サポーターズフリーペーパーが街とチームをつなげるその日まで #04 【柏でよりみちアディショナルタイムズ制作秘話】
資金めぐりと制作管理
2023年になり、新しいシーズンの制作も開始しました。さて、前回から紙面制作に関わる内容を書いてきました。今回は一番重要なところになると思われる資金や実際の制作の流れをまとめていきます。
どうやって発行費用を賄っているの?
「資金」何かの活動をする上で一番大きい課題になるかなと思います。例えば月に2000-3000円くらいの出費なら一般的な部活動と同じだと思われますが、17-20チーム分の試合をフリーペーパーで制作しようとすると、印刷費で一回あたり4000-5000円かかります。17試合だと年間に85000円かかります。
私たちの場合は、2つ折り両面印刷なので単価はさらに高くなっています。
そして、公道での活動になりますので、道路使用許可申請を毎試合分、出します。
補助金があった
アディショナルタイムズ紙は、幸運なことに「まちづくり活動」に対して、補助金がありました。基本的に補助金や助成金といったものは、かかった費用に対して、後から補填されるものが90%以上です。ですが、私たちが活用した補助金は、審査の上で採択されたものは、最初に提示・認可された額を預かることができます。
尚、私たちは最初は持ち出しで費用を自分たちで払いながら活動するつもりでした。補助金があるから動く、というのでは、熱の入れ方が違いますし、元々、課題を解決するために始めたので、補助金の有無は関係ありませんでした。ただ、あったことで想像していた以上の活動と成果を得ることができたのも事実です。
補助金はインキュベーション
補助金は継続的に貰い続けるものではありません。新しいチャレンジをすることで貰い続けることはできますが、一貫して同じ活動に対しては期限があります。私たちが活用した補助金も4年が上限とされていました。その間に、資金や協力者を増やすことを前提に動いてきました。
まずは認知を広めるため、活動をSNSなどで残しつつ、反応してくれたサポーターとコミュニケーションをとります。前提として、貰って嬉しい、便利・役に立つことは欠かせません。その中から、支援してくれそうな人たちが納得するための反応を集めておきます。飲食店ならば、ただ「受け取った」だけではなく、「店に入ってご飯を食べた」という具体的な行動を記録しておくのが良いです。
つまり、自分たちのメディアには、このくらいの波及効果がある。ということを客観的証拠にしておくことです。
そこでようやく、地域経済・地域おこし・活性化に繋がってくるのです。
想いや情熱は経済的効果という土台の上に成り立つ
昔、よく言われていたのが、ボランティア活動だったところが資金集めに走ると「金儲けに走った」などと思われがちでした(最近は費用負担によって継続できない、やりがい搾取などを指摘され、理解が進んでいると思いますが)。私たちもそのところを注意しています。ですが、実際に費用として出ていくお金があります。そこを実際に身体を動かしてくれている人たちに負担を強いるのは二重負担になります。それは忍びないし、いいよと言ってくれても、心苦しい。
今の日本国内では、企業も地域も個人も経済的余裕が低いと感じている方も少なくないでしょう。
なので、寄与した人へのベネフィットは必要だと考えます。何かを良くしようと思って始めた活動が、苦しいもの、辛いものであってはいけないでしょう。
苦しいこと、辛いことをできるだけなくし、継続して長く続けることが、一番大切なことだと思います。
例え、収益性を持ったとしても、この活動自体は儲かるものではありませんw。バイトとか雇ったら確実に赤字ですww
さいごに
最初に出してくれる補助金なんて、ほとんど無いかもしれません。支援してくれる人、お店などスポンサー制になるかと思いますが、なるべく出してくれる人のためになることも考えて活動に活かすと、双方が良い結果に繋がると信じています。
また、私たちも自分たちで収益化を目指し、必要以上の分は、新しくフリーペーパーを作りたいと思っている人の支援に回したいと、夢を見ています。まずは自分たちの活動が自立することからですがw
皆さんのフリーペーパーを始める手助けの一端になれば、と思いこの文章を残します。
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