北浜だよりコラム「ダンゴムシレース」(6月)
北浜でダンゴムシレースが行われました。今ではこのダンゴムシレースは、いろいろな場所で行われ、教科書にも載っているほどですが、実はこのダンゴムシレースを考えたのは、この町の子どもたちなのです。40年近く前、ダンゴムシ大好きな子どもたちがレースをさせようと考えました。初めは他のレースのように、スタートとゴールのラインを引き、走らせようと考えました。ところがご存じのようにダンゴムシはまっすぐにはなかなか進まない。そこで仕切りをつくったりしたのですが、戻ってきてしまうものや、仕切りがあることで動かなくなってしまうダンゴムシ続出・・・(笑)
そんなある日のこと、公園のトイレのそばでワイワイ騒いでいる子どもたちに出会いました。マンホールを囲みダンゴムシに声援を送っていたのです。聞くとマンホールのふたの上の真ん中にダンゴムシを置き、ふたの上から逃げたらゴールというルールだったのです。単純で分かりやすい。秀逸です。「おう!すごいね」と私は言いました。すると子どもたちは「え!何が・・・」と答えたのです。そう彼らにとっては何でもないことなのです。遊ぶことによりすべてを自分たちの物にしていく子どもたち。だから既成概念を軽々飛び越えて新しいものを、なんでもないように生み出していくのです。子どもってすごい!遊びってすごい!この力が未来を切り開いていく力なのでしょう。(みやさん)