【YouTubeあるある】女性を100%落とす心理学っ〜みたいな動画、多すぎ!
こんばんは。梅田王子です。
今日は、YouTubeでよくみる「心理学を使って女性を100%落とすテクニック〜!」的な動画の氾濫についてお話ししたいと思います。
素朴な疑問なんですが、心理学を使って目標の女性を100%落とす目的って、なんなんでしょう?
正直、こういう人を試すような企画や煽り文句って、私は好きになれません。そして、その動画の内容は複数の心理学の知見に関するダイジェスト動画にすぎないといった、見終わった後もガッカリするような「ふぅ〜ん」的な感想を抱いて終わりだったりします。
ただ、このような文句の動画がでる理由は100%確実にわかります。
それは、YouTubeの人工知能をだしぬけるからです。
自動販売機を騙すためだけの偽札が作られた理由
昔、自動販売機を騙すためだけに作られた偽札というものがありました。1990年代に『ラジオライフ』のような雑誌を読んだ経験がある人なら、もしかしたら知っている人もいるかもしれません。
自動販売機を騙すためだけに作られた偽札というのは、一見して全然お金には見えないのですが、特定の会社が製造している紙幣読み取り機をリバースエンジニアングされ、その読み取り機械を誤作動させ、あたかも本物の紙幣が挿入されたかのような挙動をさせてお釣りをせしめよう、そういう考えで作られた新しいタイプの偽札のことです。
一時期はメディアでも取り上げられたのですが、従来偽札というのは見た目が精巧に作られた人を騙すための偽物という固定観念があったので、この自動販売機を騙すための、変な光るストライプ模様が浮かび上がるだけの白い紙がまさか「偽札とは!」と、マニアの間でも「そうきたか!」と不謹慎にも感心したのです(当時私は中学生か高校生だったんですけど)。
YouTubeに気に入られることだけにフォーカスした動画の誕生
そして、先述のYouTubeですが、YouTubeは視聴者の動向から人工知能が最適な関連動画を出すように作られています。いわゆる売れっ子の動画は検索窓からではなくこの関連動画から誘導されて視聴されることが多いため、YouTubeにおすすめしてもらうことが視聴回数アップの秘訣ということになります。
ですから、YouTube版のSEO対策というか、YouTubeの人工知能が好んで関連動画に紐づけてくれる、そういう動画を必然的に投稿者は作るようになります。
これは、中身や内容がどうこうとかではなく、ただYouTubeの人工知能にわかりやすく、ただYouTubeの人工知能にさえ気に入ってもらえれば、投稿者としては一定の収入源が確保できるというわけです。
いわば、中身が全然伴っていなくても、いわば人間が見たら「変な光るストライプ模様が浮かび上がるだけの白い紙」であっても、YouTubeの人工知能にさえ「本物のマン札」に見えれば、それは「本物のマン札」として市中に流れるのです。
WEBコンテンツの情報価値は既に紙くず並みに下落
WEB検索は、2010年代にGoogleの人工知能と半ばハッカー集団の解析のいたちごっこの結果、どんなクソ記事でも「本物のマン札」と判断されて上位表示させられる方法が解析されてしまい、検索結果にクソ記事ばかりが大量にあふれる事態となり、結果として情報のインフレを引き起こしました。
まさに、「近頃では札束が紙くず並みの値打ちしかないんじゃよ!」と言わんばかりに、1000記事近いブログデータベースも実は紙くず並みの値打ちしかない情報の束だったなんてブログ全盛期の遺産のようなサイトが、今も表示回数を稼ぎ続けています。
YouTubeのナンパ・恋愛解説動画は確かに有益なものもたくさんありますが、ここからは私の感覚なので不快に思う方には申し訳ありませんが、特に直近1年以内(2019年10月以降を目安)にアップされた動画は、正直みる価値がほとんどないものばかりです。
お宝はスタートアップ時に埋もれている
その中でも、2018年あたりから投稿を始めた人のチャンネルであり、かつ広告が付いているのであれば、現在はほぼほぼ視聴回数稼ぎの利益製造機としてアップされて続けているという色合いが非常に強いです。
なぜこの時期が基準かというと、YouTubeの人工知能が成熟するのにどうしても1年から1年6月程度の学習時間が必要なため、それまでは様々なYouTuberが試行錯誤しながら優良な動画を出し続ける(出し合う)のですが、一旦人工知能が成熟すると今度はそれを逆手に取った投稿者側が、人工知能に気に入られるために編集した動画を意識して投稿できるようになるからです。
そういうわけなので、YouTubeの恋愛指南系動画で有益な情報にあたりたければ、ぜひお手本にしたい講師YouTuberのスタートアップ時の動画(初期の半年分が目安)を参考にするのが良いと思います。
よりよい情報への当たり方
YouTubeは検索の特性上、YouTubeの人工知能に忘れられないために常に動画を出し続けることがどうしても重要になります。
そのため、もうネタがないという状態でも、何か出し続けないといけないため、先述の焼き直し動画や、「誰得情報??」みたいなタイトルだけやたら注目を浴びる、客寄せパンダのような動画を投稿してチャンネルのコンテンツをカサ増し・延命するような割合が次第に増えていくのです。
視聴者として最も怖いのは、情報デブといった情報の過剰摂取で行動を起こせなくなることです。有益な情報であれば良いのですが、くだらない情報で頭がいっぱいになるのは、脂肪分ばかりで栄養のない、消化もしにくい、なくても良い味付けや食品添加物にまみれたジャンクフードで肥満体になるのと事態は同じです。
情報の過剰摂取で清潔感を下げないように!
少なくとも、「もうこのチャンネル飽きてきたな」と感じる瞬間があれば、おそらくそのチャンネルはカサ増し・延命(私を忘れないで!)の段階に入っています。この手の直感は大概当たっていますので、「もういいわ!」と思ったらさっさと手を引く。飽食の時代にはダイエットが必要なように、この情報氾濫時代には、情報の食事制限やダイエットが必要になってきています。
ナンパには明晰な判断力を保っておく必要があります。そのためにも、情報との付き合い方には特に気をつけて、情報の過剰摂取も清潔感を下げる一因だと自覚して十分気をつけるようにしてください。