【シリーズ心と霊】心霊現象の正体‐2
では空間の記憶とは何か?
これから筆者の考えているメカニズムについて説明します 前稿における「空間の記憶」の話ですが筆者は霊などではなく空間に刻印された誰かの意識だと考えています 「空間に刻印」で疑問を持つ方が多いと思いますが何も無いように見えるこの空間にも記憶媒体になりうるモノで満ちています
まず「水の記憶」から論を起こしたいと思います 水には「気相・液相・固相」以外に第4の層があり情報の記憶能力があるということがわかってきています これは国際的に認められつつある事実です 決して「疑似科学」でも「トンデモ」の類でもありません
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282679025838080
御存じのように人体の70%(重量比)は水分ですし水は人体のどこにも満遍なく存在します ここまでで何かわかってきましたか? そう身体全体に記憶が存在する根拠は水の記憶です 諸説ありますが大体人体は60兆個の細胞で出来ていると考えられその一つ一つが独立した生物です その細胞はすべて水を含んでいます
脳の記憶の仕組みは?
バクテリアにも記憶があります 詳細にご興味がおありの方はリンク先をお読みいただくとして皆さんが漠然と思っているように脳に記憶部位という場所があってそこに記憶が蓄積されているという考えは誤りです これが人間の頭脳とコンピュータの決定的な違いです よく考えてみてください 記憶にも化学変化・物理変化が伴います 此の小さな脳にそれだけのスペースがあるでしょうか
https://wired.jp/2017/08/12/your-brain-is-memories/
人体の記憶は独立して脳に蓄えられているというよりはホログラフィー的に散らばっていると考えるのが合理的でしょう ホログラフィーのフィルムは半分に切ると像が半分になるわけではなく全体は見えるのですが濃さが薄くなるのです 記憶も身体の大きな臓器では濃く小さな臓器では薄く残っています ですから肝臓移植を受けた人がドナーの記憶を維持している場合があるのもまた角膜遺移植などではそういう話を聞かないというのも説明が付きます
空間の記憶とは何か
では空間の記憶とは何でしょうか 実はこの空間にはダークエネルギーというエネルギーが満ちています エネルギーとは何かというと変形可能な時空の構成要素です わかり易いのアインシュタインの相対性理論の有名な質量とエネルギーの等価式です
http://fnorio.com/0161Einstein_E=mc2/Einstein_E=mc2.html
E=mc2
さてこのダークエネルギーは我々3次元生物には直接見ることも感じることもできません しかし我々の意識は時に激しいノイズになることがあります それは自死の瞬間であったり未練を遺して死ぬ時です 自殺経験者に聞いたアンケートがあってほぼ全員が自殺を後悔しています それで「死にたくない」という思いが強烈な現象を起こ巣という仮説を立てました
いわば魂の発火です これがダークエネルギーに何らかの形で記録されると筆者は思っています このダークエネルギーに刻印される過程は非常に長くなるので別稿で書くつもりです ともかく情報の痕跡が残ることを前提に論を進めます
霊魂の存在・非存在に決着をつける
霊魂の存在・非存在については簡単に決着がつく話では無いんですが「ある」「ない」の論争は「何かが存在しないことを証明する」 これを悪魔の証明と言って可能性だけを追求すると不可能な証明になるのです ですから「ある・ない」の証明は「ある」とする側がそのモノを提示しなければならないとされています
まあ誰でもみられるような形で霊魂を提示できないのであれば心霊の存在以外では解釈できないような事象を起こして見せても良いわけです いままでは手品・奇術の類しか出てきておらず霊そのものも目撃できる形では現れていません ですから論理的には「ない」と言うことになります ただ「空間の記憶」と言う考え方を使うと「心霊現象」を起こすことができると筆者は言いたいわけです
物質とエネルギーが等価とはどういうことか
