雑記 8 続・チンピラ児童の夏
小学校5年生の夏休み。最終日。
たまった宿題(ほぼ手付かず)を半ベソかきながら片付けていた。
プールやクワガタ等に費やした日々を薄く後悔するが、もう遅い。
ヒザみたいな表情で算数ドリル等を嫌々こなす。
他にも読書感想文や、工作等色々控えていた。
このままでは無理だ。
そこで、電卓とかを駆使し(怪しまれないようにワザと不正解も書く)、感想文は本の後書きをほぼ丸し・・・・
等の黒いテクニックで片付ける。
ウチの学校では他にも「私のアイデア貯金箱」を作れ。
という工作の宿題があった。
自業自得だが、ギリギリになってアイデアもクソもあるものかね。
でも捻り出さにゃならん…
このままでは教師や親からキリキリ詰められる…やるしか無ぇ…
そこで牛乳パックを用意。
パッケージはそのままにして、硬貨が入りそうな穴を開けた。
完成。
制作時間数十秒。
これで「貯金箱」部分はクリアだ。
後は「アイデア」部分をでっち上げればいい・・・・
思案の結果「簡単に出来上がるよ!」という糞アイデアで勝負する事に。
元気良く担任に言えばなんとかなるような気がした。
勢いは大事だ。
よし、この案で行こう…
翌日、夏ヤス明け実際に元気良く提出してみたら、当然ひっぱたかれた。
が、一発は覚悟していたので耐え、「おなじみのデザインを活かした・・・」とか言って食い下がったが、叩かれた。
同じ所を叩かれた。
シュンとしながら席に戻り、泣きそうなのを堪えながら静かに牛乳パックを畳んで小さくして捨てた11歳の夏。
当然学校で詰められ、家で詰められ、すっかりやる気をなくし不提出を貫いた。
「やれ」と言われると、途端にやる気を無くすし、「やらんでもエエ事」を嬉々としてやるタイプのポンコツだ。今でも変わらない。
そんな過去を持つ俺の現在の貯金箱はコレ(写真)。素材以外の進歩ナシ。
今でも何も変わらない。