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オーラソーマから考える「色のチカラ」 By「LIVING ENERGIES① カラーのヒーリングエネルギー」

はじめに

人類最初の芸術家が洞窟の壁に絵の具を使用したときから、人々は色の持つセラピー的な効果を試してきた。

そしてその最も新しい革新がオーラソーマと呼ばれるものだ。
それは、それぞれに意味のある、バランスボトルという、身体の微細なエネルギーセンターに見事に調和した、ひとそろいの色のついたオイルでできている。
                    by リチャード レヴィントン


ブルーは何を話したがっているのか

最近ロンドンを訪れた際、あるホメオパス(同種療法家)がブルーの色について注目に値することを私に言った。

その時期、私はブルーにとりつかれていたといえる。私は青いソックスに青いコールテンのズボン、1ダースの青いシャツに青いセーター、そして青いスニーカーを持っていた。そのうえ青いフレームの眼鏡を買おうかとさえ思っていた。

おまけに夜にはブルーについての夢を見ていたのだ。そしてまた、私は喉がいたく、軽い咳もあり、風邪をひきかけているようでもあった。

「あなたは風邪をひきかけているのではありません」とそのホメオパスは私に言った。

あなたの喉はブルーを話そうとしているのです。

彼女はこの不可解な言葉を説明するかわりに、青いマッサージオイルのようなものを私の首にぬり、明るい紺色の球体を自分の喉のあたりにイメージするように言った。

「さあ、そのブルーを通して、それがちょうど窓だと思って」と言いながら彼女は続けた。

「そのブルーに話させてください。そのブルーは何を話したがっているのですか、言ってみてくれますか?」

私には彼女の言っていることがさっぱりわからなかった。しかしその一時間の間に私の症状は消えてしまっていた。そのブルーが風邪の初期症状を取り去ったのだろうか? もし、そうだとしたら、どうやって? 

私は、ホメオパシー、針、フラワーエッセンスといった、ホリスティックヒーリングとして名の知れたたいていのものについてはよく知っていたが、カラーヒーリングについてはほとんど何も知らなかった。

非常に微妙で、すぐに消えてしまうエネルギーである色を使って、身体的症状を癒し、深い心理的変化を引き起こすという考え方は深いところで私の興味をそそった。そういうことはホリスティックな分野におけるエソテリックな先駆者大英帝国だけのことはある、と私は思った。

いわゆる代替療法においさえも、カラーセラピーは依然断片的なものでしかなく、まだそれほど広く実践されたり理解されているものではなかった。カラーヒーラーたちはたいてい色のついたスクリーンや色のカード、光の投影、あるいはイメージを使うのが普通で、液体状の色を身体のある部分に施すというのを聞いたのはこれが初めてだった。

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このブルーのオイルは、ホメオパスが私に教えてくれたところによると、オーラソーマと呼ばれる新しい包括的なカラーシステムの一部で、1980年代にイギリスで開発され、ヨーロッパやオーストラリアのナチュラルヒーラーの間ではすでに広く使われ効果をあげているとのことだった。

彼女は最近一週間にわたるオーラソーマカラーセラピーの入門セミナーを終えたところであり、彼女は、それは注目に値する、革新的なものだと思うと私に語った。


神の飾り窓

彼女の勧めにしたがって、私は、「神の飾り窓」と呼ばれる、70種類(現在は96種類)の人のオーラを調和し、調整する、色のついたボディオイルでできた「バランス」ボトルの色彩の陳列を見るために、その年で最も激しかった猛吹雪の中を北へと旅し、テットフォード州の小さなリンカンシェアの村へと向かった。

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これらの長方形のボトルは、それぞれ、上層部はエッセンシャルオイルとアロマエッセンス、下層部は水溶液ベースのハーブの抽出液でできていて、例えば、レッドの上にイエロー、ターコイズの上にピンク、ゴールドの上にグリーンといった具合に二層の色に分かれている

それらがエレガントに修復された館である、ここデヴ・オーラの会議室のガラスのテーブルの上の私の目の前にずらりと並べられている。

それらはオーラソーマのセラピーのカラーコレクションの代表格である。おそらく、古代のアートであるカラーセラピーの最も力強く、最も革新的な現代版と言えるだろう。

オーラソーマの創始者たち、(薬剤師で足治療家のヴィッキー・ウォール、クラニオ・オステオパシー療法家のマーガレット・コクビン、そしてマンダラ芸術家のマイク・ブース)によると、オーラソーマは「押しつけがましくない、魂のセラピー」であり、色の生きているエネルギーに基づいた、ある種の強壮剤だと述べている。

