普通で無難な自作PCをやめた話
自作PC、特に最近でいうCore i9やRyzen9みたいなハイエンド系を10年以上やっていると時折思う事があります。
「普通に自作PC作るの飽きてきたなぁ」
慣れとは怖いもので、だんだん普通では無い、他人とは少し趣味嗜好が異なるPCを作りたくなる、って人は確かに一定数いるのです。
しかしながらその"普通では無い"が少し異常な方向に向くと、私みたいなタイプの変態にありがちですが普通の人はまず手を出さないパーツに手を出し始めます。
Minisforum AR900i
あまり自作PCでは馴染みのないメーカーです。Minisforum自体ミニPCがメイン製品のメーカーなのでそれはまぁそうなんですけどね。
じゃあコイツは何なんだという話ですが、
「モバイル向けCPUを基盤にオンボードした自作PC向けITXマザーボード」です。
訳が分からない?考えるな、感じろ
Minisforum AR900i
搭載CPU:Core i9-13900HX
メモリ:最大96GB DDR5-5600 sodimmまで対応
ストレージ搭載可能数:M.2 Gen4 最大4枚
スロット:Pcie5.0 x16
SATA端子がない代わりにGen4 M.2が4枚載ります。しかも全てRaid対応。おまけにx16フルで使えるPCIE5.0スロットが着いています。それでいて24コア32スレッドのモバイル向けi9搭載。
しかもCPUのトータル性能自体は12900KSとほぼ同じ性能らしいときた。
わたし「な、なんてスケベなけしからんマザーボードなんだ……!!」
おまけにAmazonでセールで65000円ちょっとだったんですよね。買うでしょ、こんなん。
マザーボード自体は冷却ファンとメモリ、ストレージだけ120mmサイズを自分で好きなものを用意する必要があるが、取り付けは至って簡単です。ちゃんと説明書もありました。
意外とすんなり組み込みして、軽くベンチマークしてみます。前のメインPC(Ryzen9 7950X)と比較。
なんとデスクトップ版のRyzen9とスコアは変わりませんでした。すげー(小並感)。
それもそうです。
Pコア性能、7950Xより強いじゃん……
13900HXに比べるとモバイル向けCPUなのでMTP(157w)やTDP(55w)は間違いなく7950X(MTP230w、TDP170w)より低いです。
マルチ性能は2割程度低くても、電力はMTPにして73w、TDPは115w少ないと考えたら電力効率は圧倒的に13900HXに分があります。
その上Pコアのシングル性能自体は7950Xよりやや強いのです。ゲーム系のベンチマークはシングル性能が大切なので、13900HXが7950Xと近しいスコアになるのも何となくわかります。
PコアEコア構成とは言え24コア32スレッドは伊達では無いという事でしょう。
というわけでAR900iの
いい所
・M.2 SSDが4枚搭載可能(しかもRaid対応)
・ITXサイズに24コア32スレッド
・デスクトップ向けi9やRyzen9に比べて圧倒的な電力効率、変わらぬPコアシングル性能・何よりi9が載ってる
・無線(Wifi6E)、有線(2.5G)搭載
わるい所
・SATA端子、フロントUSB-C端子は非搭載
・IOパネルのUSB端子が少し物足りない
・ファンコンの設定がしにくい(数字入力)
・RGB端子が未実装(基盤にパターンはある)
クセはあるけど面白いマザーボードが欲しい方、AR900iはいかがでしょうか。
終わり
終わりませんでした⬇
https://note.com/o_takeshinbun_ya/n/n9a3de2d8fbb4
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