事実を述べる否定の言葉で、“我没参加”と言えば「私は参加していない/参加しなかった」と具体的な事実を述べているのです。
②“不”と“没”の違い
「不」と「沒」
“不”:現在、未来の否定
“没”:過去の否定
この原則も覚えておくと、使い間違えることはありません。
例文を交えて解説します。
【過去】
(中)我昨天沒吃飯
(日)私は昨日ご飯を食べていません。
過去に対しての否定なので「沒」を使用します。
過去に対する否定で、不を使った否定できません。
不吃飯=ご飯を食べません。 になります。
【現在】
我今天不吃午飯
今日お昼は食べません。
現在に対して否定する場合は、不を使って否定します。
【未来】
我明天不吃飯
私は明日ご飯を食べません
「明日もご飯を食べない」という未来に対しても否定をしています。
“不”を使った否定は全て現在・未来に対しての否定ですので、
不去(行かない)
不看(見ない)
不穿(着ない・履かない)
不要(必要ない、いらない)
といったように過去に対する否定ではないということをしっかりと覚えておきましょう。
形容詞と助動詞を否定できるのは“不”だけ
不喜歡
不可以
不熱
不冷
不要
不願意
不在
不知道
他にも無数の形容詞や助動詞がありますが、全て“不” で否定します。
それに対して、“没”は上記に上げた例のような、形容詞や助動詞には使うことができない。
有を否定できるのは“没”だけ
動詞は基本的に過去・未来・現在によって“不”と“沒”を使い分けて否定しますが、有だけは例外で、必ず“沒”で否定する必要があります。
不有とは言わないので、気をつけましょう。
復習
ある程度理解ができると以下のを訳す時、簡単に訳せるかも
動詞前
a. 不搬
b. 沒搬
a. 不聽
b. 沒聽
a. 不說
b. 沒說
a. 不洗
b. 沒洗
形容詞前:
a. 不亮
b. 沒亮
a. 不老
b. 沒老
a. 不髒
b. 沒髒
a. 不黑
b. 沒黑
動賓結構之詞組前
a. 不喝水
b. 沒喝水
a. 不讀書
b. 沒讀書
a. 不用腦
b. 沒用腦
a. 不花錢
b. 沒花錢
いかがでしょうか。中国語学習者の方のお役に立てれば幸いです。自分自身も調べながら、記憶が甦り良いアハ体験ができました。
また、間違ってる所もあるかもしれませんが、そこはご愛敬ということで。
最後まで見ていただきありがとうございました。
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