関東の旅③ ポップな音を立て折れる箸(完結)
2019。元旦。東中野。快晴。
のそのそ準備して電車に飛び乗る。昨晩の狂乱の一夜を思い出しながらU氏と電車に揺られる。
市ヶ谷駅で下車。テクテク歩いて靖国神社へ初詣に。
背筋を伸ばし指先を揃えてキビキビ歩く。
写真撮ったり、お賽銭をブン投げて、ドス黒い願望を脳内で唱え参拝終了。
遊就館や売店を冷やかす。陸軍の帽子がクソカッコイイが高価であきらめる。
おみくじを引いたらば「吉」との事。ん。
境内の出店の広島スタイルのお好み焼きで朝ぐわん。
「さぁ喰らうぞ!」と襲いかかった矢先、割り箸が折れる。いつもこうだ。俺ぁいつもこうだ・・・
お店、混雑がアレなので、折れたのを駆使して喰らったが最高に喰いづらかった…
高校に入学し配布された体育館用シューズ。箱を開けるとどっちも右足だった…という過去を持つ俺さ…
靖国を後にし、池袋パルコ「キューライス展」へ。好きな漫画家さん、キューライスさんのアレだ。グッズを得て満足!グッバイ東京。名残おしいが。
東京から小田原へ。
小田原城をウロついたらもう夕方。城に猿が飼育されている場所が有り、「秀吉(猿)め!」とか「忘れぬぞ!」的な小田原の人々の怨念を想像。
小田原の街で晩飯。まずラーメン。そこしかやって無かった家系ラーメンの店に入る。
そこそこ大きいお店で、適当な席に座るが、そこだけ天井から謎の水滴が落ちてくる席だった。配布された体育館シューズが(中略)
小田原の街をウロつき倒した後、飲酒し意識を失うとか失わないの境目をアレし、結局失う。
翌朝は三島市の山中城へ。
障子掘が格好良い山城だ。
やはり売店では「障子掘ワッフル」を販売している様だ。開いて無かったけど。
三島市を出て、色々振り返る。この数日、関東の天気は雲ひとつなく最高の青空だった。素晴らしかった!
そんな事を思っていると北陸に入った所でいつもの「鉛色の北陸の冬空」に戻った。
一気に現実に引き戻され、旅は終わった。
完