~ 薪はガス・灯油の代りです ~
~ 薪はガス・灯油の代りです ~
さて,今日の話は・・・・
子供時代を過ごした山の中の生活です。
井戸も水道もない生活はどんなものか
という話を書いてみます。
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山の中にはガスも灯油もありません。
回りの山で手に入るものが全てです。
まさに、自給自足の生活でした。
ご飯を炊くのも、味噌汁を作るのも薪を使います。
それらは、山から切り出した丸太を短く切り
それを、太くて短い丸太の上に立てて
鉞を振り下ろして割って薪を作ります。
出来た薪を鉈でさらに細く割って
焚き付け用の細い薪も作ります。
しかし、
焚き付け用の薪でも、火が付きにくいので
拾い集めて蓄えた乾いた杉の葉を使います。
この乾いた杉の葉は、マッチ一本でも火が付き
油分があるので勢いよく燃えます。
火を付けたなら燃え広がりやすいように、
杉の葉、焚き付け、薪の順に重ねてから
火をつけると失敗しないで上手く火が付きます。
ご飯を炊くのは 石と土で作ったかまど
勢いよく薪が燃えると ご飯の匂いと共に
釜から蒸気と泡が 湧きこぼれます。
囲炉裏の天井から 自在鉤が吊り下がっています。
自在鉤の下には 鍋を引っ掛けるカギがあります。
鍋の中の煮込みが グツグツ音を立てていました。
燃え残った熾火を 集めて火鉢に入れ
熾火に灰を寄せて 五徳に鉄瓶を乗せると
鉄瓶のお湯が沸き 湯気がシュンシュン出ます。
囲炉裏で薪を焚くと 家の中が温まります。
そして
炎を見ているだけで 心も温まります。
それらの薪作りも・・・・
数本の薪割りなら とても気持ちが良いです。
1日分の薪割りをすると 体が燃焼し良い汗をかきます。
冬を越す量の薪割りとなると 何日もかかり
根性と忍耐力が必要で、かなり骨の折れる仕事になります。
山の木を切り倒して 山から運び出す作業は
想像以上の重労働で 過酷なものだと思います。
しかし、
私が子供の頃は 直接見る機会はありませんでした。
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