心にきれいな花が咲くような言葉

こんにちは。
2022年3月21日23:39、今のところ、父の容体は緩やかに下降ぎみで保たれています。病院もののドラマなどでよく聞く、「ここ2,3日が峠です」という言葉を聞きました。現在は、その3日は過ぎている状態です。

これから先は、まったく分かりません。

ただ、毎日オンライン配信で、少ない時間ですが父の顔を見ながら、家族で声をかけることができています。看護師さんによると、いつもは、寝ている状態ですが、「家族と会話の時間ですよ」と声をかけると、目をパチッとあけるそうです。意識はもうほとんど、ないようですが、声を聞くことはできるようです。

声がけの内容ですが、こんな時に、どんな言葉を投げかけるのが一番よいのか、困ってしまいます。感謝の気持ちを伝えたいですが、最後のお別れの気もします。もちろん、伝えますが、そればかりだと悲しくなってしまうので、最近は、日常の会話と昔話をすることにしました。

昔、猟銃が趣味だったこと。獲物は、仕留めるのですが、持って帰ってくることができないので、いつも、みかんやリンゴなどがお土産でした。麻雀も大好きで、よくやっていたことを思い出します。

よく散歩をしていたので、サクラが開花したことも伝えました。

最近よんだ本で、最後に伝えたいことのランキングが書いてありました。
1.ありがとう
2.ごめんね
3.さようなら

これらは、どれも自分と相手の存在を全肯定する言葉だと思います。
人は、必ず死ぬ。これは、人間の大前提であり、そこには順番があるだけです。それならば、なぜ人は生まれてくるのか。

それは、神様からくれたラッキータイムなんじゃないかと思いました。
地球にいられる人間の数は、たかだか70億人程度。
「生物は存在しない」が、当りまえだとすれば、生まれてからの70年~100年間は、なんでもできるお楽しみ時間。死ぬことは確定しているのだから、どれだけ何かできるか。

今回の経験で分かったことがあります。
それは、人が亡くなる、または亡くなりそうなときは、人との心の繋がり以外は、何も意味をなさないということです。ということは、生きている間は、「人との心の繋がりを最重要とする生き方」が、いい人生なのではないかと思います。

そのような生き方をするには、具体的にどうすればよいのか。
それは、声がけが大切だと思います。
・大丈夫、大丈夫
・困ったことはない?
・痛いところ、苦しいところはない?
・頑張ってるね
・頑張ったね
・一緒にいるよ
・いつも、こんなときは文句ばかりを言っていたよね
・ありがとう
・ごめんね
・無理はしなくていいよ
・きっといいことあるよ
・よかったじゃん、綺麗な(かっこいい)人が看護してくれて
・楽しいね
・こんなことがあったよ
・こうやれば、うまくいくと思うんだけどなぁ
・またね
・じゃあね
・また明日ね
・すごいじゃん
・やるね
・ガンバレ、ガンバレ

オギャーと生まれるときと、息を引き取るとき。
つまり、最初と最後で機能する器官が、耳だとすれば、
幸せな生き方は、「心にきれいな花が咲くような言葉」を、自分と相手に聞かせてあげることじゃないかなと思います。

今日も、お読みくださりありがとうございます。


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