村上未来(N-1グランプリ)

[お化け]

ツッコミ (小木)
ボケ  【村上未来】

(小木)『どうも小木です』

【村上】「いつかあなたに吸われたい。どうも、タピオカ未来です」

(小木)『おじさんのタピオカなんて吸いたくないですけどね』

【村上】「いつかあなたに吸われたい。どうも、魂未来です」

(小木)『こわっ!お亡くなりになりたいのかよ!』

【村上】「怖いといえば、世の中には怖いものが色々ありますよね」

(小木)『色々あるよな』

【村上】「ないわ!」

(小木)『秒で自分の発言を否定するお前が怖いわ!』

【村上】「色々あるって、例えばなんだよ?」

(小木)『お化けなんか怖いだろ』

【村上】「お化けだと?今お前、お化けが怖いって言った?」

(小木)『あぁ、そうだよ。お化けが怖いって言ったよ』

【村上】「ならあれか?お前はお化けが怖いって言いたいのか?」

(小木)『だから、そうだよ。お化けが怖いよ』

【村上】「分かるようにちゃんと言えよ!お前はお化けが怖いって言いたいのかよ!?」

(小木)『だから!お化けが怖いって言ってんだろうが!』

【村上】「まどろっこしい奴だな!お化けが怖いなら怖いって言えやこら!」

(小木)『お化けが怖いって言ってんだろうが!なんなんだよ!?ぶん殴るぞ!?』

【村上】「ぶん殴る?この俺をか?…お前、俺が地元の埼玉で何て呼ばれてるのか知らねぇのか?」

(小木)『はぁ?知らねぇよ』

【村上】「知らなかったですじゃ済まさねぇぞ?俺が埼玉でどんだけ知られてると思ってんだよ?」

(小木)『えっ?…もしかして、悪で有名とか?』

【村上】「埼玉で俺の事を知らねぇ奴はなぁ!俺の事を知らねぇ奴だからな!」

(小木)『当たり前だろうが!お前の存在知らねぇ奴が知ってたら奇跡だわ!』

【村上】「埼玉ではおじさんて呼ばれてる」

(小木)『まんまじゃねぇか!全国区だわ!』

【村上】「たまにサンドバッグって呼ばれて殴られてる」

(小木)『悲し過ぎるわ!』

【村上】「なぁ、お化けって知ってるか?」

(小木)『え!?』

【村上】「人間はお化けというものを怖がるんだぞ」

(小木)『はぁぁぁぁ!?』

【村上】「学べたな」

(小木)『学べてねぇよ!俺がお化けが怖いって言ったんだろうが!』

【村上】「そうそう、俺がお化けが怖いって言ったんだよな」

(小木)『お前じゃねぇよ!俺が言ったんだよ!』

【村上】「お前じゃなくて、俺が言ったんだよな?」

(小木)『俺だよ!』

【村上】「だから、俺だろ?」

(小木)『俺って言うのは俺の事だよ!』

【村上】「俺って言うのは俺の事だろ?」

(小木)『俺の指を見ろ!俺の指が差してる俺が言ったんだよ!』

【村上】「俺の指を見たぞ!俺の指が差してる俺が言ったんだな?俺じゃんか」

(小木)『指立てて自分を差すな!』

【村上】「なんだなんだ?なぞなぞか?なぞなぞなら負けませんよ」

(小木)『なぞなぞじゃねぇわ!』

【村上】「パンはパンでも食べられないハムはハムニダ?」

(小木)『聞けよ!なぞなぞじゃねぇって言ってんだろうが!』

【村上】「ブー!正解はアニハセヨでした!」

(小木)『ブーじゃねぇわ!なんだその訳わかんない、なぞなぞは!?』

【村上】「次の問題です」

(小木)『やらねぇわ!』

【村上】「歯がなくてスルメが食べられないのはだーれだ?」

(小木)『やらねぇって!聞こえてねぇのかよ!?耳に粘土でも詰まってんのか!?』

【村上】「正解発表の前に、耳に詰まってる粘土取りますね」

(小木)『まじで詰まってた!』

【村上】「正解は、じゅらいさんです」

(小木)『そんな英語の7月みたいな名前の奴知らねぇわ!』

【村上】「なら、お化けって知ってるか?」

