あなたが「道しるべ」に出会うとき　黒田コマラ

私たちは、さまざまな「道しるべ」に人生で出会うと思います。
そして…今ほど、人類が「内側に入ることの大切さ」に向かいあっているときはないのではないでしょうか。
「The Way In」の道しるべがネオンで光っているかもしれません。
―黒田コマラ

いま、起きていることとともに、ここにあること。

　私たちが、今、大きな変化の時代を生きていることは明らかです。
　それは、今までの古い価値観が大きく変わるときにいるということです。
　それはまた、時代が古いあり方から新しいあり方に、大きくシフトをしていくことを体験できるすばらしい機会に、私たちは立ちあっているとも言えるのではないでしょうか？
　そんな変化のなかでの大切なことのひとつは「わからないでいることにくつろぐ」ことかもしれません。そこから、新しいあり方が生まれる潜在力が開きます。
　それは「正しい／まちがっている」「良い／悪い」というフィルターを外して、オープンで、起きていることとともに、今ここにあることです。

　これからは、今まで以上にたくさんの情報が錯綜し、混迷が深まるかもしれません。
　たとえば２０１６年６月、私はイギリスＥＵ離脱のときに、ちょうどイギリスに滞在していました。
　そこで強く感じたことは「国民が混乱のなかにいる」ということでした。
　「わからないでいる」状態は「混乱する」こととはとても異なっています。
　誰の言うことが正しいのか、まちがっているのか、どちらが損か得か？　こういった葛藤から混乱は生まれてきます。
　この変化の時代を生きるなかで、混乱に巻き込まれないでいるために、私たちが見逃してはならない「道しるべ」があります。

「The Way In」─内側に入る

　多くの人がマインドフルネスに興味を持ちはじめているのも、その「道しるべ」です。
　その道しるべが立っているところは、「今ここ」です。
　内側に入るゲートはほかにもありますが、誰もがシンプルに見つけられる入り口は「ハート」、「内側に入る」といっても、どこかへ行くわけではありません。

　ハートを思いだして、感じて、深呼吸をしてみる。
　今ここにくつろいで、起こっていることへの良い悪いの判断を手放してみる。
　すると自然に「気づき」がひろがって、もう内側の世界を感じはじめています。
　オーラソーマシステムでは、その道しるべに色がついていると言えるでしょう。

「Color shows The Way In」─色が内側に入る、道しるべ

　それは、とてもシンプルです。
　「あなたが選んだ色は、あなた自身であり、それは、あなたの存在の必要を映しだしています」
　宝石のように、色とりどりに美しく輝くボトルたちの前でゆっくりとくつろぎ、起こる経験に自分を開いて、自分が最も惹かれる色のボトルに出会います。
　そのボトルの色が鏡のように、本来のあなた自身を映しだしています。
　そして、惹かれた色のボトルのオイルを身体に塗って、やさしくセルフケアをする。
それが、本来のあなたが必要としているものに滋養を与えます。
　このボトルのなかには、たくさんのハーブやクリスタルのエネルギーが入っていて、どこかで忘れてしまった本来の自分に、私たちが戻っていくことをサポートします。

　それは、私がまだオーラソーマに出会う前のこと。
　もう30年以上も前のことですが、「道しるべ」のひとつに衝撃的に出会ったことがあります。
　私はアレクサンダーテクニークの学校で学ぶために、遠いイスラエルという国まで、ひとりで行ったことがあります。
　身体の使い方に「気づき」をもたらすことを学ぶ、アレクサンダーテクニークのティーチャーであるウリさんは、イスラエルのキブツで長年仕事をしているヒーラーで、寡黙でやさしい眼差しを持った人でした。
　その彼が、私にレッスンをしているときに、静かにつぶやいた彼のたったひと言が、イスラエルに行くことの決断を、私にさせました。
　「ここは安全な場所ですよ」
　この言葉を聞いた瞬間、私は自分がいかに「戦う姿勢」で人生を生きてきたのかがわかりました。
　その気づきの光が、過去からの鎧のエネルギーがはがれ落ちていくことを助けました。
　これは、私の人生で内側に気づきを向ける道を進むことの、大きな岐路のひとつになりました。

　私たちは、さまざまな「道しるべ」に人生で出会うと思います。
　そして…今ほど、人類が「内側に入ることの大切さ」に向かいあっているときはないのではないでしょうか。
　「The Way In」の道しるべがネオンで光っているかもしれません。

　内側への扉は、いつも「今ここ」に開いています。
　起こることへの不安を変えようとするのではなく、まずはここにくつろぐことから、その道が見えてくるかもしれません。

黒田コマラ

オーラソーマアカデミーの代表マイク・ブース氏の専属通訳として、また、
マイクの最新の情報にも詳しく、日本人のティーチャーとしても第一人者
として活躍中。

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