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【こだわり図鑑】大型魚の定番「ダトニオ」って何?
ダトニオとは熱帯魚を扱うショップへ出向けばよく見かける大型魚です
その虎柄の美しさと、種類によっては手頃な価格で買える事で人気があります
しかしショップによって微妙に名前が違ったり、産地によって適した水質が違うなど少々ややこしい種でもあります
今回はそんなダトニオをなるべく分かりやすく分類してご紹介しようと思います
まずダトニオとは正式名称ダトニオイデス、東南アジアに生息する5種で構成される大型肉食魚です
どの種も成長は遅めで体高があり、水槽内では1箇所に静かに留まっている事が多いです
同種を複数飼育すると元気に泳ぎまわりますが個体の強弱によって餌を食べる量がハッキリ違うので、数ヶ月飼育するとサイズの差が如実に現れます
種類によって1000円前後から数百万まで価格は変わります
その5種を独断と偏見を交えてご紹介させて頂きます
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①シャムタイガー
タイやメコン川・チャオプラヤ川に生息する、ダトニオの中での最高額種
イエローのボディに黒のラインが6本入ります
飼育下での最大体長は約50cm
タイ産個体は漁獲が制限されており、流通しているのは主にカンボジア産
カンボジア産個体はタイ産個体と比べると黒の模様がよりハッキリしていて、カンボジアタイガーの別名があります
大型個体は数百万の値がつき、飼育可能な観賞魚の中でもトップレベルに高額です
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②スマトラタイガー
インドネシアのスマトラ島やボルネオ島に生息しています
飼育下での最大体長は約40cm
ボルネオ島の個体は①のシャムタイガーより黒のラインが1本多く、ダトニオ・プラスワンの名で流通します
スマトラ島の個体は別名ダトニオ・リアルバンド
ダトニオの中では販売量でも価格的にも、最も入手しやすい種です
特にプラスワンは1000円以下で購入可能な事もあります
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③フォーバータイガー
ダトニオ最小種で飼育下最大約30cm
4バンドダトニオ、4バンドナンダスとも呼ばれます
名前と違ってバンド模様は6本ありますが、この種は頭と尾ヒレを除いた4本のバンドを指してこう呼ばれます
①のシャムタイガーと比べて黒のバンド模様が細く、ボディのイエローも少し薄めです
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④メニーバータイガー
別名6バンドタイガー、6バンドナンダス
飼育下最大約40cm
インドやマレーシアの汽水域に生息します
飼育は純淡水で問題ありませんが、弱アルカリ性の水質を好みます
ボディはイエローというよりはシルバーに近く、上記のダトニオとは少し雰囲気が違います
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⑤ニューギニアダトニオ
その名の通りニューギニア、パプアニューギニアに生息しています
飼育下最大約40cm
一目でわかるくらい他のダトニオとはバンド模様に違いがあり、滲んでいるように黒のバンドが入ります
自然界では汽水域に生息しますが、飼育は純淡水で問題ありません
以上簡単に分類のご紹介させて頂きました
ダトニオ自体は昔からポピュラーな観賞魚ですが、それぞれ特徴が違いますので飼っていて非常に面白みがあります
アロワナやポリプテルスなどと混泳させている方が多いですが、他の大型魚にはない派手な虎柄で水槽のメインを張れるポテンシャルは十二分にありますよ
バンド模様も千差万別、同じ個体は2匹といません
自分好みの子を探してコレクションしてもいいかもしれませんね