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「おごり返せる人生」を目指して

新卒で5年間エステサロンでセラピストとして働いた後、事務仕事に転職。

インフルエンザや親戚の死に目くらいでは休めなかったサービス業から、ちょっとした風邪でも電話一本で休める事務職へ。仕事中はお水を飲むことも許されなかった世界から、仕事中でもコーヒーやお菓子をつまめる世界へ。

セラピスト職もやりがいはありましたが、転職当時はこんな恵まれた仕事環境があるのか!とびっくりしたものです。

このようなプロセスがあったこともあり、3年間の契約社員ではありましたが事務職として雇って頂いたことがありがたく、新しい会社で私は毎日一生懸命働きました。

朝は一番早く出勤して清掃して、取引先の方の顔と名前を覚えて挨拶して、熱湯じゃなくて少し冷ましたお湯で美味しいお茶を淹れて・・と、拾ってもらった会社に尽くすように働いていたある日のこと。
職員さんから「取引先の会社から書類に判子をもらってきてほしい」というお使いを頼まれました。

指定された会社に到着し、ロビーで書類を確認しようと渡された封筒を開けると、職員さんが取引先の方に宛てて書いた、次のようなメモが入っていました。

「判子を推す役職のランクは誰でも、問いません。うちから行く小澤さんって女性も、所詮バイトですし(笑)」

このメモを見た途端、自分の中からやる気がシュルシュルと音を立てて消えていったのを覚えています。

「結局、私はどこの会社に行っても認められないんだ」と思い込み、仕事は適当に手を抜くように。
取引先の人の名前なんて覚えなくていいや、だって私バイトだもん。お茶なんか飲めりゃいいや、だって私はバイトだもん。とでも言うように毎日をやり過ごしていました。

同じころ、サービス業時代は出れなかった大学の同窓会があり、出席。
久しぶりに会った友人たちは会社で新しいプロジェクトを任されたり、テレビで見たことのある商品を扱っていたり、なんだか輝いているように見えました。

昔は同じ学生だった友人たちが華やかなキャリアを築いている。
私はこれからどうやって生きていけばいいんだろう。

そんな悩みがあったときに出会い、大きな影響を受けたのがこちらのブログ。

この記事は一言で言えば「どんな人生を目指すべきか」という内容だったのですが、中でもとても興味深かったのが

人生の先輩が会ってくれる若者30%  対 そうでない若者 70%

くらいの割合なのに対して

若者がアドバイスを求めてやってくる中高年10%  対 そうでない中高年90%

というところでした。

私も10代から今に至るまで、素敵な大人に会ってもらったりアドバイスをもらったり比較的多くしてきてもらってましたが、それは当然のことではなかったこと。
そして私がいわゆる人生の先輩という年になったとき、若い人に頼られるようになるかは、今後の努力にかかっていること。

年を取れば自分にも当然会いにくる若い人がいて、偉そうにアドバイスしたりするのだろうと思っていたので、衝撃でした。
でも確かに言われてみれば、自分も人生の先輩に誰彼構わず会ってはおらず、よっぽど「この人に会いたい!」と思った人としか会ってきていません。

これからどんな人生を歩んだとしても、私はこれまで会って感動した人生の先輩のようになりたい。
華やかなキャリアなんか築けなくったっていいから、私はこれからどんなことがあっても、おごり返せる人になろう。

そう心に決めてから

「このままではいかん。会社ではお給料分きっちり働いて、いつか自分の才能を最大限発揮できる仕事を、自分でつくっていこう」

と、同年代の女性から比べると割と早めに、社会のレールから外れて自分の道を歩むことを目指すようになりました。

望む未来から見るとまだまだへなちょこな私ではあります。

それでも私の人生に大きな影響を与え、腐っていた当時の自分が人生の指針を見出すきっかけとなったブログという存在は改めてすごいもので、私もいつかそんな記事を描けるようになりたいと改めて思ったりしたのでした。

この記事をご覧の皆様も、忘れられないブログというのはありますか?
よかったら教えてくださいね。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。書き続けます。