そして「神の飾り窓」(1983年の後半に初めてオーラソーマを作ったとき、ヴィッキー・ウォールがつけたオーラソーマの「光輝く宝石」のボトルの呼び名)を通して見たとき、私は「存在の高い次元、自分の中の高次の部分、そして自分のカラーコード」を見い出すことになると言う。

色のついたボディオイルとオーラと私の「魂」との間にいったいどんな関係が可能だというのだろうと私は思った。

どのようにして色が、押し付けがましくなく、癒すというのか?

しかも、あのロンドンのホメオパスは「ブルーを話す」ということで何を言おうとしたのか?

私は、デヴ・オーラのビロード製のひじかけ椅子にくつろで座り、あたり一面の雪景色にかこまれて、お茶を飲みながらこれらの思いにふけっていた。

私の目の前には、マイクの求めに応じて、およそ6ダースにもおよぶボトルの中から私が選んだ4本のバランスボトルがガラス製の台の上に置かれている。これを選ぶことで、おそらく私個人のオーラのカラーコードについての「魂の声明」が目の前に持ち出され、それは私の現在の心身の状況を知るうえでの解釈者の鍵となるとともに、同時にそれを解決する実践的治療法ともなるのだ。

オーラソーマは、色を選択することが診断であると同時に治療ともなる、ユニークなシステムであり、ヒーリングの責任はもっぱらクライアントにかかってくるのである。

「バランス」を選択することで、クライアントは自己診断と自己処方を行い、「飾り窓」から適切な治療薬を取りだすのである。


アクエリアス時代のヒーリング

「アクエリアス(水がめ座)の時代のヒーリングは、この世の中での自分の在り方に対して自分で責任を持つようになるのです」とマイクは説明する。


「それと対照的なのが、セラピスト依存のセラピーです。ホメオパシーやハリ、精神分析のように進歩したものでさえ、セラピストの側により卓越した知識が要求されます。

そのワークがどれほど精妙なものであろうと、どれほどホリスティックなものに見えようとも、あなたがセラピストに依存してしまうと、それはまだ古い魚座的なアプローチだということです。

オーラソーマにおいてはボトルを選ぶことがセラピーなのです。あるいは、少なくともその始まりなのです。繊細なセラピストはもっぱら解釈の側に回り、その人の選んだボトルで示される内面にある素質、天賦の才能、克服すべき点などのすべてを明らかにしていくのです」とマイク・ブースは言う。

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この「明らかにする」というのは、私がその45分間の「魂のコンサルテーション」で学んだかぎりでは、驚くほど洞察に満ち、親密で、どうして赤の他人が自分についてのそれほど個人的なことを知ることができるのか思えるほどの、恐ろしいほどの自己認識である。

それは広い見通しを与えてくれるもので、一年に一度は必要だと思えるようなものである。

私が色を選択することで、私の内面の自己がオープンシークレットとなって表面に表われたのは明らかだ。そしてブースはそれを実に正確に読み解いたようだ。

カラーセラピーの理論によれば、我々の心理や感情、そしてパーソナリティとして一般に理解されているものは、実は生きて、光輝いている色彩が織りなすものだという。

つまり、深いレベルでは、我々は筋肉と骨、言葉と感情、笑いや涙などでできている存在ではなく、ダイナミックなエネルギーが色として表現されたものなのである。

魂は色を通して話す

すなわちそのアルファベットは虹のスペクトルであり、オーラソーマリーディングはその言語を解釈する助けとなるのだ。

そのリーディングは率直で、善し悪しの判断はなく、身体的、心理的、精神的な問題をも含んでなされる。そして自分で思い込んでいた自己のイメージよりももっと大きく拡大した見方を受け入れるように促される。

