#9 お金持ちはお金を社会のために使うべき?

昨日、songsというNHKの番組を見ていて、ミスチルの桜井さんと小林武史さんが出ていた。2人はapbankというバンドで様々な活動を行っており、主に環境問題に対する取り組みを早くから行っていたという。また、東日本大震災を契機に、復興のためにライブ活動を行ったりして、自分たちができることを考えて実践しているようだった。
正直、今までは、こういう有名人が復興のために何かをやるみたいな類の行為に対してそんなにいい印象を持っていなかった。売名行為じゃないの?とか、自己満足でしょ?とか、ほんとに役に立ってるの?とかそんな思いがあったからだ。
でも、例えそういう一面があったとしても、それが自然環境のためになったり、喜んでくれる人がいたり、困っている人の支援になっているのであれば、何もやらない、自分のためだけに時間もお金も使う人よりは何百倍も素晴らしいじゃないか!と思った。
アメリカでは寄付文化が根付いていて、日本は寄付が少ないとはよく言われるが、それは宗教の違いが多分にしてあると思う。
今、世界で格差が広がっているのは、資本主義によるところが大きい。富める者がより富を求めるという原理原則があるからだ。でも、中には成功して得たお金で人の役に立つことをしよう、社会のためにお金を使おうという人もいる。こういう意識、つまり、有り余る富を得たならば、税金対策のためとかではなく、がん研究の財団を作ったり、貧困地域に学校を立てたり、井戸を作ったりといったことにお金を使おうと思うようにみんながなれば、いや、みんなじゃなくてよくて、お金を持った人がそう思うようになればいい。
細かい数字は今手元にないが、世界の富の80%くらいは上位20%が持っててみたいな話があるじゃないか、その20%の人が富の半分(40%)でも残り80%の人に分配してあげれば、残り80%の人の富の量は3倍になるのだ!(20%→60%)
今、SDGSによって、人々の意識は結構変わってきていると思う。というかこれから大きく変わっていくと思う。その中で、人間が幸せに生きるとはなんなのか、少しずつ意識が変わって、お金持ちなのに、自分のためにしかお金を使っていないのは恥ずかしい、みたいな意識になっていけばもしかすると明るい未来が待っているかもしれない。

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