「一応確認」が、人生を思ってもみなかった方向にシフトさせる
仕事で挑戦してみたいことがあるけど、家族が・・
本当はこれをしたいけど、家族はなんていうだろう・・
先日行った学びの場で「そうした悩みを持ってる方に、何といってあげたらいいだろう」という質問がでました。
家のこと・お子さんのこと・仕事とやることが多すぎて、つい自分の気持ちを後回しにして諦めてしまう人、特に女性は少なくありません。
先生はそれに対し「やりたいことを諦める前に、それを家族に打ち明けてみてはどうか」と答えていました。
ある小さいお子さんのいる女性Aさんは、海外で自分で学んだプログラムを日本に導入する実行メンバーに選ばれました。
Aさんは「ぜひやってみたい!」と思うものの、まだ手のかかるお子さんのことを考えると踏み切れません。
あるときついぽろりと旦那さんにこの話をすると、意外や意外、Aさんの旦那さんは手放しで喜び「あとのことは僕がぜんぶ引き受けるから、やってやって!」と大賛成。
Aさんは戸惑い「本当にいいの?」と聞きます。すると旦那さんは子どもの頃、お母さんが本当はもっと働きたい気持ちを自分のために抑えながら働いていたことに、申し訳なさを感じていたという話をします。
「僕の夢は、奥さんがやりたいことをするのを応援することだったんだよ」と、旦那さんはニコニコ。
それはAさんにとって長い付き合いの旦那さんから、初めて聞く話でした。
またある女性・Bさんは、リトリートを主宰するのも行くのも大好き。
お子さんが受験生の年に「今年は子どもが受験だから、当分リトリートには行けないわね。ずっと家にいなくちゃね」と思っていたそうです。
しかし周囲に「それお子さんに確かめた方がいいよ」と言われ、Bさんはお子さんにさりげなく「ねえ、お母さんやっぱりずっと家にいた方がいいよね?」と聞いてみます。
するとお子さんは嫌そうな顔をして「ええ、お母さんずっと家にいるの!」と叫びました。
お子さんはさすがにちょっとまずいと思ったのか「あ、お母さんは今まで通り好きなことを好きなようにしてね、私のことは構わないから、ね」とフォローを入れます。
Bさんの心には「自由にしていいんだ」という安堵と「私、いなくていいんかい・・」とちょっとした寂しさが残ったそうです。
長い付き合いのある人ほど「あの人はきっと反対だろうな」とか「これをしたら嫌がるだろうな」と相手に考えてしまいがちですが、本当の気持ちを打ち明けてみると、意外とそうでもないことがけっこうあるようです。
仮に反対されたり、理解が得られなかったとしても「頑張っている人を応援してあげたい」という人情は多かれ少なかれあるもの。時間差で何かが起こることもあります。
「きっと駄目だろう」と終えることはいつでもできるので、終える前にもう一仕事、誰かに自分の本当の気持ちを話してみるというワンステップが、もしかしたら思いもよらない方向に人生をシフトしてくれることになるかも、しれません。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。書き続けます。