「私たちは、ただ単にその人が自分自身に戻るようにと、直接的で簡単なやりかたで説得しているだけですよ」とブースは説明する。

「長期にわたるカウンセリングのセッションや精神療法などをやらなくても、私たちはその内面の奥深くまで見ることができるし、こころを開くこともできるのです。

これらのカラーボトルはあなたの内面、本質的な部分と出会い、あなたの潜在的可能性が花開くためにあなたが必要とするものを見せてくれるのです。

人々は自分自身のオーラ(その人の個人的なエネルギーフィールド)の色に合ったバランスボトルを選ぶ強い傾向があります。」

私の理解によれば、私のハイアーセルフが4本のボトルを選ぶようにうながし、そうすることで私自身について知る必要があることを表現するのだろう。

別の言い方をすると、私がその時、自分にとって最もふさわしい治療薬を引き抜くことになる。すなわち、もちろん漠然としながらも、こころのなかのどこかで、私はすでにどの色がベストかを知っているのだ。


バランスボトルの意味するもの

ブースによれば、ほとんど必ずといっていいほど、一番目に選ぶボトルはその人の真のオーラの色を表わし、その人の本質、人生の目的、そして人生の学びについての色の声明のようなものだということである。

驚くなかれ、私はペールブルー/ペールブルーの色の組み合わせのボトルを選んでいた。

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ホメオパスは知っていたのだろうか?

このブルーの組み合わせは、創造的コミュニケーション、喉、そして真実を語るということに関連している、とブースは言う。

「あなたは、何が真実かを人に伝えるという潜在的能力を持っています。あなたは、おだやかで平和に満ちた情報をこの世の中の人々に伝え表現するためにこの世に生を受けました。 

しかしあなたが何が真実であるかを表現しなければ、あなたは喉のあたりが弱くなり、身体的な機能不全、すなわち咳や喉の痛み、篇桃腺炎や細菌性の病気となり、ついには喉のあたりに根をおろし、コミュニケーションを妨げるどんな病気にもなりえます」

私の最初に選んだものは、私の本質的な特徴を表わすが、私の2番目と3番目のボトル、それはイエロー/ゴールドのボトルと、ペールイエロー/ペールイエローだったのだが、それらはネガティブな条件づけの「パッケージ」を表わしているとブースは言う。

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これらのイエローは私の天賦の才能に関係する私の問題を描写している。それは言って見れば、私のブルー色の魂の潜在的可能性でもって、私がどのようにやっているのかということについての成長レポートのようなものだと言えるだろう。

イエローとゴールドの潜在的可能性は知識と知恵であり、それは真実のコミュニケーションの基礎となるものであるが、しかし、慢性的な心理的困難があることでこれらの質が前面に出てくるのが妨げられていると、ブースは私に語った。

「イエローは、あなたが太陽神経叢のなかに生来的な恐怖、不安、神経質、取り越し苦労、欲求不満をかかえていることを示しています。

それはいらいら症候群ともいえます。

これらの感情的葛藤の種は過去に原因があります。何年か前に、あなたの内面で何かが押つぶされ、それで同じような状態に陥ったままでいるのです。」

ブースは我々の意志力は太陽神経叢にあると説明する。

「もしそのバランスがくずれると、ちょうどこの二つのイエローが示しているのですが、消化器系に身体的な影響がでるのです」。

彼の言葉は真実を告げていた。私はいつも消化不良で、自分を胃弱のマスターだと思っていたのだ。

イエロー/ゴールドの洞察が太陽神経叢に根付いていないと、真実のコミュニケーションが喉を通して声に出ず、魂の意図が窮地に陥ってしまうのだと言う。

4番目のボトルはヒーリングへ至る道であり、とりわけ私の場合は、特にポジティヴな変容を示唆している。

最後のボトルは、ギフト(私の場合ブルー)と問題(私の場合は二つのイエロー)が相互に織り成すダイナミックなやり取りの中から未来に生ずる可能性についての強い傾向を示している。

私の選択したブルー/ピンクは、最初の魂の色(ブルー)がまた出てきているが、ポジティヴなアフォメーション(ピンク)と一緒にでてきており、幸運が約束されている。

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なぜかというと、ピンクとブルーは混ぜ合わさるとライラックの色となり、カラー理論では、それは変成の色とみなされており、古い習慣を解消する浄化のプロセスであり、新しい生の肯定的な課題のために閉ざされたエネルギーを解放するとされているからである。

