411. 会話上手は聞き取れなくても気にしない
マスクだのプラスチックの板にしろ、街中に唾液保着剤が大量に溢れた結果非常に会話が聞き取りにくくなっている。ところで、皆さんは女性と会話をしている時相手の声が聞き取れず聞き直してしまうことはあるだろうか。今回は、そんな相手の会話が聞き取れずに会話のキャッチボールが途切れた場合の対処法のお話です。
結論から先に言うと、私は相手の声が小さかったり何を言ったのかわからなかった時でも、絶対に聞き返さないと言うルールを徹底しています。何事も相手の一言一句を正確に聞き取り理解しないといけないと言う強迫観念があるのかないのかわかりませんが、細部にやたら拘って一向に会話が進まない男性も多くいるようですが、相手が何を言っているのかたとえ全く聞き取れなくても、そのまま突き進むのが会話上手の鉄則です。
ここで「相手が何を言ったのか情報として正しく認識できないときちんとした返答ができないから無茶言うな!」という意見も聞こえてきそうですが、交渉や契約をしているわけではないのです。単なる雑談でそこまで神経を尖らされたら、誰だって疲れてしまいます。聞き取れなかったら、相手の表情や仕草からポジティブなことを言ったのか、ネガティブなことを言ったのかを推測して、「ふ〜ん」「そうなん?」「まあねえ」と薄い返事を返して話を先に進めて仕舞えばそれで大丈夫です。
そして、きちんと聞き取れた部分だけにフォーカスして、その部分だけの回答をストレートでぶつけたり、「そうなん?」と繋げたことでもう一度同じ内容を話してくれればそこでさっき何を言ったのかを再確認すればよいだけのことです。
私はほとんど女性の話を情報としては聞いておらず、口調や仕草からポジティブか、ネガティブかだけを認識して、「ふ〜ん」「そうなん?」「まあねえ」「それは困ったねえ(シータの母風に)」「おめでとう(エヴァンゲリオンのラスト風に)」などというチャンクだけを繰り返していることが多いです。それで、盛り上がりそうな話題が出てきたら被せていけばよいのであって、これら「ふ〜ん」などをポジティブに返すか、ネガティブに返すかに気をつけるだけで、会話というものはいくらでも続きます。
そして、会話に詰まりそうになったら「考えるふり」をすることで時間を稼ぎます。ちょっと俯いて視線を遠くに固定すると、多くの女性は「何か考えているんだな」と察してくれてしばらく待ってくれています。
私がこの方法に落ち着いたのも、会話の基本はスピードを止めないことだと気づいたからです。会話というのは自転車のようなもので、一度会話の流れを遮って止めてしまい、遡って内容を確認するような中断が頻発すると本当に疲れますし、盛り上がることもないし、スピードも出ないのです。
会話の流れを止めるようなことは言わない、しない。この原則に従って、ぜひ「ちょ、ちょっと待ってください!」「え〜と、すみません、もう一度お願いします。」などという野暮ったい返しは封印して、聞き取れなかったら放置して先に進むという会話法を是非試してみてください。
梅田王子