自分ウケの先に需要があると思いたい話。
動画を投稿したんよ
あやこあにぃさん原作の『みちづれの金魚』という作品を朗読させていただいた。
私なりにあらすじを書くとこんな感じ。
金魚に名前を付けると、死んだ際に寂しさで飼い主を道連れにするという迷信を知った主人公が、金魚を買ってきて祈るように亡くなった妻の名前をつける。
あらすじと原作の文字数がそんなに変わらないの面白いよね。
私、オチまでの最短距離を端的に突っ切る作品大好き。
作者がちゃんと作品の全体像を掴んで、読者がきちんと読み取れるギリギリを攻めて、どこまで削ぎ落とせば良いのかを自分の技術と持ち寄ったネタで鎬を削ってチキンレースしてる感じが知的な峠攻めって感じがしてかっこいい気がする。
端的な方がわかりやすいし、物語に余白ができて想像の余地が広がる。
読み終わった後に想いを馳せるというのは読む最中ももちろん楽しいけど、作品を通じて感じた事、思った事を読み終えた時に出る充足感のパラメーターのようなため息と共に大事に噛み締める時間がよりもっとその楽しさを膨らませることもある。
そういう点で言うと『みちづれの金魚』は私好みであるし、私が読んだ時に想像した情景を人に共有したいと思って今回朗読した。
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与太を語りて銭を貰いつつよろづの事につかひけり。 (尾花の血肉になったり、活動を豊かにする為に使います)