たいていの場合、最も必要とされているものは変成であり、最も私たちを引き留めているものは恐怖なのだ。

「あなたがその恐怖を克服したとき、そのとき初めて洞察がひらめき、あなたはイエロー/ゴールドの知識と知恵を得るのです。

あなたにとってのポジティヴなアフォメーションは、この変容は避けられないということです。

あなたは心配するパターンをハートの無条件の愛へと変容するでしょう。平和なコミュニケーションを通して深い配慮と知恵をもたらすでしょう。

しかし、それを助けるために少しグリーンが必要かもしれません。」

グリーンはハートセンターの色であり、私はそれを選ばなかったが、オーラソーマでは、選ばれなかった色も、選ばれた色と同じように意味があるのである。

私の潜在的可能性であるブルーとその天賦の才能、そして私の障害物をあらわすイエローとそこに隠されている知恵から、私はハート(そのハートの色であるグリーンはブルーとイエローを混ぜた色である)にワークし変化させる必要があるあることを示唆している、とブースは説明する。

ピンク/ブルーは私の色の選択としては新しいものであり、私の変化を促進し、その結果として統合をもたらす革命的なエネルギーだといえる。

私は落ち着かない感じで目の前にある4本のボトルをじっと眺めた。私は純粋な色を通して深遠な心理的処方箋を受け取ったのである。

「あなたは、あなたの人生の状況の多くがシフトするような、劇的な変化の時期に来ている」とマイクは続けた。それはまるで私の思考を読んだかのようだった。

不安と欲求不満から反応するという私の習慣的な条件づけにもかかわらず、それどころか私には喜び、豊かさ、そして幸福を経験する「大いなる可能性」がある。

それは私の選択しだいだ。

それが私の最後のボトルについての直観的なメッセージだった。


オーラソーマの効果

オーラソーマのカラーシステムの効力は、その人がそのヒーリングを受け入れる用意があるか、そしてどの程度その人が探究と解決と変容のプロセスにかかわるつもりがあるのかにかかっている。

色の生きているエネルギーはそのプロセスの触媒作用を助けるが、しかし非常に微妙なものであり、気づきにくいものであるため、その影響を量的に測定することが困難である。

ほとんど全員の、オーラソーマのクライアントたちは、自分で選んだボトルを使ったあとで好ましい結果を得たと、何年にもわたって報告してきている。

彼らの人生がよりうまくいき、行き詰まらなくなり、前進し、はっきりとしたのである。

「オーラソーマは、ヒーリングプロセスにおいて、最初から、あなた自身の超意識の部分がもっと働くように勇気づけます」とブースはいう。

とはいっても、私は彼が処方箋でもって、どういう詳細な条件のもとで私が4本のボトルを使うべきかなどと指示し、賢人ぶるようなこともなかったので驚いた。

この処方箋によるやり方はオーラソーマの強調するところである「無理強いしない」ということと矛盾するので、ブースはただ示唆するだけだ。処方箋のかわりに、彼は私に、自分の直感に聞くようにと奨めた。

選んだバランスオイルは、それらの色に関連した身体の特定の領域に、セルフマッサージのボディオイルとして使われます」とブースは言う。

「あなたはそれらを自分がいつ使いたいかを知っています。それが自分のヒーリングに責任を持つということです。

私たちがやっていることは、あなたが選んだものについて、自分が自覚するのを助けているのです。

あなたは不安になったとき、ちょっと咳をともなった喉の問題があるのを知っています。

ですからブルー/ブルーのボトルを毎日その喉のまわりに、おそらく一日七回ほど使うといいでしょう。

イエローのボトルは太陽神経叢の、前と後ろに、ちょうど帯を胴にぐるりと重ねて巻くような感じでつけるといいでしょう。

4番目のボトル、変容を起こすピンク/ブルーについては、どこにつけるのが一番いいか、自分の直感のガイドにしたがってみてください。」

ブースの有益なヒントは、私がアメリカに戻って数週間後に効果を発揮した。

何日間か私のピンク/ブルーのボトルについてじっくり考えていると、その液体をどこにつけるといいのか突然理解した。

それからの5ケ月というもの、私は毎朝一番に背骨の基底部にたっぷりと塗りこんだ。それから二種類のイエローを胃と腎臓と胸の下部に塗りたくり、喉にはブルーのボトルをすりこんだ。

ボトルをとうとう使いきったころには、私は本当に劇的に変化しているのに気づいた。

私の恐怖は薄れはじめ、自信がつき、消化は驚くほど改善された。私の身体は、体重と姿勢が変わった。私は前とは違ったように歩き、筋肉がつき、新しい服を買った。エソテリックな話題が自分にもっと意味あるものになった。性的な関係についてそれほど悩まなくなった。

