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映画の嘔吐シーンが好きなんだがわかるやついる?【日記】

みなさんこんばんは、おばけの酸味と申します。

最近、みなさんはご飯を食べていますでしょうか?
わたしは直近でいうと、ステラおばさんのクッキーを食べたところです。


ステラ食べ放題へ行きたい。

✨チョコレートチップ、オールドファッションシュガー、アーモンドチョコチップ、キャラメルカスタード、セサミ、苺りんぐ、ダブルチョコナッツ、ヨーグルト、紅茶……✨

沢山のクッキーがステラおばさんには存在しますが、わたしが一番好きなのは『苺りんぐ』です。

苺の甘さをふんわりと感じさせる優しい味と、しっとりホロッとした滑らかな食感。チョコレートを食べている感覚にも近いような程よい重さが、大変好みです。美味しいですよね。


ところで、みなさんはゲロを吐いたことはありますか?


わたしは数年前、アルバイトのストレスにより朝6時半に起床すると同時にかなりの確率で吐き気に襲われる日々を過ごしていたことがあり、ゲロは少し身近な存在だと感じています。
※現在は職場が変わったので体調がよくなっています。

日々を過ごす内に、段々と『これは出した方が後に響かないゲロ』『これはまだ止められるゲロ(逆流性食道炎になるのが怖かったので、極力出すのは我慢していました)』の区別がつくようになったのも

今では自分を形成するひとつの『特技』のように思っており、本当に自分にとって「ゲロは人生と切っては離せない存在」なのかもしれない、とも思っておりました。

……


しかし、その経験もあってか
わたしはゲロに対して『性的』な何かを感じたことはじつはありませんでした

ですがそんなある日
とある映画を観た時に、わたしの中で

ある『性癖』が芽生えた気がしました。


👻


✔それでは、1作目の映画をご紹介します。

『キングスマン』(2015)

https://filmarks.com/movies/59360

⭐今作では、リッチモンド・ヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)というヴィラン役のおじさまが吐かれます。


おそらく、わたしの映画生の中でのキッカケはこの作品でした。

キングスマン、とっっってもオシャレな映画ですよね?


コリン・ファースさん演じる『傘を持った眼鏡でスーツの英国紳士姿』はあまりにも有名だと思います。
当時わたしのTwitter(現X)では、感想やファンアートを見ない日がなかったので、とても印象に残っています。

▶あらすじは、ハリー(コリン・ファース)が自身が所属する世界最強のスパイ機関に新人エージェント候補として主人公のエグジー(タロン・エガートン)を勧誘する。そして主人公は様々な試練を乗り越えて成長していくという、オシャレで格好良い、友情ありアクションありかわいい犬ありの物語です。わたしは首が飛ぶシーンが好きで、何度か繰り返し観ています。やけに芸術的な良いシーンですよね。


🟢そして本題のゲロですが
キングスマンのゲロは水っぽい一辺倒なゲロではなくて

固形物の混じったゲロだったのです。


今までにわたしが見てきたゲロは
コメディ漫画でよく表現される滝のような水っぽいゲロだったのに対して


滝みたいなゲロ



◎キングスマンで見たゲロは『先ほど食べたものが消化せずに混じっていて、不意に逆流したことを理解らせる勢いのあるゲロ』だったのです。


わかりますか?
この時にわたしは

『ゲロ』の表現は作品によってぜんぜん違うのだなぁ

いろんなゲロ

と、うっすら気づき始めました。


そして映像から漂う匂いにより吐き気が移り、数十分ほど苦しみました

まずこれがひとつの『ゲロ』との出会いだったといえます。


※実はこの合間にも『コープスパーティー』や『ひぐらしのなく頃に』などで目覚めの兆しは感じていましたが、今回は割愛します。



👻👻



✔続いて2作品目

『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(2017)

https://filmarks.com/movies/77553

まずあらすじから▶主人公の大島志乃(南沙良)は吃音症(映画内で吃音という単語は一度も出てこない)の女子高生で、学校での自己紹介時に自分の名前を上手く言えず、それが原因でクラスから浮いてしまう。しかしある日、加代(蒔田彩珠)というクラスメイトに声をかけられ、一緒にバンドをやることになる。その日から志乃の日常は変わっていく……というお話。痛くて苦しい青春描写と、歌と胸に響く志乃の叫びに泣かされる素晴らしい映画。原作漫画は『惡の華』『血の轍』の押見修造さん。

