2022 12〜2023 01沖縄④パーティーゴリラに怯えた夜。
2022年 大晦日。コザで風呂に入って、那覇市に向かう。
「那覇市で飲んだくれて年を越す」という素晴らしい計画を実行するのだ。
那覇市に入り、結構中心部のコインパーキンにパーキン。
早速近くの「国際通り」へ ツラをテカらせテクテク歩いていく。
ココが国際通りかぁ…情報量が凄えな…建物が全部ドンキか居酒屋に見えるなぁ…
通りはワシらみたいな他所モンや、外国の人々、地元の人々で、結構な人通り。活気がすごい!
とっぷり日も暮れて、栄町市場の某店へ!ワシらはココで、食ってみたかった「ヤギ汁」を喰らうのだ!
動画やサイトを観ても、まず「臭っさい」とか「臭み」等の臭ワードが飛び交うハードコア郷土料理。
そのなかでも、よりハードコアな感じの栄町の某店で俺らはアレするのだ!
お店の前で、佇まいにビビってしまって入店するのをモタつくが、U氏の腹を決めた発言に乗っかる。頼もしい男、U氏だ。
入店すると、4、5人座れるカウンタと、小さい座敷席。
店主のおばちゃんと、お客さんはカウンタに紳士1人。
カウンタに座って「オリオンビールと、ヤギ汁と、ヤギソーセージ」を注文。
まず瓶オリオンで乾杯。染む。
ソーセージが来た。恐る恐る食ってみると香辛料がバッキバキにキマっていて「へぇ、臭み…消すじゃん…」と思った。や、美味いのだけれど。
調理中のおばちゃんから「ふーちばーは入れるか?」と聞かれた。
「ふーちばー」とはヨモギの葉の事だ。臭み消しの為に入れるそうな。って事を動画やらサイトを観て覚えたのだ(因みにヤギは「ひーじゃー」というそうな)。
もちろん「入れてくれ」と美しい声で答える。
で、ふーちばー入りのひーじゃー汁が来た。トップには擦り下ろし生姜が乗っとる。
「へぇ、すっげぇ臭み…消すじゃん…」と思った。
で、食ってみる。意外と大丈夫でパクパク喰らう。
うん、まぁ美味いな。知らん土地の味やな。
しばらく食った後の感想
U氏「ムゥ……NO…」と。
やっぱアレみたい。
俺はバカなので、平気で食ってたが、その内「ヤギの脂身」と「ヤギの血を固めたもの」が相当アレと気づいてしまった。
しにがみのにおい!
気づいた後は全く箸が進まない…
我々にはちょいとハードコア過ぎたな…
その後おばちゃんと話してたら一品サービスしてくれた。優しい!
お店を出たその後「お客さん同士が共に盛り上がったりするフレンドリーな街」だと言う「栄町市場」をウロつく。
が、その日は「アダルトダンディー」みたいな鼻が赤いジジイしかいない街だったので早々に見切りをつけ、そこに居た猫と遊んだ後、栄町を出る。
国際通りに戻り、そこの安居酒屋で沖縄感があるツマミで泡盛をゴックン。「豆腐よう」が美味い…ステキ…(気に入りすぎて帰りの空港でも買った)
今年もいよいよ終わって行く時刻だ。
お店を出ると、いわゆる「陽キャ」的な若者達がウェイウェイ言うて騒いどる。
怖い。本当に怖い。パーティーゴリラ…
数分後、パーゴリ達のカウントダウンで新年を迎えた。グッバイ22、ハロー23。
年明けの瞬間、何かが爆発したような勢いのゴリラ歓声があちこちであがっとるし、何か「ウェ〜イ!」つって、すっげえ肩組んでくるし。
所々で振る舞い酒なんかも有ったり。恐ろしい街よ…
デカい交差点では、沖縄県警がバリケードの部品を手に数十人集まって集結していた。
「何かが起こるのかもしれん…」と思い、そこで待機。
かつては「荒れた成人式」で仏恥義理だった都市、沖縄だもの。まぁ近年は北九州の印象が強いが。
ヤンクの若者による「新年暴走」とか観れるかも!「肌色の武丸リーゼント」とか観れるかも!と期待してみていたが、何もなく県警は解散。
「抑止力」的なアレだったみたい。拍子抜け。
その後「年越しソバを吸おう」という提案。ココは沖縄だ。ソバったら当然沖縄ソバよ。
少し歩いたところに有った、テントで営業している店でソバも提供していたので即決。丁度ええ!
「沖ソバが年越しソバっつーのもオツなモンでゲスな…ウヒヒヒヒ…」とか言いながら待っているとブツ着丼。
ツラをテカらせソバに襲いかかったが、本気で不味かった。味が遠いぜ…
「お湯に浸った麺」みたいなモノをココロを閉ざして平らげ、狂った街から去った。
旅はまだ続く。
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