仕事や暮らし、財政や家庭内のことなどのいろんなことに付随して、多くの新しい機会が突然私の人生にやってきだした。そしてホメオパスが私にそうすべきだと示唆したように、話すように、それも「ブルーの調子で」話すよう、励まされているように感じた。

もちろん、オーラソーマによる効果は、頭痛の時にアスピリンを飲むというような直接的なものとは全く異なる。

あるいはまた、例えば、消化の問題のためにホメオパスのヌックスヴォミカ(Nux vomica)を飲んで、それが数週間効いている、というような効き方でもない。

オーラソーマのカラーヒーリングは明らかに長期にわたって影響する

その影響は自己の深部から湧きあがってくる微妙な変容であり、おだやかに日常の生活に浸透していく。しかしそれはその人の人生のなかにおいて、精神的に同じポジティヴな目標をもっているあらゆるものごとと共働し協力しながら作用するので、その効果を量的に把握するのはほとんど不可能なのである。


魂の鏡

どのようにして、それらのカラーオイルを自分の身体につけることで魂の障害を癒し、その人の人生を変容するのだろうか?

その私の疑問は、後日理解したところによると、オーラソーマのカラー理論の核心にせまるものであり、その理論というのはすなわち、私たちの身体というのは生きているカラーとエネルギーの発光体だというものである。

「オーラ」とは光であり、「ソーマ」とは存在のエネルギー体のことをいう。

だからオーラ・ソーマとは「魂の鏡である」とヴィッキー・ウォールは言う。「その人のオーラというのは人間の魂の本質なのです」と。

ウォールは経験に裏付けられた威厳をもって、色彩に満ちた存在の光、すなわちオーラについて語る。

彼女は子供のころから、人のオーラの秘密を見通す能力に恵まれていた。そしてその彼女の「第二の視力」は彼女が中年になって、突然の眼低出血によって目が見えなくなったとき非常に高まったと、彼女のセラピストとしての回顧録である「カラーヒーリングの奇蹟」で語っている。

「言葉や服装、外見、これらすべてのことは全く重要ではありませんでした。何ごとも内側にあるその人の真実の姿から私の目をそらすことはできませんでした。私は人々の感情や考えていることに完全に気づいていました。」 

この、文字どおり、内なる視力(洞察)により、ウォールは健康と病気を診断する鍵をつかんだのだった。

というのも乱れた、不調和なオーラは、いつも肉体の病気のまえぶれだからだ。

「そのオーラを知り、それをまず最初に治療することが根本なのです。このことがほとんどいつもといっていいぐらいに病気の根本原因なのです。

身体的、精神的、霊的な病気は内側のオーラの障害が外側に表われたものなのです。

このバランスボトルのシステムは身体や感情のバロメーターとして働くだけでなく、それは過去、現在、未来のことを教えてくれるのです。

それは真の自己についての知識を提供し、それらがひとたび明らかにされ理解されることで、癒されるのです。」


オーラの地図

ヴィキー・ウォールもマイク・ブースも、透視(内なる視力)の能力があり、そのような繊細な能力のあるセラピストが行えば、オーラソーマはかなり正確に人間のオーラの地図を描くことができる。

マイクの主張によれば、彼等の研究の成果は、古代のインドのヴェーダのモデルとも一致するものであり、それは、人間は宇宙の波長の一部であり、自然の中に存在するあらゆる生命の形態を含むものであるということである。

「すべてのものは電磁気のスペクトルとしてあらわすことのできる特定の波長の光だと言えます」、とブースは説明する。

このことはちょうど、デリケートな光でできた卵の殻のように、ぴったりと肉体の形にそっていく層にもとりまいている微妙な身体についてもあてはまる。

オーラの領域の第一の層は電磁気体というもので、皮膚の非常に近い外側に放射している電気的な光環(コロナ)で、キルリアン写真のような現代の技術でも測定されている。

次の層はエーテル体であり、ポジティヴとネガティヴの二元的な感情の世界を含みながら、肉体を維持している生命力を形成している領域である。

人間の電磁気の外殻の中で最も微妙な層であるアストラル体は「私たちすべてのなかにあって統合された領域であり、高次のドリーム身体、高次の感情やその人のインスピレーションと関係しています」とブースは言う。

これらの三層の光の膜はオーラとチャクラを含んでいる。背骨にそって縦に配列されている、七つの活気に満ちたエネルギーセンターであるチャクラについては、それ自身で複雑なサイキックな地図作成の科学なのです、とブースは言及した。

最近は誰もがチャクラについて話している、だがそれらについて正確なことが言えるのだろうか? 

