牧のうどん「みそうどん」は、うどんの無数の可能性への入り口を示す一杯だった。
おはようございます。福岡に移住してフリーランスをしている酒井です。
牧のうどんパーカーを着ながら執筆しています。
牧のうどんにて、初見で一番頼みづらいメニューは何?と聞かれたら、
「みそうどん」
というところで落ち着くのではないでしょうか?
「みそ」風味なのか、
「みそ」煮込みなのか、
「みそ」和えという可能性だってある。
「みそ〇〇」という圧倒的なバリエーションの前に、どういうものが出てくるのか頭の中がパニックになる。
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しかも「みそうどん 540円」と、牧のうどんの中では結構な高価格帯に位置する。
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失敗したくない。
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悩んだ末に安くて間違いない「たまごうどん」にする。
といった「みそうどんに辿り着けないマインド」を繰り返している方も少なくないのではないでしょうか?
でも、僕は違います。なんせ全メニュー制覇という大きな目標がありますから、曇りのないキレイな目でいいます。
「たま…いや、すいません。みそうどんください。」
うどんに「みそ」という新しいスープのベースを打ち出した。
先ずは写真をご覧ください。これが「みそうどん」だ。
はい、みそうどんの正体は「肉みそ」トッピングだったんですね。
「なぁ〜んだ。じゃ、肉みそうどんって書いてよー。」
って僕も思ってたんですよ。最初は。
でもね。一口食べて考え方が一気に変わりました。
これ、牧のうどんの新しい味への挑戦なんじゃないかって。
というのも、この肉みそはものすごくゆるいので、基本的に食べるというよりもスープに勝手に溶けていくような形なんですね。
そうすると、「肉味噌坦々うどん」のようなものが爆誕するんですよ。
あの「魚」節ダシがガツンのスープが、一気に「動物」系の肉食男子の食べ物に変化するんです。
これ、全然想像してない味でした。そこで、僕はハッと気づくわけです。
ラーメン屋にも
「醤油」「みそ」「塩」というベースの味があるように、
牧のうどんも「みそ」というベースを作ろうとしているのか…と。
要するにスープそのものの「新味」の提案なわけです。
従来の牧のうどんのスープが「飲む」ものだとしたら、「みそうどん」のスープは完全に「食べる」に特化している。
食べている間、ずっと豚のひき肉の旨みが口の中にいるので、そしゃく回数も自然と増える。
うどんをすする行為は、噛んで味わう行為に置き換えられ多幸感の時間が倍増する。
あえて「肉みそ」って書かなかったのは、うどん屋で「肉」と言えば、やはり牛肉じゃないですか。
おそらく「肉」の牛肉を、この新味「みそうどん」にトッピングしてもうまいと思うんですよ。
そういった意味で「肉みそうどん」って最初から書いちゃうと、この新味に肉をトッピングするというところに頭が回らないですよね。
そういう意味であえての「みそうどん」表記だと思うんです。
あと、みそうどん、ネギがべらぼうに合います。ネギと肉味噌が合わさることで王道感も出てくる。
肉味噌の柔らかい甘みを、ネギのシャキッとした辛味で引き締めてくれるので全くもって食べ飽きない。
僕は今、牧のうどんの全メニュー制覇をやっているわけですが、やはりうどんの「のせものアレンジ」の無限の組み合わせで…
宇宙よりも広がる未来、果てしない遊び方を牧のうどんは提案してくれているのでは。
気の遠くなるような幸せに包まれながら、本日もご馳走様でした!