組織は世界線を越える“モメンタム・エンジン”【#7:「チーム長谷川で働くということ」】
第7回のテーマは「チーム長谷川で働くということ」。メンバーの伊集院が提案してくれました。そもそもこのマガジンは、至極パーソナルな話をしながら、メンバーを相互に理解しあうことが主な運用目的です。なので、本テーマは、その目的を理解する上で重要な位置付けにあります。
僕が最後の担当なのですが、これまでみんながそれぞれ意見を綴ってくれました。テーマを設定した伊集院は、「いろんな情報に触れられる」ことが一緒に仕事をしてくれる理由だそう。そして、「合わなかったらすぐ相談してやめます」だそうです(笑)。
早くからジョインしてくれた梶川は、「自分の軸を持ちたいならば、自分で自身を育成しなければならない」と悟ったことがジョインの契機。緩やかに業務をお手伝いしていただいている小池は、「質の高いコンテンツをつくりたい、つくるスキル・経験を得たいとの一心でチーム長谷川のメンバーに志願」したそう。
それぞれが書いたnoteを読みながら、サイボウズ社長・青野さんの著書『チームのことだけ、考えた。』に書かれてた「100人いれば、100通りの人事制度があってよい」という言葉を思い出しました。
同書を読み、“全員の理想は叶えられない”という幻想と戦う青野さんの姿勢に、甚く感銘を受けました。「至らなさを埋める成長意欲=アントレプレナーシップ」だと自分の中で整理できたと思います。
メンバーとして僕はこのチームの最古参なので、組織文化や青野さんのがそうするように、チームが“全員の理想を叶える”箱にしたい。「やりたくないことはやらなくてもいいし、やりたいことだけやっていればいい」と本気で思っています。
ただ、あくまでそれはチームにおける自分の役割を考えた上での思想です。僕個人が、オバラミツフミに課す責任や仕事にその思想は適応されません。
ということで前置きが長くなりましたが、表題の通り僕にとっての「チーム長谷川で働くということ」を以下に書いていきます。
スタートから“猪突盲信”
僕がチームに参画(長谷川に弟子入りした)経緯は、「プロのライターになりたかったから」。去年の3月19日に弟子入りしたいとメールを送り、数日後に弟子になりました。
「僕にできることは何でもやります」と伝え、本当に何でもやってきた1年でしたね。
「好きなことを達成するために発生する嫌なことは、すべて好きなことである」だと思っているので、どれだけ業務量が増えようとも、それが自分に興味のないことでも、文句を垂れる前にまずやってきました。
たとえば「#小原課題図書」が分かりやすい。人生でほぼほぼ読んだことのなかった本も毎週3冊必ず読んできました(今はかなり滞っていますが…)。
そうした経験を丸一年続けたことで、今まで見えなかった世界線に触れることができました。苦手なこともやってみたら案外と面白いし、続けてみたら結果も出る。ずべこべ言う前に「盲信」してきてよかったと思います。
僕にきっかけをくれたモリジュンヤさん1選
濃密な経験のきっかけに遡ると、inquire代表のモリジュンヤさんが主催するライティングコミュニティ『sentence』 にたどり着きます。
「ライターになりたい」が口癖で、とにかく機会を探していた時期でした。そんな頃、たまたま『sentence』の存在を知り、何かきっかけがあるのではないかと参加しました。
たしか、第1回では「どんなライターになりたいか?」を参加者でディスカッションした記憶があります。「ライター」を、ウェブライター/コピーライター/エッセイスト…(あとは忘れたけど)といった具合に四象限に分け、知っているライターさんをそれぞれにグルーピングし、自分はどうなりたいのかを整理しました。
その後、“自分のありたい姿”に行きつくために、「筆力」や「思考力」などライターに求められるスキルを分解し、自分の現在地をたしかめたはず。記憶の限りだけれど、僕は「同世代の矢面に立つライターになりたい」と言っていました。
・・・