古代のヴェーダの原典が説明しているように、チャクラ、あるいは回転している色の輪と言ってもいいが、それらは身体の中の特定の色の領域を活性化している小さなパワーセンターのようなものだと言える。

「古代のヴェーダでは人間の身体のさまざまな領域は特定の波長と関連しているとして、その位置を確定していました。

例えば、仙骨はレッド、胃はイエロー、喉はブルー、ハートはグリーン、第三の目はインディゴというふうに。

彼らはこれらの色の領域をチャクラと呼んでいました。

すなわち、それは特定の身体の領域の中に、ある波動、回転する輪、特定の波長すなわち色のついた光があるということを意味しています。」

オーラソーマは、各個人のチャクラを中心とする色の暗号による人間の解剖学である古典的なヴェーダのモデルをさらに発展させている。

ウォールは、人間の身体は、レッドからヴァイオレットまでの色が足の爪先から頭まで、その境界が相互に入りくみながらもそれぞれ固有の色の帯で包まれている、という考えを基本的原理としている。

チャクラセンターの渦巻きだけではなく、身体全体の部分が特定の色の波長で振動している。

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レッドは、人体のなかで、もっともゆっくりした波動の領域で、通常基底チャクラと関連し、足から仙骨までの身体を包んでいるとウォールは言う。

「背骨の基底部にクンダリーニの最も根本的な創造的エネルギーがあります。それは自己実現の可能性を秘めているとともに、ふだん私たちの自己実現の妨げとなっている物質的生存に関する習慣的な恐怖をも意味します。」

グリーンは、スペクトルのまんなかに位置する調和の色であり、胸骨から鎖骨までの胸の上部を帯状にとりまいている色である。

チャクラは「オーラの中心核」だというのがヴィッキーの観察であり、その純化された領域のなかでオーラソーマのワークが始まる。

オーロラのようなチャクラの点滅、すなわちオーラは我々の内面の生命のバロメーターである。だからオーラはこのチャクラの虹が変調する様子を現しているといえる。

しかし、そのチャクラの中には、依然「オーラの魂の核、真のオーラ」がある。

この魂のエッセンスには特定の色があり、それは我々の潜在的可能性、天賦の才能、人生の目的とレッスンなど、(例えば、私の第一のボトルが平和なコミュニケーションを意味するブルー/ブルーであるように)それらのエッセンスを反映するものとなる。


「エネルギーが調和して流れるようにする、すなわちこころと身体とスピリットのすべての状態が同調するためには、それぞれのチャクラが完全に開き、バランスがとれていなければなりません」

とウォールは強調する。

「助けを必要としているチャクラに、その波長が鍵となる適切な色を供給し正常に戻すことで、その弱まっていた波長が強められるのです。

そうすることで、身体の細胞自身に備わっている、再生し、ヒーリングするプロセスが機能するようにさせるのです。」

再び私自身の場合で言うと、ブルーは喉(コミュニケーションの座)のチャクラのエネルギーを増強し、ピンク/ブルーの変容のボトルは何にでも作用する触媒、言ってみれば独立したチャクラコンサルタントのようなものとなり、そしてイエロー/ゴールドの二人組みは私の肝臓、膵臓、ひ臓、太陽神経叢、簡単に言えば、自我、消化、そして神経系の座を再生するのだ。


「あなたがイエローのバランス乳剤をここに塗れば、あなたは神経系統の中央にバランスをもたらすことになります。そうすることで全神経に対して影響を与えることになります。

というのも神経はあらゆるところで繋がっているからです。もし太陽神経叢というヒューズボックスのヒューズがきちんと整えば、それはちょうど光の電源を入れるようなものです。あなたは太陽そのものとなるのです。」

聖なるものの促し

 ヴィッキーウォールが「聖なるひと突き」を感じ、エッセンシャルオイルと植物の抽出液の「水を分け」、1983年の後半にオーラソーマのバランスオイルを創造することで、今世紀のカラーセラピーの開拓にあたっての最新の革新者となった。

