スピリチュアルなことを仕事にしています 山川紘矢
この宇宙はとても不思議な場所です。ただ宇宙を信頼して、このつかの間の人生を平和に自分らしく楽しく生きる場所にしたいと思っています。この世界では、それぞれの人々が色々な意識レベルで生きているような気がします。それこそが、この地球という星の素晴らしさなのかもしれません。
―山川紘矢
見えない力を感じて
ここ30年、スピリチュアルな本の翻訳者として多くの本を紹介してきました。
シャーリー・マクレーンの「アウト・オン・ア・リム ―愛さえも超えて」(地湧社)が最初の本でした。
当時、翻訳家になるつもりは少しもなかったのですが、この本の翻訳を終わってから、驚くようなことがつぎつぎと起こり、翻訳家にならざるを得なくなりました。それはもう30年以上も前のことです。
人生って本当に不思議だと思います。自分で選んで人生を生きて来たはずなのに、振り返ってみると、こうならざるを得なかった、自分に選択の余地はなかったとしか言えません。もちろん、その都度、自分の意思で選んでいるつもりだったのですが、自分の意思よりももっと大きな力に人生の方向を決められていたような気がします。僕にはこの人生しかなかった、と言うことです。一体、誰がそうしたのでしょうか?
僕は今では誰の人生も、自分の意思で選んでいるように見えながらも、それよりも一段と上の方から「運命の神さま」がいて、どうしてもそれには抵抗できないのだと思うようになっています。最近「受け入れの極意」という本を書きましたが、まさに、運命の力があるような気がしています。
スピリチュアルなことを仕事にしている人は、誰もがそのような見えない運命の力を感じているのではないでしょうか? それは神の導きであると思います。それが、まさにスピリチュアルな力なのでしょう。
自分の人生を選ぶことなど到底できない、今は、ただ運命の命ずるままに生きているような気がしています。
自由意志と運命の力
こんなことを口に出して言えるようになるずっと以前から、僕は自分の「自由意思」と「運命の力」との関係を長い間、考えていたような気がします。そして、今では自分の自由意思と運命は同じだ、と思いいたりました。
ここまで来ると、人生はとても楽に生きられるようになります。何が起ころうと、ただ起こることが起こるだけです。だから、自分としては自分が生きたいように生きればいいのです。自分のやりたいことをやればいいのですから。
そう気がついてあたりを見回してみれば、誰もが、もうすでに、自分の好きなように生きているということが分かって、「なーんだ、そうだったのか」、みんなそれぞれそのままで必要な事をしているのだと分かりました。みんな自分が生きたいように生きているのです。全ては完璧で、宇宙の運行のような気がします。悩みたいから悩んでいるのだし、戦争したいから、彼らは駆り立てられて戦争をしているのでしょう。自分だけがよければいいと人は我で生きがちですが、それも仕方がないのかなと今は思っています。そして、僕としては自分のできる範囲で平和に生きるしかないような気がしています。
ただ、僕の今生に目的と言うものがあるとすれば、「人に目覚めてもらいたい」「人に幸せになってもらいたい」ということがあるのではないかと思っています。スピリチュアルなことを仕事にしている人は、みんな多かれ少なかれ、そんな気持ちで仕事をしているのではないでしょうか?
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