望ましい変化でも、慣れるには3ヶ月かかる
「大河ドラマは、最初の3ヶ月は面白くない」
これが小学五年生から毎年欠かさず大河ドラマを見ていた、私にあった通説でした。
大河ドラマは、偉人の一生がテーマになるドラマです。そして偉人が偉大な出来事を成すのは、たいてい人生の後半。そのため大河が始まって最初の3ヶ月くらいは、主人公の子ども~青年期のお話になるのですが、あまりドラマチックなことは起こらないものです。
また通常のドラマが3ヶ月で1クールなのに対し、大河は1年あります。この流れに慣れてない大河初の脚本家の方は、どうしても最初筆が乗ってない感覚があり、
大河が始まって3ヶ月くらいは「去年の方が面白かったな~」と文句を言いながら見る、というのが私の大河視聴スタイルでした。
(ちなみにこの点をうまくクリアしたなと思ったのが2021年放送の「青天を衝け」でした。
主人公の渋沢栄一がまだ何者でもなかった頃、後に彼の人生に大きく関わる徳川慶喜を前半の裏主人公に持ってくることで、1年間ずっと面白かったように記憶してます。また慶喜役の草なぎ剛さんの演技が本当に素晴らしかった・・)
ですが先日NLP(脳科学)を学びに行った時のことです。
「人間は新しい環境に慣れるまで90~100日はかかる」ということを習った時、ふと「もしかして大河ドラマは最初面白くなかったんじゃなくて、私が新しい大河に慣れるまで時間が掛かっただけでは」ということに気づきました。
子供のころ学校でクラス替えがあると、私は新しいクラスになかなか馴染めず、つい前のクラスで仲の良かった子に会いに行ったりしていました。
でも私は結局なんやかんやで新しいクラスに馴染んでいきました。
望ましい変化でも、望ましくない変化でも、順応するのに最低3ヶ月はかかるということを知った時「今までの大河よ、すまない・・」という気持ちになりました。
ちなみに先日行ったNLPの講座にはなぜか今回はエグゼクティブの方が多く集まっており、いつもは会社でお茶汲みをしている私は完全に浮いていて、講座から帰ってきた後はぐったり疲れました。
優秀で偉い方特有の、左脳が常に回転しているようなロジカル会話についていくだけで精一杯。
でも翌日会社に出勤している時、いつもよりスムーズに会話が出来ている自分がいて、新しくて厳しい環境は疲れるけど、ある意味自分を成長させてくれるのだなと思ったりしました。
新しい環境に慣れるまで、少し辛いところもあるけれど、なるべくいろんな出会いを重ねていろんな自分を知りたい。
これからは大河とももっと、仲良く付き合えそうな予感がした週末でした。