旦那に料理をさせるには……
「旦那にも料理をさせる方法」みたいなインターネット記事をご覧になったことがあるだろうか。
「最初はうまくいかないかもしれないけれど、男はプライドが高い割に単純だから、おだてているうちにうまくなります」
みたいなことが(言葉の程度の差はあれ)どの記事にも書いてる。
結構すごいことだ。
「これ、性別を逆にしたら相当ヤバい言説だろ」ということが、「男性と料理」というテーマにおいては非常にしばしば見かける。
それと、こういう記事でもう一つ気になるのが、「料理に対する憎しみ」みたいなものを凄く感じるんですよね。「こんなに辛くて大変な作業だから旦那も負担してしかるべき」みたいな。
いや、料理が大変じゃないと言ってるわけではないですよ。特に家族のために義務のように作る必要がある方にとっては相当な負担だと思う。
一方、料理がここまでネガティブなものとされているのって、ちょっと不自然な感じもする。
これは英語教育における「英文法憎悪」にちょっと似ている。このことは後にまた触れるかもしれない。
ひと昔、ふた昔前に、あまりにも語られすぎてきた「家庭料理/おふくろの味の重要性」というものに対する反動、揺り戻しみたいなことが起こっているのだろう。こういう揺り戻しは色んなジャンルに起こっているように思う。
ただ、その反動ってちょっと乱暴すぎやしないかとも思うのである。次回はそれにまつわる話を書いてみる。