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完璧じゃなくたって、自分の名前で仕事をしたい

現在放送中の朝ドラ「舞いあがれ!」にはまっている。
私のアパートにテレビはないので、これまで朝ドラをみるのは実家に帰ったとき、朝食を食べながら横目で見ている程度だった。しかし最近は録画をしておいてもらって、実家に帰ったとき一気見している。

主人公は、飛行機を愛する舞という女の子だ。
大学の人力飛行機サークルに入って、最初は大好きな飛行機づくりに関われる楽しい日々を送っていたが、先輩パイロットが怪我をしてしまう。
人力飛行機はなるだけ体重が軽い女性が乗った方がいいので、舞がパイロットの代理を務めることに。
本番の飛行で、パイロットは全力で50分重いペダルをこぎ続けなければなければならず、舞は過酷なトレーニングに没頭する・・というのが今週の主なあらすじだった。

最初は自転車でトレーニングしているとき横を走る電車に追い抜かれていたのに、だんだん早くなって電車よりも速く走れるようになったり
最初は3分しか全力でこげなかった舞が30分はこげるようになって「あと20分なのに」と悔しがる姿を見ていると、いち視聴者のわたしも「舞、、がんばれ!」という気持ちになってくる。

今日の放送では、本番の前に初めてみんなで作った人力飛行を舞が初めて運転するというあらすじだった。

部員全員で何度も計算し、気が遠くなるほど微調整を繰り返しながら作り上げた人力飛行機のスワン号は、少しずつ地面から浮上する。
ペダルを必死にこぐ舞。
少しずつ、風に乗って空へ上昇していくスワン号。
機内に光が差し「飛んでる・・!」と舞の輝く表情が画面アップになったとき、これまで厳しいトレーニングに励む舞を見てきた私の涙腺も決壊した。15分の物語が終わり、台所のティッシュを求めて席を立った。

そんな朝ドラを見て、ふと発信の仕方について思った。

自分の名前で仕事をしようとするとき、発信は欠かせない。
しかしたいていの人が
「もっとすごい人はたくさんいるのに、私なんかが書いていいのかな」
「もっと完璧になったら、発信しよう」
と思って投稿の手を止めてしまうように感じている。

しかし文章のテーマでは、古今東西を通して読者に愛されるのは「成長物語」だと言われている。今日の朝ドラを見ても、やっぱり人は人が成長していく姿に共感し、応援してしまうものだなあと再認識した。

自分の名前で仕事をしていきたいという人は、未完成でもいいから自分の想いを世に出し続けることが大切なのだと思う。ポイントは「続けること」。

もちろんその方法は間違っていないかどうか、すでに自分の名前で生計をたてられている人やそれを教えられる人など、しかるべき人のフィードバックを途中で受けることは必要だと思う。
しかし結果が出るのは、いつの時代もやり続けた人だけだ。完璧でなくてもがんばりを止めず、少しずつ成長していく姿に人は共感し、気づけば応援している。

幸いなことに今の時代はインターネットがあるので、誰でも発信ができる。無理に投稿をしなくたって、まずは誰かの投稿にイイネ一つ押すところから始めたって良い。
完璧になってから自分を出すのではなく、完璧でない自分を少しずつ出していくことが、これからの時代は発信の主流になるのではないだろうか。。と自分にも言い聞かせる。

悠々と空を飛ぶ飛行機そのものよりも、向かい風を受けてなお飛翔を目指しもがく人に、人は自分を見るのかもしれない。


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小澤仁美
最後までお読みくださり、ありがとうございます。書き続けます。