見出し画像

老犬の独りぼっちのお留守番

4月末よりずっと具合の悪い日が続いた犬っこの飼い主、私。
24時間離れることなくべったりムギュムギュし合って過ごした濃密な2週間。
久しぶりにフルタイム労働で主は家を空けた。
老犬の犬っこは何がなんだかで不安な顔をして主を見送った今朝。
そして夕方主は帰宅。

犬っこ
「え…ちょっ…帰ってきた…!でも待って、気持ち整理するから。今朝は絶対このアタシを捨てたよね。見捨てたよね。あれだけ行くな視線送ったのに。どれだけ辛かったかわかる?水一滴飲めないくらい打ちのめされてたんだけど、そこちゃんと理解してる?帰ってきたの嬉しいけど…嬉しいけど独りぼっちの時間があまりにも辛すぎて…どう接して良いのかわからない。寂しすぎて寂しすぎて今はもう…つかれた…よ…」

そんな顔をずっと向けてくる。
どこかよそよそしい。
撫でても撫でても尻尾を振ってはくれない。ただじっと寂しい顔をして主の瞳の奥を探り、本当に主かどうかひたすら甜めて舐めて主の皮膚の味を確かめている。

数年前まではこうやって家を空けても主が帰宅するなりワンワンワンワンと尻尾を振って纏わりつき「おかえり」をしてくれたけど
コロナと同時に犬の一生のもうひとステージ上へあがったんだろね。家にはいつも誰かが居り、独りぼっちの時間はもう二度とないことを覚えてしまった時には「老犬」に。記憶や習慣の上書きは難しいのかもしれない。
だからたまに留守を頼まれることが何がなんだかわからなく不安しかないんだろう。

それでもいつも通りご飯を食べ、お留守番ご褒美のおやつももらい、持って来い遊びも渋々と今日は走ることをせずただ仕方なく付き合い、今は付かず離れずの距離感で大鼾をかいてスヤスヤ眠っている。
1日中張り詰めた気持ちで過ごした疲れが出てるんでしょう。
おつかれさま。
留守番ありがとね。

鼾と同時にオナラもプリプリと聞こえてくるのが何ともうちの犬っこだ。

5/14 ゆっくりおやすみ♥

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?