オーラソーマとは何か Byマイク・ブース「LIVING ENERGIES①」
オーラソーマはヴィッキー・ウォールという女性によって、1983年にイギリスで誕生したカラーケアシステムです。
1991年にヴィッキーはこの世を去りましたが、その後継者としてオーラソーマアカデミーの学長を務め、オーラソーマプロダクトを運営しているのがマイク・ブース氏です。
この記事は、「オーラソーマ」についてマイク・ブースが語ったもので、「リヴィングエナジー1号」(1996年12月12日発行)からの転載です。
マイク・ブースが語る「オーラソーマ」の世界は、とてもハイグレードというか、内容に奥深く入った説明です。(*^_^*)
そこで、とてもそこまでは付き合えない…という方のために、簡単に要点をお伝えします。
★オーラソーマは「ヒーリング」というより「意識を作り変える道具」。
★自分でボトルを選ぶことから始まり、「他人が介入しない」セラピーのシステム。
★自分の「意識」が自分をケアする。「意識」こそがカギ!
では、元気な方は、イギリス人、マイク・ブースの思考の跡をたどって、どうぞお読みください。(^^)/
理解が深まるにつれ、オーラソーマはヒーリングのシステムというよりは、意識を作り変える道具なのだという思いがますますしてきています。
色や光の波長や波形という形の中に、意識は自分の姿を認めるのです。
こうした見方は、古代の多くの知恵の体系と関係があります。
チベット死者の書やバルド・ソドルは、死後に体験する色と光について述べています。意識は自分が引かれる色を選ぶことができ、その色は、ある生で行なわれた行動と関係します。その行動がどうなされたかによって、意識が色と光の中で自分を表現する好みが決まるのです。
この考え方は、チベットだけのものではありません。それは過去の他の知恵の体系にも共通するものなのです。
十字架の聖ヨハネの魂の暗夜とマヤの写本は、同じ現象を述べた別の例です。ですからオーラソーマをその延長線上で理解しても、飛躍のしすぎということはないでしょう。
ほとんど100種類近い色の組合せの中から、自分で色を選んでもらいます。
上下とも同じ色のものもあれば、上下の色がコントラストをなすもの、補色のものもあります。そのときその人の意識は、こうした透明な「色とりどりの宝石」に映る自分の姿と直面するのです。
4本のボトルを選んでもらうのですが、ボトルを選ぶ際は、ボトルの並びの色取りを気にするのではなく、それぞれ好きなボトルを選んでもらいます。
そして、このように選んだ4本のボトルを見た時、そこから、その人がどんな質を過去から持ち運んできたか、どんな困難が目立って見えるか、そしてその人の持っている性癖に、その人自身どう対応しているかということが見て取れるのです。
また、その人の超意識が選んだボトルに関する限りにおいて、未来にどんなことが起きてくるかということさえ見ることができます。
こうしたことから、オーラソーマの創始者であり発明者であるヴィッキー・ウォールは、バランスボトルを魂の鏡と呼んだのです。彼女は人が自分の真の色を認識し、それとワークしはじめたならば、自分の選んだ色の表している条件付けのパターンという生の素材を使って、魂を形づくることができるということを信じていました。
「オーラソーマとは何か?」という問いにもっと十分に答えるためには、どのようにオーラソーマが生まれたかを知ることが必要です。
というのも、それによって私たちはヴィッキー・ウオールが瞑想と祈りの中で最初のバランスボトルを受け取った時に述べたことがより十分に理解されると思うからです。
それは、あたかも、他の手が彼女の手を動かしたかのような、彼女を通してある知識が自分を表そうとするかのようなプロセスでした。
バランスが生まれる7年前、すでにヴィッキーは盲人登録をしていたというのは、最も驚きに値することでしょう。
彼女の父であるアブラハム・バーンはハシディズム(ユダヤ教の秘教的な教えを説く一派)の信者で、カバラの行者でもありました。ヴィッキーは、それは深く彼を愛し、双方を等しく尊敬していましたから、実際両者を区別するのは難しかったのです。
継母から執拗ないじめにあい、10代の初めに家を出たヴィッキーは、その後異教徒の一家と暮らし始めるまで、その日の暮しの生活を送りました。彼女の父は厳格なハシディズムの信者だったため、家を出た彼女は死んだも同然とみなされたのでした。これは今という時代からすれば信じられないようなことですが、ヴィッキー自ら私に語ったことです。
私の感じでは、この断絶によって彼女は心にひどい傷を負ったようです。家族は父親が亡くなるまで、彼女と口をきこうともしませんでした。偶然の一致どうか、バランスが生まれたのは、父親が亡くなってからだったのです。
ヴィッキーはそれを父からの贈り物だと言っていました。私がバランスボトルのシステムとワークすればするほど、カバラとのとてつもない関連が明らかになってくるようです。
それぞれのボトルは、生命の木の径やスフィアにフィットするのです。もしかしたらこのシステムは、カバラのマスターであった父親が、娘からの真の愛を認め、彼岸から贈った贈り物であったかもしれません。