⭐そして今回ゲロを吐く方は菊池(荻原利久)という男子高生。お調子者だけどクラスに全く馴染めていない。


お伝えし忘れましたが
今作品も、いやこの場所で紹介するどの映画も
実はゲロがメインではなかったりします。

そして
これは次の作品の話にも大きく関わることなのですが



●『青春』には『ゲロ』が付き纏う、という説を

ここでひとつ話したいと思います。

青春の表現のひとつに『甘酸っぱい』というフレーズを、よく耳にします。それを覚えていてください。

学生時代に、学校のどこかで『ゲロ』に一度も遭遇しなかった、という人はなかなか稀有ではないでしょうか?


青春の思い出

教室、体育館、多目的室、トイレ……
様々なところでわたしたちは『ゲロ』に遭遇してはいませんでしたか?


わたしの記憶でいうと、教室で耐え切れず吐いてしまう同級生を二度ほど見たことがあります。
そんな時にわたしは「あぁ、こういう時に直ぐに雑巾などを取りに行ける、迅速な対応ができる人になりたいものだなぁ」などと思っていたものですが

なんやかんや学生の時のそういう記憶って
まるで青春の1ページとでもいうように、何故か忘れずに、その時の感情とともに頭の奥底に仕舞われていませんか?

少なくともわたしは忘れられません。


直接匂いを感じたことなどなくても 酸っぱい 香りと共に深く刻まれています。
青春は甘酸っぱい、こういう解釈はいかがでしょうか。


???


ということでこの映画における『ゲロ』は

◎『直接的に表現されているわけではないけれど、教室で食べたお弁当のおかずや、特有の酸っぱい匂いを想像してしまい、思わず顔を顰め目を逸らしてしまうようなリアリティ溢れるゲロ』

でした。

 見たくない青春の汚い部分を『ゲロ』で表現されているように思えて素敵でした
 青春の思い出、と聞いた時、何か思い当たる節があり苦い顔をしてしまうような人にもすごくおすすめの映画なので、是非観て欲しいです。


👻👻👻


✔次の映画も青春劇となっております、3作品目は

『ミスミソウ』(2017)

https://filmarks.com/movies/75318


あらすじです▶東京からとある田舎に引っ越してきた主人公(山田杏奈)は、学校でいじめの標的にされていた。そんなある日、エスカレートした行為の果てに家に火をつけられてしまう。その結果、妹は瀕死の大火傷を負い、両親を亡くしてしまった。大切な家族を失った主人公は、いじめに加担したクラスメイト達を次々と殺していく。

