癒しとは何か byマイク・ブース(オーラソーマ・アカデミー学長)『LIVING ENERGIES Vol.2』
この記事は、イギリスにあるオーラソーマ・アカデミーの学長であり、オーラソーマプロダクトの代表を務めるマイク・ブース氏が来日された折に行われたヒーリング・インテンシヴで、マイク氏が語った話をまとめたもので、『LIVING ENERGIES Vol.2』(1998年2月刊)からの転載です。
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「癒し」とはー「EASE」と「DIS-EASE」
まず「癒し」とそれについて私が理解していることを少しお話ししたいと思います。
ヒーリングとは「全体にする」、「完全にする」プロセスです。
ですから、そこに欠けているもの(完全でないもの)こそが、ヒーリングのプロセスで変えられる必要のある部分なのです。
それは DIS-EASE(病気)という言葉と同じ考え方なのです。
EASE(楽な状態)が一方にあり、それはくつろいだここちよいものです。それとは反対のDIS-EASEの状態が肉体の病を表わしているのです。
癒しとは、よりリラックスして楽な状態に、ストレスや緊張からより開放された状態に戻ることなのです。
病や病気のもととなるストレスや緊張はどこからやってくるのでしょうか
それらは私たちの物ごとに対する考え方のパターンの反映であるところの、私たちの態度(在り方)に起因します。
考え方のみならず、感情的反応の仕方も同様です。
色の関わり
それでは一体、色はどのようにこのプロセスとかかわっているのでしょうか。
色は心と感情の状態が投影されうる手段なのです。
そして私たちが色を通して見る投影は、私たちが実際体験しているよりもっとリラックスした、くつろいだ状態の明確な投影なのです。
色は私たちの内側のより深いくつろぎへの扉を開く鍵となり得るのです。
なぜなら色は心や感情のパターンよりも深いレベルに触れるからです。
オーラソーマにおいて私たちが信じていることは、色は心と感情のパターンの背後にある意識を映し出すと言うことなのです。
その意識は光と色の波形に映し出されます。バランスボトルは様々な色の組み合わせをもっていて、ボディ・マインド(心身)のエネルギーの自由な流れを妨げている、心と感情の特定のパターンを開放することのできるものを私たちに提供しているのです。
色、そして鉱物、植物のエネルギー
オーラソーマは色を使うだけではなく、鉱物と植物からの波形と共鳴を持っています。鉱物は組織や形といったものと関係が深く、それはクリスタルを見れば明らかです。
それぞれのボトルの中に鉱物のクリスタルや貴石のエネルギーから発せられる共鳴と波長が存在し、体の、特に骨格の組織に働きかけます。心や感情の特定のパターンも貴石やクリスタルという鉱物の共鳴によって働きかけられるのです。
それはバランスボトルに込められたものの一部で、それ以外にハーブのエキスやエッセンシャルオイルも含まれています。これらは人間の有機的な側面とかかわる植物性のものであり、人間の内臓、腺、リンパ組織、筋肉や血液は全て植物に見られるものと同じ質を持っています。植物は心や感情のパターンとかかわるフィーリングや思考といった側面に非常によく働きかけます。
私たちは鉱物と植物を得て、更にこれらはそれぞれ自らを伝達する色を持っています。存在はそれぞれの色に属する特定のクリスタルやその他の鉱物を創造しました。ハーブやその他の植物に関しても同様なことがいえます。特定の色にかかわるハーブが存在し、その花やエッセンスが特定の色を持っています。
あなたの選ぶ色があなた自身。
オーラソーマの創始者ヴィッキー・ウォールに与えられた仕事とは、鉱物、クリスタル、貴石を、特定の植物、ハーブ、エッセンシャルオイル、ハーブのエキスと融合させることだったのです。
私たちがこれら98種類の色の組み合わせを見る時、そこにあるのは私たちの超意識が認識する非常に強力なエネルギーのパッケージなのです。
98種類の色の組み合わせを見たときに何が起こるかというと、「そうだ。自分はこのカラーコンビネーションが、何か最も好きなものだ」という認識なのです。この認識は私たちがバランス(調和)の状態に戻るために必要としているものをも示しています。
それは
「あなたの選ぶ色があなたであり、色はあなたの存在(ビーイング)が必 要としているものを映し出す」
ということなのです。
その必要としているものは組織と形、骨格、そして思考と感情のパターンに関係があります。それは内臓や分泌腺システムのバランスとも関係し、ひいては私たちの有機的側面が植物を通してバランスを取る方法に通じています。
意識と色と光
あらゆるものの背後には意識が存在します。意識はそれ自体の存在を認識する可能性を持っています。
その意識は色と光の特定の波長と周波数として現れます。意識が色や光として現れるというのはオーラソーマの考えに限ったものではありません。多くの古代文明や叡智の伝統においては、意識というものが五感が体験するのとは別に、色と光を直接体験するということが認識されていました。
98種類のボトルを目にするとき、私たちが肉体を持つ以前の意識がいかなるものだったのか、そして私たちが自らの使命と目的として何を選んでやってきたのかを理解するのです。
これは私たち一人ひとりにとって非常に固有で個人的なことです。
私たちの内なる扉の鍵を開き、感情と思考の部分にあるパターンや型を開放するためにこのコードを使うことができるのです。そうすることで意識が光と色として直接それ自体を体験するという癒しのプロセスへと入って行く可能性が生まれるのです。
※記事内のデータはすべて1998年刊行時のものです。オーラソーマのボトルは2021年2月現在、No.00~119まで、120種類にのぼります。
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マイク・ブース
オーラソーマが生まれて間もない1984年にヴィッキー・ウォールと出会い、彼女が亡くなる1991年までともに働きました。ヴィッキーはマイクのことを、自分の「目と耳であり、たえざる道づれ」と呼び、後継者として託しました。現在、オーラソーマ社の社長であり、イギリス、オーストラリア、アメリカにおけるオーラソーマ・インターナショナル・アカデミー・オブ・カラーセラピュティクスの学長です。