Mr.Seaside マツモトユウタ「全てが変わりました」【Oaiko インタビュー】
『Oaiko vo.1』に出演、
現在3ヶ月連続リリース・3ヶ月連続自主企画中の、Mr.Seaside Gt.Vo. マツモトユウタにインタビュー。バンドの結成・音楽のルーツ・3ピースになってのコロナ禍でのバンド活動などをお伺いしました。
【結成から現在】
「高校3年の時、高校2年だったドラムのスナガを誘って組んだバンドで、高校生バンドでしたね。当時は4人編成だったけど、他の2人は卒業と同時にどっか行っちゃいました。」
「卒業と同時に前のベースが加入して、ギターは加入したりサポートしたりで安定してなかったです。」
【ギターの加入】
「19歳くらいの頃に、元ギターのタナカがcabsの弾いてみた動画を載っけてて、「こいつめっちゃ弾けんじゃん」「オニツカタイガー好きなのセンスいいな」って思って、誘いました(笑)。当時は知り合いじゃなかったんですけど、ドラムのスナガの後輩でしたね。タナカが入ってからはかなり精力的に活動してて、レーベル入ったり音源を出したりしてました。」
【現メンバー吉岡直哉(Ba.)の加入】
「その後ベースが抜けてしまって、ベースを探していた時にちょうどAltheaというバンドから抜けた直哉がいたので、知り合いではなかったんですけど、「こいつダウンピッキングが早い。たぶんいい奴」って思って誘いました(笑)。そんな中身は知らなかったですね。その後タナカが急に辞めてしまって、今のメンバーになったという感じです。」
「高1くらいでニルヴァーナ聴いたり、高2くらいでRIDE聴いたりして、当時はブリティッシュ系のパンクにハマってたから"パンク"って言葉が出たんだと思います、パンクって言葉自体は適当だったと思う(笑)。パンクって言っても当時からやってる音楽はオルタナティブの路線でした。当時コピーしてた曲も、Pixiesとかニルヴァーナでしたね、ブリクストンという地域のSHARKSというバンドにハマってたり、かなりブリティッシュの音楽ばっか聴いてた感じで、いわゆるちゃんとしたパンクというか、USのパンクとかをしっかり聴き始めたのは3人になってからかな。」
「中学の頃は普通にビークルが好きで、ギターは中学からやってたけど、ちょうど高校生の頃にベースを始めようとした時に、BOOKOFFでクリス(NirvanaのBa.)が表紙だったベースマガジンを"ジャケ買い"したのがきっかけで、Nirvanaにハマった感じ。その時はNever mindじゃなくてIncestisideをめっちゃ聴いてて、世の中的に良くないとされてる方を先に聴いちゃったんですけど(笑)本当にいいんだよ、Incestiside。高一くらいでニルヴァーナにハマった後にPixiesとかのオルタナを聴きまくって、結局最後に行き着いたのはPavement。今もずっと何聴いても最後に行き着くのPavement。」
「バンド初めてから、日本のバンドもちゃんと聴こうと思って聴いたのがART-SHCOOL、スーパーカーとかを辿ってて、洋楽から逆輸入してった感じ。ちゃんとしたルーツはやっぱり海外のゆるいバンドだね。」
「基本的に自分で掘っていってました。そのせいで高校の時は変な扱いをされてました(笑)」
【音源リリース・企画について】
「ベースの直哉がまず3ヶ月連続配信やろう!って言い出して、それを知り合いに話したら「企画もやるっしょ」って言われて、企画も3回やってしまいました(笑)」
【企画について】
「活動が滞っていて、これからやってく感じだったので、企画くらいちゃんとしようって思ってました。あとはできるだけ自分が好きなバンドを沢山呼おうと思ってやってました。SISTERJETは俺がめちゃめちゃ好きで呼んでしまいましたけど、8月の企画は昔からの友達もいつつ、バチバチな感じでした。9月の企画はブッ飛んだイベントにしたかったんですよね、灰色ロジックは昔から知り合いだけど、そこら辺に新しい風も入りつつ、って感じですね。」