ウォールは薬剤師と足治療師としての教育を受け、人間のエネルギーフィールド、オーラやチャクラについても熟知し、秘教の伝統にも通じていたにもかかわらず、彼女はオーラソーマをほとんど霊感を受けた直感によって産みだした。

彼女は常に「彼女を通して指導し働く、大いなる権威」に従っていた。そしてこの「奇蹟的な」オイルをこの世に送り出したのは、その大いなる権威者の決断によるものなのである。

「私の人生はいつも沈黙の祈りであり、絶対的な信仰を通しての、高次の意識と対話していました。」と彼女は書いている。

「彼女は本当に最もすぐれた人格者でした。そして私たちはいつも彼女は天国とのホットラインだと言ったものです」と元クラニオ・オステオパスでオーラソーマの理事長であり、ウォールの親友でかつ1964年以来の同僚でもあるマーガレット・コクベインは話した。

ウォールは、ここ数ヵ月間重病をわずらっていたが(糖尿病であり、目が見えず、重大な心臓発作のあと心筋の40%しか動かなかったのだ)、私が訪問していたその週に72歳で亡くなった。

コクベインはウォールが聖なるものに促されていたという話しにすぐさま同意して言った。

「彼女が瞑想を通してオーラソーマについての教えを受けて以来、起こることはすべて神がやっていることなのだと感じています」。

コクベインの頭の中にはオーラソーマが、かなり奇蹟的にヨーロッパでの評判があがっていることが念頭にあった。

それは思いがけなく主要なマガジンや雑誌で報道されたり、貿易見本市での成功、懇願することなく証明書を受け取ることができたり、外部の援助者や投資家の助けなどにより最小限の経済的な投資ですんだのである。

具体的に言うと、ウォールがオーラソーマを発見するとすぐに、ヴォーグに似た権威ある女性の雑誌であるハイパー&クィーンが2ページにわたるカラーの特集記事で新しいシステムについて取り上げたのである。

ウォールとブースとコクベインはオーラソーマをロンドン、コペンハーゲン、パリ、その他のヨーロッパの首都、そして最後にはオーストラリアにおけるボディ・マインド&スピリット博覧会に出展した。

すぐに彼等は、全ヨーロッパ各地からこのカラーヒーリングの全く新しいアプローチの教えを求めてやってくる熱狂的な人々をテットフォードへと引き寄せた。

あるロンドンのヒーラーは自分のAIDS患者の治療にオーラソーマを導入し、BBCが1989年のAIDSの治療に関する主要なドキュメンタリーの番組で放映したとき、オーラソーマはきわだって好意的な報道をされた。

これはある種の規制体制により認められたも同然であり、どんなにお金をかけて宣伝してもかなわないようなものであった。

ブースは1985年に彼のサムセットにある自宅で催された1週間にわたるセミナーに彼女を主賓として招待して以来、ウォールのオーラソーマのワークに加わった。  

当時、「バランス」のシステムはたった2ダースしかボトルがなかったが、ウォールは自分はすでに完全なセラピーのシステムを開発したと感じていた、とマイクは説明する。

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「あなたが今それを見ているとしても、七年後には、それはまだ有機的に広がり続けているでしょう。

私たちはいまだに新しいボトルを新しく創りだしているのです。

あるものはワークショップのなかでのアイデアからできることもありますし、あるものは特別な、一回だけの注文のものもあります。

新しい色のコンビネーションに対する反応を見ながら、臨床的な調査を経て私たちは新しいバランスを一連のオーラソーマのセットに加えます。

最終的には全部で1000本に達するのではないかと思います。」

ポマンダー

ブースは次に、私にダークグリーンの液体の入った小さなプラスティックの容器を私に手渡した。「心身の内側に影響をおよぼすためにこれを試してみてください」と、くすくすわらいながら彼は言った。

これはオーラソーマの14本のポマンダーの一つで、オーラを完全に保護するためのものであり、その同じ色調の中に49種類の異なったハーブから作られた、香りのある抽出液である。

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ヴィッキー・ウォールはこれらのポマンダーを1984年の初めのチェルノヴイリの原発事故に対応して開発した。

その事故によって世界の環境は放射能で汚染され、それは特に人間のエーテル体のオーラに有害である。

私はそのグリーンのポマンダーを三滴手のひらにたらし、手を合わせてこすり、その強い香りを吸い込んだ。私はグリーンのクリスタルが私のオーラを通リ抜けていくような感じでそれがさわやかに広がっていくのを感じた。