(小木)『はぁぁぁ!?お前はなんなんだ!?どんな教育されてきたんだよ!?』

【村上】「おい!親の悪口か!?」

(小木)『えっ?…いや…ごめん』

【村上】「ごめんじゃねぇよ!どんなに親の悪口を言われても良い!だがな!俺の悪口だけは許さねぇぞ!」

(小木)『親の悪口の方を許すなよ!普通、逆だろ!?』

【村上】「なぁ、お化けって知ってるか?」

(小木)『だから!知ってるわ!』

【村上】「5年前の事だ」

(小木)『話し始める雰囲気だな』

【村上】「あの日俺は、1人でお化け屋敷に行ったんだよ」

(小木)『お化け屋敷に1人で行っても、話し相手もいないし、つまらないだろ?』

【村上】「俺に取り憑いてる霊と一緒に行ったんだから盛り上がったよ」

(小木)『行く前から霊が取り憑いてた!って、それでなんでお化け屋敷に行く必要あるんだよ!?』

【村上】「ちゃんと喋れる霊も見たいじゃん?」

(小木)『お前に取り憑いてる霊は喋れないのか?』

【村上】「おい、お前まじで聞いてんのか!?」

(小木)『は?なんだよ急に怒りだして?』

【村上】「急にじゃねぇよ!怒りは恋よりも突然って言葉知らねぇのかよ!?俺は知らねぇよ!」

(小木)『知らねぇのかよ!?』

【村上】「俺に取り憑いてる霊が喋れないのかだって!?なら、教えてやるよ!その耳に詰まってる粘土かっぽじって良く聞けよ!」

(小木)『粘土耳に詰まってんの、この世でお前だけだわ!』

【村上】「俺に取り憑いてるじゅらいさんは、歯がないから恥ずかしくて口を開けられないんだよ!」

(小木)『歯がないじゅらいさんが取り憑いてた!』

【村上】「言わせんなよ!デリカシーのねぇ奴だな!じゅらいさんが傷付くだろうが!ねぇ、じゅらいさん?」

(小木)『え!?じゅらいさん、そこに居んの!?』

【村上】「じゅらいさん、耳に粘土詰めてるから聞こえてなかったわ」

(小木)『取り憑いてる霊も粘土詰めてた!』

【村上】「でもさ、お化け屋敷のお化け、全然怖くなかったよ」

(小木)『そらそうだろ?本物の霊に付きまとわれてるんだから』

【村上】「そんな理由じゃねえよ。お化けなんかより、放し飼いの虎の方が怖かったんだよ」

(小木)『どんなお化け屋敷だよ!スリル与え過ぎだろ!』

【村上】「虎に噛まれて泣いてる俺に、じゅらいさんは遺体の遺体の飛んでけしてくれたんだ」

(小木)『え?』

【村上】「それでも泣き止まない俺を、他界他界してあやしてくれたんだ。じゅらいさん優しいよな」

(小木)『優しくねぇわ!お前を仲間にしようとしてんだよ!って、良く見たら、お前の肩、やけに高いと思ってたら盛り塩じゃねぇか!』

【村上】「これは、じゅらいさんの攻撃から守るようにって、じゅらいさんが盛ってくれてるんだ」

(小木)『へー、じゅらいさん優しいな…じゃねぇわ!霊のツンデレって、ハンパねぇな!』

【村上】「なぁ、お化けって知ってるか?」

(小木)『はぁぁぁぁぁ!?何回聞くんだよ!?』

【村上】「5年前の事だ。あの日俺は、1人でお化け屋敷に行ったんだよ」

(小木)『はぁぁぁぁぁ!?それ今聞いたわ!』

【村上】「語る前に、耳に詰まってる粘土取りますね」

(小木)『どんだけ詰めてんだよ!?』

【村上】「正確に言うと、耳に取り憑いてる粘土のお化けだけどな」

(小木)『どんだけ取り憑かれてるんだよ!』

【村上】「洋服のお化けにも取り憑かれてるぞ」

(小木)『今着てる服もお化けかよ!?』

【村上】「露出狂の俺が服なんか着るかよ」

(小木)『それもそうだな。って、今すぐ除霊してもらって捕まれよ!ってもういいよ!どうもありがとうございました』

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