振り返ってみると、長谷川と師弟関係を結んでからは、『sentence』でたしかめた“自分のありたい姿”に向かって全速力でアクセルを踏む時間でした。
「同世代に有意義な情報を届けたい」という思いは相変わらず持っているし、最近では、自分自身の存在がそうであるべきだとも思っています。
「お前はいつも中途半端だ」と言われ続けてきましたが、今は誰にもそんなことを言われなくなりました。「あいつアホだったけど、頑張ると結果出るんだね」と思ってもらい、くすぶってる友人たちのエンジンになれたら嬉しい。
チーム長谷川は世界線を越える“モメンタム・エンジン”
『sentence』に参加した頃に「こうなれたらいいな」と思っていたことの大概は叶いました。(どれも自分にとって大切な目標だったけど、一方で、今思えば本当にちっさい目標でもあった)
「私たちは企業に騙されている」。26歳の社会派マーケッター石井リナが教えてくれた“ステマ無法地帯”Instagramの闇。
photo by Tomofumi Usa
第一目標「プロになりたい」が叶ったのも、弟子入りして間も無くのことだったと記憶しています。読者だった『Be Inspired!』で署名記事を書かせていただき、「プロにるのではなく、プロの自覚を持たなければ!」と思ったんです。その日以来、自分はプロの自覚がある。
【田端信太郎】22歳だったら、日銀経由で仮想通貨業界に行く
今年に入り、『NewsPicks』で「いま私が22歳だったら」シリーズの執筆を任せていただいたことも、目標が叶った瞬間です。書きたいと思っていた媒体で執筆機会をいただけて、めちゃめちゃ嬉しかった。
……ただ、そのどれもが「チーム長谷川」という箱があったからこそできたことです。自分一人で成し遂げたことなど、全くと言っていいほどない。
つまり、僕にとっての「チーム長谷川」は、世界線を越える“モメンタム・エンジン”なのです。去年一年の仕事は、僕の力で掴んだものではないのです。
長谷川に機会をいただき、その経験によって土台を築き、土台の上に新たな経験を積み重ねる。その繰り返しで少しずつ前進してきました。
一人ではそのスピードが鈍行列車だったかもしれませんが、長谷川とタッグを組むことで快速列車に乗り換えることができ、ゴールに到達するまでの時間を短くできたんです。
そして、二人で始まったチームも、今では10人近くまで拡大しています。メンバーの力を借りることで、快速列車が特急列車になっています。
新しくジョインしてくれるメンバーにも、僕と同じような経験をしてほしいし、やりたいことがあるなら、できる限り貢献をしていきたい。なので、今度は僕が、彼らにとっての快速列車になれたらいいなと思っています。
信頼で繋がった個人は組織になるし、信頼で繋がった組織は強い。それを肌で感じたからこそ、自分で歩みを進め続けることはもちろん、仲間が一歩を踏み出すためのエンジンになれたらいいなと感じるのです。
ありきたりな言葉になってしまうけど、人生は一度きりしかない。その人生で何を為すかを早くに持つことが素晴らしいとも思わないし、行動が遅くなってしまうことを恥ずかしいことだとも思わない。
いつか来る、誰かの最初の一歩をサポートすることに生きがいを感じているので、チームのみんなには直接的に、記事を読んでくれる読者の人には間接的に、その機会を与えられるような人になれれば良い。その上で、自分自身このチームをいい意味で利用しながら、常に新しいことに挑戦する一人でありたい。
かなり文脈が紆余曲折しましたが、僕にとって「チーム長谷川で働くということ」は、仲間に触発され、補い合い、エクスタシーに溢れた人生を歩む手段ですね。
【告知】
アシスタント仲間とイベントに登壇します。これからは、「インターンよりアシスタントの時代」やで。
【スタッフ募集】
チームでは企画・編集・ライティングのメンバーを新規で募集しています。ご興味ある方、下記のメールアドレス(もしくはツイッター)にご連絡いただければと思います。学生歓迎です。
obaramitsufumi@gmail.com
@ObaraMitsufumi