「なんだかんだ3つの企画はMr.Seasideにしか組めない企画だと思うんですよね、そこを意識して頑張った感じ、とにかく生きてると思われたかったです。」
【楽曲について】
「歌詞、意外とこだわってるんですよ。真っ直ぐになったんですよ。歌詞の方向性自体は昔から変わってないと思う。別れた後か別れる直前、どっちでも解釈できるように、答えが何通りもあるようにしてる。」
「やっぱり答えが一つしかないと、聞き手の考える幅が狭まるから。基本のスタンスとしては、『青さ』と『どうしようもない感じ』は一貫して入ってる気がする。結構『どうしようもなくなっちゃった、どうしよう』って感じで終わることが多いけど、でも最後にちょっとだけ希望が見えるような、聴き手が考える答えみたいなものに、少しでも前進した答えが出るような、基本そんな感じにはするようにしてるかな」
「難しいなぁ(笑)。音に関しては、そこまで意識はしてないけど、ソリッドさを出して、ストレートな感じは一貫して意識してるかな。昔は、歌が先行というか歌が良しなのが前提で、リズムに関しては結構単調な感じだったね。3人になってからは『リズムのフック』みたいな、ひっかかりを故意的に作って、飽きのこない感じを心がけてますね。『overdrive』とかは、軽い感じのパンクを意識したりとか。4人の時の重厚感みたいなものは捨ててますね。やっぱりソリッドなストレートな気持ちよさ、だけどフックがある感じ。あとギターをめちゃめちゃ弾いてるし、めちゃめちゃドラムを叩きます!(笑)。ベースはそれをめちゃめちゃ支えてる感じ、3人がぶつかり合って喧嘩してる感じ!これ伝わってるかな…???」
「そこらへんの3ピースには思われたくないから…」
「torontoは引き算を音楽をしてると思うから、僕らは足し算をし続けてるバンドとして、そこの差が楽しみですね。Marie Louiseは個性があるから何も言えない、個性のかたまりでしょ!」
【コロナ禍の活動について】
「メンバー脱退だったり、僕の中ではコロナ禍と同時に、全てが変わりましたね。コロナで何か変わったというより、タイミング的にコロナ禍になった瞬間に活動が止まったって感じで、お客さんも周りのバンドも全ての環境が変わっちゃったから、すんなり1からバンドを始めるというか、1からではないですけど、そんな気持ちでやってますね。バンドの在り方とか根本にある音楽性は変わってなくて、コロナ禍でのバンドのやり方があって、それを知った上で、1から始めます、って感じ。」
「コロナ禍で変わらなかったこと……はないですね。全てが変わったよね!(笑)。やっぱりお客さんの人数とかかなり減ったし、ライブハウスが負けないように頑張ってほしいですね。出来るだけ支えられるように、とは思う。」
「Mr.Seaside自体は特にジャンル自体へのこだわりはないし、僕が曲を作るから、自分がその時やりたい音楽性的なものを、自由にやっていって、できるだけコンスタントに曲を出せればいいなって感じ。変わらないものは勝手に変わらないと思うし、そうですね、それが皆さんに認められればいいと思います」
「vol.2に繋がるような、いいライブをして、衝撃的な回にできればなと思います!!」
【最後に】
約3年ぶりのリリース、企画に尽力しているMr.Seaside。2022年までの事、これからの事をGt.Vo.マツモトユウタさんにインタビューしました。
音楽のルーツなどのお話もしてくださいました。最後まで読んでくださった方、マツモトさんのルーツにまつわる音楽も聴いてみてはいかがでしょうか。
3ピースとなり新たなスタートを切ったMr.Seaside、これからも要注目です。
編集:ヨウスケ
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