⭐今回吐く方は、主人公の担任である女性教師(森田亜紀)です。


これは後日、別の日記として纏めたいのですが

ミスミソウは青春作品というよりも、個人的には『百合』要素が大変強いです。

あとは、意外にも主人公がゴリゴリのパワー系復讐マンなので
『田舎の学校版エグいジョン・ウィック』でもあるかもしれません。

感想はさておき

●わたしが『ゲロ』の沼に落ちたのは、確実にこの作品のせいだと言えます。

そもそも、『ミスミソウ』の原作に描かれるゲロが
かなり濃いです。



🟢そう、今回のゲロにはバックボーンが存在するのです。

簡単に説明しますと

この女性教師の方は
学生時代のいじめが原因で、自分が責められたり、追い詰められるとゲロを吐いてしまう体質だったのです。

ネタバレになってしまうのであまり多くは語れませんが、原作漫画でも映画でもこの方の『ゲロ』はかなり迫力のある印象的なシーンとして描かれていたと思います。


◎今回のゲロはつまり『ゲロを吐いた人のバックボーンを封じ込められた、観ている人にトラウマを追体験させるような印象的なゲロ』でした。


なにはともあれ、わたしはここで思ったのです

「なんか、映画の『ゲロ』って、イイかも……」


ゲロに魅了される酸味

生まれてはじめて自分の陰茎に違った意味を見出してしまった男児のようですね。さながら。

日記って、書いてる内に面白さが段々とわからなくなって、中盤でめちゃくちゃ不安になってきませんか?
しかし不安になろうとも、映画におけるゲロはとても魅力的なのです。それだけは間違いありません。
もう何もわからない、自分の後ろ盾は何もないけど、わたしは書くしかない……

…………


紹介したい作品はあと5つです。
ここからはどんどんいきます。


👻👻👻👻


✔4作品目

『リリィ・シュシュのすべて』

映画『リリイ・シュシュのすべて』の感想・レビュー [43549件] | Filmarks

▶リリィ・シュシュも青春作品ですね。
学生時代の記憶が朦朧と美化される』を表現されているような実に鬱々しい映画なのですが、何故か何度も観たくなってしまう中毒性があります。

かなりのトラウマシーンが数多く存在するので、学生時代からの友人と何かトラブルがあった日に鑑賞するのをオススメします!

⭐今回ゲロを吐くのは主人公です。

🟢後半のとあるシーンで、いろんな最悪なことが起こり切ったあと、主人公は教室で静かにゲロをぶち撒けてしまいます。

ぶち撒けてしまう、という表現が正しいほどの周りの悲鳴が聞こえます。

学生の時の周りの評価って絶対ですよね。大人になっても環境によってはそのままですが、こういう「群れの中で正しくない行動をしてしまった」的なショックと絶望感は今見ても心にきますね。

正しくこれも青春の一ページ、と言えるのではないでしょうか。

ということで

◎リリィ・シュシュのすべてにおけるゲロは

 『あの日聴いていた音楽と共に、過去の記憶としてぼんやりと思い出し感傷に浸るようなトラウマが詰まった教室でのゲロ。』

でした。


👻👻👻👻👻


✔5作品目は

『スキン〜あなたに触らせて〜』

https://filmarks.com/movies/73238

今作品は、何かと日々ぶち当たることのある『人それぞれの美醜』についてが主なテーマとなっている作品でした。

▶口と肛門の位置が逆の女性や顔が爛れたカップル、眼球が無い女性や人魚になりたくて自分の足を傷つける男性……
そんな、周りからその特徴を『隠す』ことを前提に扱われたり、自身をイロモノ扱いされてしまったり、考えを理解されずに否定されて傷ついたりする人達の群像劇。
他人の気持ちを理解したり肯定したり受け入れたり、また何かを妥協して誰かと一緒にいるのは本当に難しいよな……と深く落ち込んでしまうお話。
普段、友人や家族や同僚と話していて「そうじゃないんだよなぁ」と感じて生き辛くなってしまうような人におすすめ。


⭐この作品では人魚になりたい男性の母親が、かなりの勢いで吐きまくります。

この辺はネタバレなのであまり言いたくありませんが

🟢この母親は愛する旦那のある想いを知って、あまりのショックによる拒否反応のように相手に向けて盛大にゲロを吐き散らします。
その量と勢いは鑑賞するこちら側にもかなりの衝撃を与えます。

個人的に人魚周辺の話は、全員が誰かの気持ちを踏み躙った上で「自分が愛される」為に最悪な行動をとりまくるしょうもないお話でとても良かったです。

もはやコメディだな……と思って少し笑顔が戻りました。


◎今回は『今自分の身に唐突に起きた、あまりにも耐え難いショックと絶望の度量を表したすごい勢いのゲロ』

でした。


👻👻👻👻👻👻


✔6作品目は

『ナイブズアウト/名探偵と刃の館の秘密』

https://filmarks.com/movies/81437

▶とある大豪邸で殺人事件が起きる。殺されたのはその日が誕生日であったこの館の主。容疑者は誕生日パーティーに集まっていた家族全員と家政婦。そこに呼ばれた名探偵(ダニエル・クレイグ)がめちゃくちゃテンポ良く華麗に事件を解決していくミステリー映画。
サクッと観られるのに満足感がすごい高級な映画。
万人におすすめ。

