家族リハビリテーションの視点その2(家族全体の健康)
家族の健康には「個人レベルの健康」と「家族の機能的健康」があります。
「個人レベルの健康」は前回簡単にではありますが書きました。
今回は「家族の機能的健康」についてです。
まず前段階として、家族構成員が人間として基本的人権が尊重され健康で幸福な生活が送れることを共通目的として家族が機能しようとします(できるかどうかは別)。
1930年代に社会学者のオグバーン(W. F. Ogburn)は、伝統的な家族機能として、「経済機能」「地位付与機能」「教育機能」「保護機能」「宗教機能」「娯楽機能」「愛情機能」の7つが働いていたが、近代化以降は愛情機能以外は企業・病院・学校・政府などの専門的組織に吸収され、本来ある機能が縮小化されてしまったことを指摘している。
他にも家族機能への理論的議論は多くされています。
現在、家族機能として医療従事者が押さえておきたい視点を以下に5つあげます。
①生・生殖機能
②教育機能
③経済的機能
④保護機能
⑤保健機能
これらの視点は、家族を個のユニットとして捉えた場合、健全に機能しているかを考える必要がある。ここに問題が発生していることが多々あり、当事者たちはそれに気づいていても改善の方法がわからないことがあるため、病院・施設や公的機関の支援が必要になります。
次回からそれぞれの視点について詳しくみていきます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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