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服日記20241213

取り憑かれている生地がある。
"Droguet"
フランス語を学んだことがないので、正確な発音はわからないのだが、ドロゲーやドーゲと言われることが多い。

服屋の店員から聞いた又聞きの蘊蓄をたれると、
1900年前後にフランスの最下層の人々が着ていた服に用いられている生地で、縦糸にリネン、横糸にはウールが使用されている。リネンはインディゴ染めされている。手紡ぎで作られた糸を使い、足踏みの織り機で織られた生地は現代ではもう作ることが出来ないようだ。

わたしの語彙力では到底表現することのできない生地の力強さ。なんと言ったらいいのだろう。IMAXで映画を観ているような感じ。ほらここから、こっちから。ジェット機も針の落ちる音もすごいぞ!という感じ。伝わらね。

しかし、なぜかこのドロゲー、ほとんど女性服しかない。
そのほとんどがスカートであると思う。

くやしい。
なんでスカートしかないんだ。

でも、諦めない。

そしてわたしはスカートを履くことにした。
生地から始まるスカートの旅。


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