マーマレード(N-1グランプリ)
A「前から温めてる漫画があるんだよね」
B「なんだよ、聞かせてくれよ」
A「世論を風刺していく感じの漫画なんだけどね」
B「そういうの結構難しいんじゃない?最近だとすぐネットで叩かれるけど大丈夫か」
A「それは大丈夫。俺、裁判まで行く覚悟あるから。」
B「どうやら本気みたいだな」
A「主人公はどこか大人びた雰囲気が漂う中学生。で、いつも立入禁止のテープをぐるぐるに巻いてるんだけど」
B「待てめちゃくちゃ不審者出てきたぞ。立入禁止のテープってあの黒と黄の?主人公、レディーガガ?」
A「お前もしかして、レディ・ガガ馬鹿にしてる?」
B「え、まさかおれが叩かれる感じ?」
A「それで、主人公は下駄を履いてて、前髪が長くていつも片目が隠れてるんだ。
家庭も少し複雑でお母さんは亡くなってるんだ」
B「少し暗い感じだね」
A「お父さんがかなり個性的なんだよね」
B「どんな人よ」
A「その…背が小さいんだよね」
B「いっぱいいるわちび親父くらい。親父は怖いほうが印象に残るんだからむしろデカいくらいの方がいいんじゃない?」
A「じゃあ背は大きくするとして、他にも特徴があってね、目玉が大きくて頭が目玉なんだ」
B「おいおいおいおい先言えよ。あぶねえ俺のアドバイスでクソでか目玉オヤジがうまれるとこだったわ。小さいままのほうがいいよ絶対」
A「いちいち意見がかわる人だな」
B「確実に悪意がある言い方だ」
A「じゃあ背は小さいままにしとくね」
B「てかさ、目玉オヤジ、黄と黒の服、片目の少年、これゲゲゲの鬼太郎だろ?!」
A「ちょっと知らないな」
B「なんで知らないんだよ、鬼太郎」
A「じゃあお前しってるの?ゲゲゲの鬼太郎」
B「そりゃあみんな知ってるだろ。目玉おやじとか鬼太郎がでてくるやつだよ」
A「ゲゲゲの鬼太郎の具体的な話とか言える?」
B「…それはちょっと知らないけど」
A「ほらゲゲゲの鬼太郎全然しらないじゃん。ゲゲゲの鬼太郎知らないのそんな変なことじゃないって。俺がゲゲゲの鬼太郎知らないからってゲゲゲの鬼太郎しらないの変って、」
B「ゲが多すぎる!ゲをこんなに聞いたらおかしくなるわ。」
B「でもそういうのってあるじゃん。お前だっておじゃる丸がどういう話か説明できないだろ」
A「もともと平安時代の貴族の子であるおじゃる丸がある日突然やってきた月光町のカズマの家に居候を始める一方で、おじゃる丸が持って来てしまったエンマ大王の笏を取り返すために、エンマ大王の子分の子鬼トリオがやって絡んで来る日常系アニメだろ」
B「気持ち悪」
A「まあ聞いてよ、主人公の鬼太郎には仲間もいるんだけどね」
B「もう、鬼太郎って言っちゃてるじゃん」
A「一人は猫目の赤いワンピースを着た女の子」
B「ネコ娘にめっちゃ似てるな」
A「名前は犬岡よし子」
B「犬岡よし子…違うか」
A「あとは金に目がないネズミ顔の黄色い男」
B「ねずみ男だな」
A「名前は牛崎大五郎」
B「牛崎大五郎、これも違うか」
A「あとは薄っぺらくて真っ白で浮いてるやつ」
B「それは完全に一反木綿だろ!」
A「名前は大きい柱で大柱(おおばしら)」
B「名付けセンスそんなないことある?!大柱に関してはなんで苗字だけじゃん」
A「違う違う、「おおば」が苗字で「しら」が下の名前」
B「「ばしら」はどうやってわけるんだよ!」
A「ペンネームも決まってるんだ」
B「一応聞くか」
A「藤子不二雄」
b「水木しげるじゃないの?そこはもう水木しげるであってほしかったわ」
A「困ったことがあってね」
B「著作権?」
A「実はこの話、設定はできてもストーリーが思いつかないんだよね。
誰か募集しようかな、」
B「何を?」
A「鬼太郎だけにゴーストライター」
B「おまえいい加減にしろ!!」
B「どうもありがとうございました」
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