EVERY. LIVE 一周年を迎えて
EVERY.LIVEがサービス開始から1周年を迎えました。あっという間の1年間で時間の流れの速さに驚いています。
1年前、不具合だらけで絶望の中でサービスが始まり、正直に言うと数カ月でサービス終了になるんじゃないかと危惧しましたが、ここまでかなり順調に伸びているようで、開発担当の方が公式配信の中でも、アクティブユーザ、ライバー、売上、いずれの指標もかなり急成長していることを説明していました。
また、ここでEVERY.LIVEは売り上げの7割近くをライバーに還元しているとの説明もありました。還元率7割とするかなり高い数字ですね。大手が3割前後、それ以外でも4割前後が普通な中で、7割というのは大手と比較すると倍近い還元率ということになります。これがEVERY.LIVEの成長の原動力になっている部分でもあるかと思います。
ただ一年たってまだまだなところも目につきます。以前改善要望としてシステム的な課題や改善してほしい点は整理しましたが、今回は運営面で1年たって見えてきた課題などを整理させてもらおうと思います。
①Web情報発信の弱さ
ここはずっとた弱いと思っています。例えばEVERY.LIVEの公式Webサイトです。
問題を指摘すればキリがないですが、例えばNEWSの項目。2021年4月で更新が止まっています。これをEVERY.LIVEに興味を持って見に来た人が見たら「もう4月から更新されてないようなサービスなの?」って思いませんか?
他にもYoutubeの公式チャンネルへのリンクもないし、今回一周年で企画された絆PJや、12月のクリスマスオフイベとかもなんでなんの特設サイトもないんでしょうか?
そういう特設サイトがあれば、盛り上がりをフォロー外に広げることもできるし、中での盛り上がりを高めるツールにもなります。
ツイッターやLineで告知してるからいいじゃんと思ってるのかもしれませんがツイッターなどの多くのSNSは「その告知のタイミングでの訴求」しかできないんですよ。遡って見たりしないですからね。
Web更新ってやったらユーザ数増えるかと言われれば、増えません。でも更新や情報発信をしないことはイメージの悪化などを招いてユーザ数が増えることを阻害する要因にもなります。
他にもサービスのブランドイメージ等の発信のためにも必要になってきますし、「情報がまとまってある場所」という意味でも重要になってきます。
自分たちでできないなら更新を請け負う作成代行とかもあるから、ここは考えてほしい所ではあります。
②ブランドイメージの構築
こっちはもっと深刻かもしれません。
まずEVERY.LIVEの知名度の問題です。まだ始まったばかりということもありますが、知名度が本当に低いです。たとえば有名サイトのSmartlogのまとめた2021年のライブ配信アプリランキングなどにもランクインしていないです。
この辺、知名度向上はリスナー・ライバーの獲得に必要な取り組みだと思います。正直ネットでEVERY.LIVEについて検索しても情報をまとめて発信しているサイトが俺のNoteしか見つからないって深刻すぎです。
①も絡みますが、この辺は情報発信などによる知名度の向上とブランドイメージの確立はEVERY .LIVEは弱すぎて、もう1年もたつ以上は強化していくべき点だと思います。
③ライバーのブランドイメージの向上
これは②の次のEVERY.LIVEの課題だと思っています。②ができてないと意味が無いですが、EVERY.LIVEの中でトップライバー、人気ライバーである事の意義、そのブランドイメージを作ることが次に求められてきます。
今ってトップに立つメリットが正直、報酬と賞金しかありません。
これだと「金のため」という見え方をリスナー側にはしてしまい、ライバーのブランドイメージを棄損する要因になります。
たとえば、今回一周年だし、年も変わったとこだし絆PJの中でトップライバーのMVPやいろんなランキング表彰みたいな話もあるのかな?と思いましたがそんなものもありませんでした。ランキングもダイヤと配信時間だけで、例えば視聴リスナー数とかギフト応援してくれたリスナー数のランキングとかライバーのランク付けにもう少しバリエーションを持たせてもいいのではないかと思います。
特に問題だと思っているのがイベントのプライズです。エブリィは賞金に多くのイベントプライズを代えることができるようになっています。それも金額がかなり大きいです。正直これだとイベント頑張っているのがお金のために見えてしまいます。もちろん実際ライバーは仕事としてやっている以上お金のためというのは否定しませんが、そう見せない工夫は必要だと思います。
例えばテニスの4大大会。もちろんこれら大会は数億円の賞金がでますが、選手たちが賞金のために頑張ってるなんて誰も思わないし、選手たちもたぶん思っていないと思います。4大大会優勝という名誉が賞金に勝っているわけです。正直この「イベント優勝者の名誉」が全然感じられません。逆に高額賞金のせいで賞金が悪目立ちしています。
それよりは例えば前回のクリスマスのような大型イベントであれば歴代優勝者を紹介していく特設サイトを作るとかして各大型イベントのブランド価値を上げるような仕組みなどで、イベント自体とイベント優勝者のブランド価値を上げるような取り組みが必要だと思います。
17.liveのリアイベって賞金なんてありませんが、それでもトップライバーたちがしのぎを削り、さらに中堅ライバー達もいつかは!と挑むわけですが、これってちゃんと「リアルイベントというブランド」がサービスの中で確立できているからなわけで、リスナーもライバーもその価値がわかっているから自然と熱が入るわけです。
EVERY.LIVEって中間層以下のライバー(だいたい月204000ダイヤくらいまで)が規定配信時間さえ満たせば非常に還元率が高くて、そこからじわじわ還元率が下がり、GoldやDiamondのランクだと他の配信と比べても少しいいくらいの報酬になっています。この報酬体系が初心者や自信のないライバーには魅力的ではあるのですが、一方で100万ダイヤ超えとかになると他のメジャー配信に比べると報酬面での強みがなくなります。そこを賞金で補っているのだと思いますが、そこはGoldやDiamondのに設定されているボーナスでうまく対応して、リスナーに見えないところでやってくれという感じです。
④音楽包括契約
こちらは2022年3月8日に包括契約が完了したことが運営からアナウンスされました。ようやく正常化です。
<以下は契約前の古い内容になります>
これだいぶ前に気づいてしまいましたが、EVERY.LIVEのパンドラの箱かもしれないので触れるのはずっと躊躇っていたのですが、この機会に触れます。
EVERY.LIVEの公式サイトの「楽曲利用に関するご注意」という下の方の小さなリンクに以下の内容が公開されています。
![](https://assets.st-note.com/img/1642021464967-YCEkDkusuQ.png)
これ見た時、正直「ありえない」と思いました。
配信サービスだけでなく動画サービスなどもそうですが、ほとんどのサービスでは現在はJASRACなどと包括契約を締結して一括しての使用許可をとっています。ライバー事務所やライバー個人が許可を取るというのは非常に手間ですし、運営側にも個々の配信が許可を取っているかどうかを確認することが困難です。
でも実際配信中に音楽流したり歌ったりしている配信たくさんありますよね。それ全部運営側で確認しているんでしょうか?ライバーが違反していて放置した場合、訴訟まみれになりますよ。
公式HPの更新もれだと思いたいとこではありますが、単月1億円の売り上げを上げるサービスになった以上、この辺はしっかりクリアにしてほしいですね。
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