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名刺交換だけで終わる人へ。マーケティングとは何か?
おはようございます。
福岡に移住してフリーランスをしている酒井です。
今日は久々に早朝から知人に誘われて異業種交流会に行ってきました。
異業種交流会の名刺交換ってなんか疲れる。
異業種交流会って好きな人は好きなんでしょうけど、僕はちょっと苦手なんです。っていうか好きな人いる?
今日伺った交流会も朝6時半に会場が開会。そこから怒涛の勢いで数十名の大人が名刺交換をしている…
正直、僕はこのノリがあまり得意ではなく、最後の方に会場に到着させてもらって、2名〜3名くらいの方とじっくりお話させて頂きました。
こういうのは得意不得意がありますからね。
僕と同じく、大勢での名刺交換が苦手な方は、僕がデザインとウェブの力でお手伝いしますよー。
↓
「マーケティングを勉強したことがありますか?」にうつむく大人たち。
まぁ、そんな感じで名刺交換の時間が終わり、席について、その異業種交流会の趣旨を開催者の方がプレゼンをしてくれる時間になりました。
正直、ものすごい聞きやすかった。
プレゼンターの方が非常に滑舌も良くて話もお上手なんですよ。内容もしっかり覚えてますもん。
世の中、さまざまなものの物価が上がり、おいそれと商品が売れなくなってきている。そうなると事業を続けることもままならず、開業して10年の企業生存率は約10%。
そんな不安な中、働く我々経営者ですが、
・早朝に異業種交流会をすることで連帯感を強める。
・信頼関係で結ばれているから、仕事の質も精度も上がる。
・グループ内に競合他社がいない、他業種しかいない形を保つから仕事の食い合いが皆無。
↓
結論:仕事の紹介が飛び交いやすい環境が醸成される、この会に入らない理由がない。
という感じで、正直、提案も納得できるような気がする。
確かにそこで提示された「年会費」は、僕のようなフリーランスからしたら、一つ案件が決まったら、全然ペイできちゃうくらいの値段でした。
ここまで聞くと、
「入らない理由が一つもないから入ればいいじゃん。」
って思うじゃないですか。
ただ、その後、プレゼンターの方がすごい気になる質問を僕達にしたんですよ。
それが、
「皆さん、マーケティングを勉強したことがありますか?」
というもの。
その質問に気まずそうにうつむく参加者たち。
それを見たプレゼンターの方が、
「そうなんです。日本では大体の方が大人になってからマーケティングの勉強する機会がないんです。他の国よりも勉強に使う時間もお金も統計的に見ても少ない。(図を見せる)それで新規顧客を掴めない。かといって、営業の社員を雇うとなると、年間数百万円の経費がかかります。そんな中で、私たちの会に入ってくれれば、数十名の営業部隊が仲間になってくれますから…」
ちょっと待って。マーケティング勉強するという選択肢…ないんですか?この考え方が、ちょっと怖いな…。
と思っちゃったんですよ。マーケティング大好きな僕からしたら!
マーケティングがない商品は、人を幸せにしない。
「マーケティングって聞くと、あれでしょ。
PDCAとかLTVとか…KPIしてKGIして、数値をなんちゃらかんちゃらして…達成するやつ。」
みたいなイメージがあると思うんですが、もう、そんな小難しいことは一回横に置いておきましょう。
僕がおもうに、
「マーケティング」って一言で言うと、
「誰かが便利だな、良いなって思うサービスを真剣に考えること」
ではないかと。
これ以上でもこれ以下でもないと思うんですね。
裏を返せば
「人に必要とされる商品を作れ。営業とか広告の話はそれからだ」
ってことなんですよ。
逆に「過大広告」って言葉があるじゃないですか?
特に多いのはダイエットとか美容に対するコンプレックス系だとおもうんですけど…
・貼るだけで、ウエストがー10cm
・飲むだけで、-4Kgのダイエットに成功する漢方
・塗っただけで、毛穴が引き締まってほうれい線が消えた。
みたいなやつ。
ある種のスピリチュアルですか?と突っ込みたくなるやつ。検索すればいくらでも出てきますが、怪しい…って思ったりしませんか?
この辺は薬事法なんかもあって、かなりデリケートな表現方法になっているとは思います。ただ、それでもどう考えても怪しい広告ってたくさんあるんですよ。口コミもなんか、どう考えても怪しいやつ。
ただ、本当に切羽詰まって困っている人ってこういう「過大広告」に惑わされちゃって、購入しちゃうと思うんですよ。
いや、もしかしたら、本当に効果が出るものは中にはあると思うけど、まぁ、結局ダイエットは食事が9割って言うし。仮に貼るだけでウエストがー10cmだったら、もうダイエット業界が全部そこに集約されると思うんですよ。
要するに「広告や営業から始まる商品」って、怪しいものが多い気がするんです。
「どうやったら人を幸せにできるか」をまずは本気で考える。
だからこそ、商売をするとしたら、まず第一に「お客様の幸せな状態をどうやったら作れるか」から入ったほうが良い。要するにマーケティングですね。
お客様にとって良い商品かどうかも定かではないのに、とにかくアポをねじ込もうと、上から上がってきたリストを元に鬼のように電話で営業しちゃいけないんですよ。だって、そもそもリストに載っている人たちの幸せ考えてないでしょ。
「お客様の喜んでいる顔をしっかり想像できるサービスができた!」と思えてから、初めて営業をすべきだと思うんです。
この順番を踏めば、それを使ったお客様からの反応がポジティブであれ、ネガティブであれ、しっかりと受け止めることができるし、改善もしようがある。
だからこそ、まずはみんなマーケティングを意識したほうがいいと思うんですよ。義務教育に入れたほうがいいんじゃないかな。
「国語、算数、理科、社会、マーケティング」
くらい、大事だと思うんだけどなぁ。
マーケティングのことを世界一わかりやすく説明してくれている西口さんのこの本が本当に良いので、ぜひ読んでみてください。
もう、働く大人の教科書レベルですよ。