【2024.10】Seigo Suzuki 1st EXHIBITION
女性の裸体が、すきです。
女性の裸体が飾られているのも、すきです。
失礼いたしました。大変不気味な告白をしてしまいました。
みなさんは女性の裸体はすきですか、すきですよね、そういう前提で今日は先生授業を進めますからね、ちゃんとついてきてくださいね、
最近、Twitterで素晴らしいイラストレーターさんを見つけた。
鈴木セイゴさん。
見れば分かると思うが、浮世絵風のタッチで官能的な女性画を描かれている。
いや別に、エロい女の子を描いている、と言ってもいいのだけれど、なんとなく官能的な、と言っている。分かりますかこの感覚。
最近のTwitter、もといXなんてものは詐欺と陰謀論とエロしか流れてこない不毛の大地であるため、放っておいてもエロい女の子のイラストなぞは流れてくるのだ。
しかしながら官能的なイラストはめったに流れてこない。
そこに鈴木セイゴさんのイラストが流れてきたものだから、かなり衝撃だった。
と、いうことで個展に行ってきました。
原宿のはずれにあるマジで普通のマンションのワンフロアでひっそり開催されていた。
どこにも案内板がないもんだから、本当にここで合ってるのか不安で仕方なかった。
エレベーターが開いた時にちいさ~い美容院とかがあったらどうしようと思っていた。
無事着いた時は本当に安心した。
鈴木セイゴさんの絵になぜこうも惹かれるのか。
単純にエロいからだ、ということもできる。美少女が全裸、あるいはおおよそ全裸であるのだから当然である。
しかしながら、Pixivでエロい絵を見ている時とは活性化されている脳の部位が違う。
性的に興奮する以上に、背徳的に興奮する魅力を持っている。
我々が知っている浮世絵というのは、往々にして社会科の資料集で見せられたような、あまりにも2Dな古めかしい絵だ。そこに学術的・美術的な価値があることを理解していても、そう簡単にリビドーへとは結び付かない。
あるいは春画なるものを提示されたとして、それは古のアングラ文化への郷愁であり、自身がその地平へ立つという考えそのものが無い。
そうしたコンテクストを持つ「浮世絵」に突如、我々がどう足掻こうとも性的と認識してしまう記号を持ち合わせた美少女が登場する。
それは全く予想外の場所からの不意打ちであり、犯してはならない「文化」という固い壁を破壊する背徳である。
理性が”エロいと感じるはずはない”と思考しているのに、本能は”エロい”と絶叫している。この二律背反が胸を締め付けるような官能を生み出している。
何この文章?
なんか、普通に「えっちですね~~」と言うのが恥ずかしいから、メタ的な視点に立って分析まがいのことをしているだけです。誰か、助けてください。
原画と、あといろいろグッズもありました。
こういうおしゃれかつセクシーなグッズって、欲しくなってしまう。
中学生の時に鞄にエロ本が入っている時の、謎の無敵感のようなものが脳のどこかに残っていて、官能を持ち歩きたいと思ってしまうのかも知れない。
絵の中の少女たちが、あんまりエロい表情をしていないのもいい。
芸術的な絵画として鑑賞することも、エロいイラストとして見ることもできる、このバランスが唯一無二だ。
ポストカードを買った。
この絵が、一番好きだったので。
鈴木セイゴさんご本人もいらっしゃって、サインをしてもらった。
とてもうれしい。こうしてnoteを書いていると、改めて作品の素晴らしさが身に染みてきて、画集も買えばよかったと後悔している。
最近鈴木セイゴさんがXに上げられていた絵の中で一番好きなのはこれ。
https://x.com/Sei5oSuzuki/status/1850526307869941925/photo/1
耳無芳一。
はやくこの絵のグッズ出ないかな。