240. 惑わされないで! 他人は思ったよりも見た目通りです。
こんばんは、梅田王子です。
今回は、素直なテーマ、「他人はあらかた見た目通り」と言うお話をします。
ただし「私には」という限定的な減縮が必要
よく言われることですが、他人は見た目通りで、「この人性格悪そうだな」「この人とは合わなそうだな」と思ったら、十中八九、本当に性格が悪いし、私には合わないといったことが大半です。
ここで、かならず「私には」という限定的な減縮をかけることが大事です。他の人にはいい人かもしれないけど、私には(私の解釈では)この人は性格が悪いし、私には(私の感性では)この人とは合わない。
これで、大抵の対人関係の不快からは身を遠ざけることができますし、危険も回避することができます。
決まって、こう言う話をすると「見た目が悪い私たちはこうして差別された」と言って私のようなことを言う人を悪者として吊し上げ、被害者として障害者を矢面にたたせて噛み付いてくる人がいます。
さらに、実際に攻撃してくるのは「支援団体」などを名乗る別人で、障害者本人ではなかったりするのが話をさらにややこしくします。
これもミラーニューロンの働き?
私が言っているのは「他人は見た目通り」、つまり第一印象を始め直接交際をしなくてもその人の外観や所作を見れば大体相性がわかると言う意味で、これは先のミラーニューロンの話とも通じるのですが、人は本能的に敵・味方、相性の良し・悪しを判別できる能力があって、それに従うのが原始的であっても意外と正確だというのが真意です。
【参照】
235. 好き?嫌い? 女性と驚くほどうまくいく三元論の接し方とは
そして、せっかくヒトの脳がそう言う原始的かつ本能的な判別機構をプリインストールで有しておきながら、先の「見た目が悪い私たちはこうして差別された」などと検討外れな噛みつきをしてくる(自称)正義マンや、「人を見た目で判断するなんて最低」などと罵ってくる学校の先生、拗らせた女、モテたいだけの男、そういうノイズに振り回されて、付き合わなくてもいい本能的な敵、相性の悪い相手と仲良くし、時間を消耗する必要なんてこれっぽっちもないのです。
詐欺師との共通点
ナンパ というのは、その気がない人を口説いて落とすと言ったイメージを持たれている方も多いと思いますが、きちんと活動している(少なくとも法に触れない)ナンパ師というのは総じて対人関係はドライです。
その気がない人を口説いて落とすのではなく、自分に興味を持ってくれる人を探してその人を極限まで満足させる、こういうアプローチを最大限に活かすために、たくさんの人に声をかけ、(あるいはマッチングし)、自分を気に入ってくれる女性を探しているのです。
私は過去、似たような話を大倉山にある神戸市立中央図書館の蔵書で読んだことがあるのですが、それは「詐欺」に関するアンダーグラウンドなルポルタージュで、ある詐欺師にインタビューをしたところ「私たちの仕事は人を騙すことではなく、馬鹿を探してそれを必要としている人に教えてあげるだけの仲介業に過ぎない」と答えたということです。
他人の意識・行動は変えられない
他人を変えさせるというのは不可能です。できたとしても、多大な労力を要します。そうではなく、最初から自分に興味を示している人を探して仲良くする、そもそも自分と相性の良くない人とは無理に付き合わない、こういう姿勢が円滑な対人関係の構築には必要なのです。
そのためには、原始的かつ本能的な脳の判別機構を使わない手はありません。しかし、そうするとどうしても仲良くしてもらえない、相性の良い人がいないという人が出てきます。そういう人たちはこぞって、「人を見た目で判断するなんて最低」などと罵って自分たちに関心の目を強制的に向けさせようとしてきます。
そうすることによって、本当はあなたに興味があって、あなたと相性の良い人との接点が奪われてしまうことがあります。
原始的かつ本能的な脳の判別機構に従う
ナンパ と詐欺師、なんとも社会性の考察にはウケがいい気がして私にとってはいい気がしないのですが、アプローチの方法は残念ながら同じです。
自分に興味を持たせるのではなく、自分に興味を持ってくれる他人を探す。
ある程度ナンパを続けていると、もうパッと見ただけの印象で9割がたどういう性格でどこまでが大丈夫で、それまでにどれくらいの時間がかかってというのがわかるようになってくることがあります。
これも、ミラーニューロンの働きといえば働きなのかもしれないですが、こういう点からも、他人は思ったよりも見た目通りで、そんな原始的かつ本能的な脳の判別機構も決してバカにはできないのです。