これは、バランスがどのようにこの世に生まれたかについての理解の一つにすぎません。
それではまた別の話をしましょう。
3つの王国の会議を想像してみてください。鉱物界の精霊、植物界の精霊、光と色の世界からの精霊が一堂に会し、迫りくる危機について話し合っているのです。人間が地球と人間性に対するより大きな尊敬を取り戻さない限り、困難は目に見えている???彼らは人類の意識の進化のために身を捧げ、意識的に協力することで合意したのです。
たぶんヴィッキーは、バランスが生まれる器となるべく、たくさんの生において準備させられてきたのでしょう。3つの王国の精霊がともに働けるような器となるべく。
それぞれのボトルは、存在の3つのレベルからのエネルギーを表しています。鉱物界のクリスタルのエネルギー、植物界のハーブと植物のエネルギー、そして人間界とつながりのある色と光の世界からのエネルギーです。
人は皆、足はレッドで頭はバイオレットの完璧な虹の存在であり、あらゆる色を体現する可能性を秘めているのです。
その人にふさわしいオイルをふさわしい部分に塗ると、たくさんのことが起こります。
仮にある人がゴールドのオイルを選び、それをおなかの真ん中と背中の真ん中に塗ったとすると、ゴールドの色と関連のあるクリスタルのエネルギーとハーブのエネルギー、そして色と光のエネルギーが解き放たれるのです。そしてそれらは半透性の膜である皮膚を通って体内に吸収されるのです。
ボトルを使うことによって同調するエネルギーの共振が起こり、そのエネルギーが解き放たれるのです。
体のゴールドの部分が、鉱物界と植物界のエネルギー、そして色と光の共鳴を通して共振するのです。これはホメオパシーの原理にも通じるもので、似たものが似たものを癒すのです。色はその色に対応する体の部分に、正しい波動を作り出すのです。
オーラソーマでは、この体と心の共時性を使い、その背後にある意識に結びつきます。
ですから、体のふさわしい部分にオイルを塗ることによって意識を作り変えるという点において、私たちは「バランス」をもたらすときに、意識的な要素を増加させることができると言えるでしょう。
この世に存在するものはすべて、何らかの形で意識を持っているように見えます。私たちは鉱物やクリスタルと関係する精霊界、そして植物界、そして意識を直接映し出す色と光の世界の意識とつながっているのです。
古い時代の医学では、こうした現象は植物のサインと呼ばれていました。それは色だけではなく、形や構造も含めての話だったのです。それは当時、特定の器官や病気と関連づけられていました。
オーラソーマでは、意識を変える一つの手段として、鉱物や植物のサインを使います。
色は、このことと関連し、特定の象徴を持ちます。
これについては、特定のものに絞ることができると言ったほうがいいでしょう。象徴を通して説明しようとすると、色は逆説的になります。真実のところ、たぶん存在するすべてのものは、何らかの逆説の中に存在しているのです。
色を見るとき、そこに逆説があることは明らかです。
ブルーは原色のなかの原色であり、権威の問題に対する困難、養うことと分析的な思考における困難という側面を持ちます。けれどもまた、思いやりや養うこと、信仰や信頼もそこにはあるのです。
ブルーはマインドそのものを表し、また空の要素でもあります。また肉体的には、ブルーは甲状腺を含めた喉と関係しており、また呼吸とも関係しています。
たぶんブルーを使うことによって、マインドにより平和をもたらすことができ、それによって、気づきを増すということも言えるでしょう。
オーラソーマは初めての、真に他人の介入しないセラピーのシステムです。
このシステムにおいては、色の解釈を助けるという以外に、セラピストの専門知識に頼るということはないのです。ふさわしいバランスオイルを選ぶのは、完全にクライアントに任されています。
オーラソーマのプロセスにおいては、自分の運命に対して直感と自信を取り戻すという可能性が強調されているのです。
もう何百年もの間、あるいは何千年もの間、私たちは他人の手にパワーを預けるようそそのかされてきました。自分の責任を放棄してきたのです。
オーラソーマは自分の責任は自分で取り戻すものです。私たちがこのプロセスを始めると、それまでの条件付けのパターンゆえに、根本的な問題と直面することになるのです。
人生において自分が独りだと感じる機会が何度かあります。誕生と死は最も深遠なものです。私たちは自分に責任を取り戻すまでは、人生の大部分を人に対する依存の中で過ごすことになります。
ヴィッキーはオーラソーマの始まりから絶え間なく陰の力となって働いていたパートナーであるマーガレット・コックビンの腕の中でなくなりました
彼女はヴィッキー亡きあと、クローディアと私をサポートし続けてくれており、現在オーストラリアでのオーラソーマのセンター作りの詳細を計画しています。
By マイク・ブース
*この記事は「リヴィングエナジー1号」(1996年12月12日発行)からの転載によるものです。
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