改めて物質とエネルギーは等価なのですがこれは中々イメージできないと思います 長々と物理の話を書いてきたのはこの空間に満ちているダークエネルギーに人間の強い思考を記録する力があるという論に結び付けたいからです ダークエネルギーは「トンデモ」とかではなく最新の宇宙論で認められたエネルギーです
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/features/f_00060.html
また難しい話ですが「万有引力」という単語はご存じですよね(御存じない方はそもそもこの記事を読んでも理解できないでしょう) これは式で表すと
となります ひとめでわかる様に物体の質量に由来した式です これ反対の力が無い ニュートン力学で最大の謎というか「作用反作用の原理」が成立しない式ですね 引く力だけで斥け合う力が存在しない そうすると宇宙は何時か収縮してビッグバン以前の状態になる(収縮宇宙論) エネルギー保存則から宇宙の膨張は最初の力由来でやがて膨張する速さは0になります
ところが観測によると宇宙の膨張は加速しているんです 何かの力が最初のビッグバンによる膨張の速さを加速している どう計算してもというかそもそも計算が成り立たない これは引力の反対の力があるに違いない 引力の反対「斥力」です この力の根源こそダークエネルギーで宇宙空間に普遍的に存在する力です これをアインシュタインは宇宙定数として指揮を組み立てました
ーーーーー
一般相対性理論のアインシュタイン方程式
左辺のGμνは、時空の幾何を表すアインシュタインテンソルと呼ばれる量で、宇宙に適用すると、宇宙の膨張の程度を記述します。右辺は、宇宙が内包する全物質・エネルギーの分布です。この関係式が宇宙膨張の歴史の各時間(瞬間)に成立します。アインシュタインは、左辺に宇宙定数を加えて定常宇宙解(静的な宇宙)を得ようとしましたが、宇宙定数を右辺に移すと、宇宙定数はエネルギーの一成分であるとみなせます。宇宙定数の状態が時間で変化する場合を含めて一般的に扱う場合、この新たな一成分を「暗黒エネルギー」と呼びます。
© 2014 東京大学
ーーーーー
138億年前に始まった宇宙の膨張と、暗黒物質と暗黒エネルギーの力比べの歴史
1)宇宙の膨張とともに暗黒エネルギーがどんどんと増大し、やがて暗黒エネルギーの力が暗黒物質の力よりも優勢となり、未来の宇宙が加速膨張を続ける場合。2)未来に何らかの理由で優勢であった暗黒エネルギーが消滅し、暗黒物質の力が暗黒エネルギーよりも優勢となり、宇宙が減速膨張に転じ、やがて収縮し、一点に潰れる場合。(振動宇宙論)
© 2014 東京大学
ーーーーー
https://www.astroarts.co.jp/news/2012/09/18darkenergy/index-j.shtml
全ての鍵はダークエネルギーにある
この話も長くなるので別稿に譲るとして暗黒物質(ダークマター)とダークエネルギーの関係 つまり暗黒物質(光子も脱出できないので暗黒=ブラックホールのような)はやがてダークエネルギーとなり消滅するのです ダークエネルギーはオカルトでもスピリッチュアルでもなんでもなく物理的存在です この宇宙の質量は物質が2.5%でダークマター(暗黒物質)を計算に入れても25%にしかなりません 残りの75%はダークエネルギーとなるわけです
ここでうんと難しいことを書きます 物には実態などありません 状態があるだけです 例えば「渦」というものは目に見えますし物理力も持っていますし移動もしますが実態はありません 水が回っているだけです 物というのはそういう存在です この先は相当に難しくなるので別稿としますが考えてみてください これが素直に飲み込める方は理解が進むでしょうし飲み込めない方はそこまでということになります
冷たいようですが「わかることとわからないこと」は個人個人で違うので仕方ありません このシリーズは続けていきますのでどこで理解の線引きをするかは読者の皆さんにお任せします 話が抽象的になっていきますが目には見えない世界の話なのでご了承ください
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?