ポマンダーはエーテル体から肉体へとエネルギーをもたらしていくものなのだと、ブースは私に言った。

香りのポマンダーは、芳香植物をミックスした袋を身体の有害なにおいや伝染病を避けるために身につけるものだが、十七世紀、エリザベスの時代に、とりわけ黒死病の流行した時期に人気があった。

裁判官の間で一般に用いられたのは裁判官の花束というもので、ハーブとエッセンシャルオイルのポプリを裁判官の机の上にお香のように置いた。

「これは裁判官の判断を助けるための甘い香りをただよわせ、身体を洗っていない罪人の悪臭を防ぐためのものでした」とブースは言う。もともとポマンダーというのはエーテルの空気清浄のようなものだったのだ。

我々の時代においては、エーテル体は、オーラの汚染、そして、麻薬、生命力のない食物、環境汚染、騒音、不調和な音楽、電磁波の放射、テレビ、広告、さらには他の人々からのネガティヴな思考などの「がらくたのエネルギー」によって、危険にさらされている。

だから、さまざまなポマンダーがクライアントのカラーコードの必要性に応じて選ばれ、そうすることでオーラを回復し、強化し、保護するのである。そして同時に自分で選んだオイルを身体の部分に塗ることで、相互に補いつつ効果を高めているのである。

デヴ・オーラ

エソテリックな話題について高度なレベルの話しを何時間もしたせいか、私自身のオーラがしおれはじめてきた、そこでブースは、ちょっと気分転換にテットフォードを一緒にぶらぶら散歩でもしないかと提案した。

一本の環状道路が非常に小さな村を囲むように一周し、ついにはあぜ道となり、降ったばかりの白い雪が道端に積み上げられていた。

オーラソーマの2エーカーの会議室、トレーニング、宿泊のためのセンターは、リトルロンドンの、環状道路からはずれた静かな場所に王者のように隠されていた。

1987年1月、ブースは何十年ものあいだ生い茂った蔦を、放棄され、崩れかかった司祭館から取り除く作業を始めた。「完全なジャングルだったのよ」とマーガレット・コクベインは回想した。「でも、私たちは山のような仕事に直面していたのに、わくわくしていたわ」とヴィッキー・ウォールは付け足した。

「その場のヴァイブレーションはパワフルで、でも静けさにみちていて、すべてが放棄されていたなかにあっても、それがこれからどうなるか、その約束を感じ取ることができたの」

その年の9ケ月間にわたる「教会的努力」のすえ、その古い司祭館は完全にヒーリングセンターとして使えるようになった。

ウォールとコクベインとブースは、1987年10月、最初の泊り込みのトレーニングプログラムのために、「デヴ・オーラ」の扉を開けたのだった。「私はカラーセラピストは引退してしまってフルタイムの大工になったんだと思いましたよ」とブースはくすくす笑った。

それから4年以上経った今、ウォールがかけだしで始めたカラービジネスについて、彼女が直感した約束の多くはすでに実現している。

ちょうど昨日、オーラソーマのスタッフは、別の一週間にわたるセミナーのあと残っていた何十人ものヨーロッパの人々をバスの停留所や電車の駅、空港などに送り出したところだ。

バランスボトルの注文は先月1万本に達した。アメリカ合衆国でのプログラムが計画され、アムステルダムとロンドンでの展示会が差し迫ってきている。そして新しいバランスの色の組み合わせが調査され、創りだされている。

「人々はわくわくしています。その色によるヒーリングの可能性に興奮しているといってもいいぐらいです」とブースは言った。

私はと言えば、とにかく、生きている色のエネルギーがどのようにして私の人生や健康をシフトさせるのを助けてくれるのか見るために、オーラソーマのイエローとライラックの液体を身体に塗りたくてしかたがない。

あのロンドンのホメオパスが謎のようにほのめかしたように、ブルーが私に何を言いたいのか、発見したいと思っている。

※リチャード・レヴィントンはヨガ・ジャーナルのライターです。
 この記事はオーラソーマの資料より引用しました。

※なお、この記事はオーラソーママガジン日本版『LIVING ENERGIES』創刊号(1996年12月刊行 和尚アートユニティ)からの転載です。

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