🟢俳優界のアベンジャーズと言われた本作(実際のアベンジャーズもひとりいる)でゲロを吐く人物は誰か言えません

なぜならとことんネタバレを回避するためです。

ただ一つ言えるのは

◎今回のゲロは『震え上がるほどアツいゲロ』ということだけです。



次は7作品目

『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章』

https://filmarks.com/movies/61965

おそらくゲロよりうんちが性癖なのではないか、と思われる白石晃士監督作品から一つ。

こちらに関しても激しいネタバレ防止の為、詳細は省きたいと思います。

▶今作はコワすぎシリーズ最終章、カメラマンの田代(白石晃士)がめちゃくちゃタブーを犯しつつも、工藤D(大迫茂生)と市川AD(久保川智夏)を助けに行くお話。そしてラストでは世界の幕が降ろされる!最高にアツい映画です。
このシリーズを観る時は、絶対に順番通り観てください

⭐吐くのは田代カメラマン(白石晃士)

🟢詳しくは言えませんが、要は乗り物酔いのようなゲロです。吐くシーンは二、三回あります。

前述した通り、恐らく汚物の描写がお好きな監督な気がしてならないので、ゲロの方も期待して頂いて大丈夫です!


監督は暴力もお好きだと思うので、今回のゲロは

◎『頭が揺さぶられる暴力的な超展開に身体が耐えきれずに排出されるゲロ』でした!


余談ですがわたしはこの作品で、宇野祥平さんのファンになりました。


👻👻👻👻👻👻👻


ということで
今回は映画におけるゲロについての日記を書きました。

なんというか
創作物をみる時には、人それぞれ着目する部分が違うと思います。
抱く感想が違うのと同じで、そもそもみているものも全く違うことが多いと思います。

例えばなのですが
わたしは先日、友人と映画を観に行った際に
友人が映画に出てくる自分の推しの姿以外を見ておらず、内容の方の感想を尋ねたところ「興味がないので覚えていない」と言われたのがとても衝撃的でした。

そして、その時にわたしは
関心のあるもの、感動できるものがたくさんあると、映画はもっともっと楽しめるのでは?
そう思いました。

わたしはそもそも映画の『鬱』や『グロ』が好きでしたが

今では『俳優の演技』を観るのが好きになり、それを通じ俳優さん自体に興味を持ち、出演されるいろんな作品を見てみたり……
またそうしている内に新たに様々な監督やジャンル、ゲロやうんちに出会い……
感動する部分が増えたおかげか、映画を観た時に「全く面白くなかったな……」という感想を抱くことがなくなってきました。
(書いてて気づいたけど普通に食える飯しか食ってないだけかもしれない。不安になってきた)

わたしはここにきて初めて

『自分は映画を楽しむ才能がある!』

と気づいたのです。

わたしがこの日記で何が言いたかったのか


何に興味あるの?生きてて楽しいのか?などと失礼なことを言われ絶望していた時もあるけれど……

わたしってこんなにも映画を楽しむ才能があるんだ!

わたしの人生ってたのし〜!

と、気づいてはしゃいでいる
そういう日記なのでした。

ここまで読んで頂いてありがとうございます。


次回はうんち編で、またお会いしましょう。

ゲロといえば、以前の職場の先輩がゲロのことを何度も『ゲボ』と言っていたのを思い出すのですが
会話する時にゲロのことゲボって言う人、すごいレアケースではないですか?
朝礼でもゲボと言っていた時は、我慢できずに吹き出してしまいました。

あと
哭声/コクソン』という映画を、この日記を書いている途中に鑑賞したのですが、かなり勢いのあるゲロシーンがありましたよ!おすすめです!


長くなるのでここらで終わらせて頂きます。
それでは、おやすみなさい。


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○いらすとや様
○OKUMONO様

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