牧のうどんの「めんの硬さ」の選び方ガイド
こんにちは。福岡に移住してフリーランスをしている酒井です。
朝、目覚めて「今日は何うどん?」と問い続ける日々です。
さて、福岡うどんといえば「やわらかいうどん」。
そして、とりわけやわらかいのが、ワタクシの敬愛する「牧のうどん」というわけでありますが、麺の硬さを選べるんですよね。
注文票を見ますとほら、
軟めん(やわめん)
中めん(ちゅうめん)
硬めん(かためん)
と、ございますでしょう。
牧のうどん大好きっ子の僕は、基本的に「ヤワ以外は認めん」だったのですが、妻は「中めん(ちゅうめん)くらいがちょうど良い」と言っているんですよ。
ちなみに「硬めん(かためん)」が食べたい人。
福岡では
「ラーメン(もちろん豚骨)にいきゃあ、よかろ」
と言われるので気をつけてください。
何はともあれ、このそれぞれの麺の硬さについてレビューしてみたいと思います。
福岡うどんの王道・軟めん(やわめん)は、無限にうどんをすすりたい人向け。
まずは福岡うどんといえばの軟めん(やわめん)ですが、
一言で表すならば「なめらか」。
上の写真を見てください。トゥルントゥルンでしょ。
特に牧のうどんは、うどんを出す前に40分ほど茹でているそうで、麺が想像以上に膨らんでいるんですね。
表面には透明の膜ができているので、はじめて食べた時には「お雑煮の餅」に近い食感を感じました。
こんなに柔らかいのに、お箸で持ち上げても切れないんですよね。
しかも、歯切れが非常にいいので、胃の中にするするーっと入っていく感じです。消化にも良さそうな優しい食感。
さらに特徴的なのは、スープの絡みがえげつないんですよ。
むしろ出てきた時点で、スープと麺の境目が曖昧になってきている。
めんが生きているのでスープの持ち上げの量が非常に多く、半分食べた頃には丼の中に麺がなくなります。
ただ、ご安心ください。
牧のうどんはスープがおかわり自由。うどんと一緒に小さいやかんが運ばれてきます。その中には継ぎ足しスープが入っているんですね。
どんなにうどんのイキが良すぎて、暴走気味にスープを吸い尽くしてしまっても、すすり切れるためのお守りになっているのです。
ちなみに、イオンマリナタウン店のようにフードコートに入っているお店は、どんぶりをカウンターに持っていく方式なのでご注意ください。
中めん(ちゅうめん)は、スープの濃さを維持したい人向け。
さて、中めん(ちゅうめん)はと言うと、スープを純粋に最後まで楽しみたい方向け。
中めん(ちゅうめん)の入った丼は、全体的に輪郭がハッキリしているイメージなんです。よく整備された棚田を見ているような。
対して軟めん(やわめん)は、麺が膨らみすぎてどんぶりの容量を超えてしまっているため、吹き上がった温泉の間欠泉のよう。も。
それに比べて中めん(ちゅうめん)は、凛としています。
ちゃんと自分を持っている顔をしています。育ちの良い立ち姿。
そして、芯もしっかりあるので、周りのスープに流されず、逆に周りに良い意味で影響を与えすぎない。ブレない強さを感じるんですね。
そのため、牧のうどんのガツンとしたスープの輪郭をよく感じ取ることができるんですよ。
ちなみに、他の有名店「ウエスト」や「資さんうどん」もだいたいこのくらいの硬さで出てきますね。
つまり、福岡うどんの通常の硬さは中めん(ちゅうめん)なのかもしれない…。
「福岡うどん」を体感したいなら軟めん(やわめん)を。
今回、書いてきて気づいたのですが、やっぱり牧のうどんの、軟めん(やわめん)は、完全にオリジナルの塊だったということ。
あの柔らかさはブランドと言っても良いかもしれない。
それだけに、福岡うどんを体験として味わうなら、やっぱり軟めん(やわめん)を一回は食べて欲しいんです!!
僕も正直、中めん(ちゅうめん)しか食べていなかったら、ここまで福岡うどんにハマらなかったと思うんですよ。
自分の想像を遥かに超えるクリエイティブな味に出会った時、人間は驚き喜ぶと思うんですね。
というわけで、今日も軟めん(やわめん)食べにいーこぉっと。