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0004/同い年のモノと暮らす
1980年代に作られた40年モノのプラスチックの植木鉢を買った。さて、どう使おうかと考えているうちに、いつのまにか「ごみ箱」として活躍し始めている。
40年モノということは、自分とほぼ同い年。
お世辞にもきれいとは言えないけれど、時が経って角が取れた感があり、艶がなくなっていい感じに落ち着いているので、勝手に“マイク眞木”と名付けて愉しんでいる。
考えてみれば、自分の身の回りで一番長く付き合っているものってなんだろう?パッと思いつくのは学生時代に買った腕時計だけど、もう随分ボロボロになって押入れの中に閉まったままだなぁ。
あたらしく物を買うことは楽しい。なぜかと言うと、それを買うことによってあたらしい何かが始まるからだろう。
それで十分なのかもしれないけど、そこに一つ付け加えたいと思うのは、その買った物とこれから何年付き合っていけるのかということ。
1年でサヨナラしてしまうものではなく、5年10年と一緒にいられるかどうか。古道具屋の準備をしている中で、モノとどう向き合っていくのか、そんな自問自答を繰り返している日々です。
年を経て古くなることはそんなに悪いことじゃない。自分と同い年の物を身の回りに置いてみると、人生について考えるきっかけになったりするのでオススメ。
自分が持っているモノについて語らうイベントがあったら、意外と盛り上がるのではないかと妄想に耽っている日曜の昼下がりでした。