【シリーズ心と霊】夢日記で狂った男の夢世界の歩き方-2-
解説編
夢で行ける平行世界とは何か?
これはSFですので小難しいことを言います よくわからない用語は放置せず最低限Wikiくらいは読むと理解が進むと思います
さて私達は「縦・横・高さ」の3次元の生き物です そして4次元目が時間です この4つの軸は夫々が直角です 「無理じゃん」と思うでしょう 3次元の私達にはその状態が想像できません この4つの軸が互いに直角である時空をミンコフスキー時空と言います
時間は不可逆(元に戻らない)ですからタイムトラベルは不可能なのですが空想としては色々と出てきます ここで「シュタインズ・ゲート」というゲーム・ノベル・アニメで有名になった「世界線」のお話をしましょう
世界線とは何か?
世界線はイメージしやすい線です 3次元世界が入った箱が世界線の上を移動すると考えてください 問題はこの世界線=時間軸はいつでも現在を原点とした直交する4軸の一つだということです そして「現在」はあくまで「概念」であって実在しますが不可知(知ることが出来ない)なものです
なぜなら現在は時間という流れの中の一点で決して確認することはできないからです つまり運動は時間を固定するとすべてが止まってしまい運動自体が観測できない(写真とおなじ) 運動を観測するには時間の幅が必要ですが之を許すと何時の話か固定できない これを狭義の不確定性原理と言います では私たちの決断は世界線の分岐をどこで作るのでしょうか?
不確定性原理とは何か?
これが不確定ならむしろハッキリとは分岐していないと考える方が自然ではないでしょうか? 実は不確定性原理にはプランク定数というものがあってこれは量子論由来のもので現在では質量キログラムの定義式の一部となっています
ここで最後ですから我慢して読んでください 皆さんは原子って知ってますよね? 原子は原子核である陽子・中性子と周回している電子で出来ています 高速に周回しているので球体に見えますが実際に素粒子がある場所より隙間の方がはるかに大きいですよね ではなぜ原子と原子をぶつけるとすり抜けないで当たってしまうのでしょう?
量子論で説明してみる
難しいことは抜きにして原子核(陽子・中性子)も電子も「そこにはいない」からです いるように見えていない 高速で回る扇風機の羽のように一枚の板に見えてしまうけど実態はそうではない
素粒子の存在は霧のようなもので明確な「線状」では無いんです 確率的にばらつきがあるので「大体この辺りにいるらしい」以上のことは言えませんこの存在の不確定さを示すのがプランク定数です
原子ははっきりした球体というよりは丸い霧くらいに思っていてください 原子のある辺りには満遍なく原子の存在確率が散らばっています 「衝突」というのは「存在確率同士の衝突」なんです そして衝突した瞬間に初めて原子の場所が確定します
我々も極小の単位で不確定な存在です
我々自身も実はぼんやりした存在なのです そのジャギーがナノ以下のレベルなので検知出来ないだけなんですね ちなみに人間の目が識別できるのは1ミリの10分の一位までです
我々もぼんやりした存在だと思うと分岐もぼんやりでしょう? 世界というのは霧のような存在が入り混じっていると考える方が素直なんです ぼんやりした(量子レベルで)我々がぼんやりと時間軸に沿って動いています
脳科学の力を借りる
ここで脳科学では「意思決定は量子的である」という話を入れます 御存じのように脳の働きは電気的なわけですが脳の働きの前に意思は決定されていて電気的反応は後からついてくるらしい
そうなると我々の意識が量子に影響を与えて近接していれば別の世界線に意識だけ移動することも有り得るかと思います これが意識だけになっている時間(深い睡眠時と浅い睡眠時の中間の時間)に起るのが平行世界への移動なんだと筆者は考えるわけです
意識を引き戻すには?
人間の深層意識が催眠術で肉体に変化を与えることは証明されています ですから平行世界で負傷すると此方の世界の肉体に傷跡が残ります あちらの世界で死ぬとどうなるかは解決編で書きます 意識を引き戻すにはNON-REM睡眠の特徴を利用しますが少々コツがあります
それはこちらの世界に引っ掛かりを作っておくことです これ映画のインセプションでも脚本に利用されていましたよね 筆者はあの映画を見て随分脳科学者の意見を取り入れている脚本だと感心しました この先は本記事と同じくらいの分量になってしまうので別稿として書きます
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