ドラえもんに学ぶマニュアルの作り方
最近、amazon primeで配信されているドラえもんシリーズを見てみた。
大山 のぶ代さんのドラえもんで育った自分だけど、水田 わさびさんのドラえもんもまた素晴らしく、楽しめた。
1話が10分程度なので、さくさく見ることができる。
考えてみれば、ドラえもんの世界の道具は未だ現実社会には現れていない。
頑張ればドローンがタケコプターの代わりにはなるかもしれない。
ドラえもんは、アイデアの宝庫だ。
道具とは、人の機能の拡張をするためにある。シャベルが無くても、手で土を掘ることはできるけど、痛くなるし、効率が悪い。
そういった視点で見れば、ドラえもんの道具は人の望む機能を最大限に高めた、カタログ集となる。そのカタログ集から、少しバージョンダウンをすれば、現実社会に十分通用するものになる。
いくつか、作品を見ていく中で、これはいいなと思った回がある
「トリセツ・メーカー」というタイトルだ。
内容はいたってシンプル。その機械は、一眼レフカメラと印刷機が一体になったものを想像していただければよい。
使い方は、どんなものでもその機械で撮影すれば、マニュアル本となって出てくるというものだ。
実は、このマニュアル本が非常に見やすい。
というか、ほとんど文字がなく、使い方の写真1枚に対し、でっかい文字2行程度で手順が書いてあるだけだ。
これの何がいいかと言うと、見た瞬間に「何をすればいいか」でっかい文字で知らせてくれること。
写真は、分かりやすいけれど、意外と理解するのに時間がかかる。
しかし、2行程度で大きな文字の文書で、かつ、指示があると、すぐに理解ができる。
人間の脳は、ワーキングメモリと言って、頭の中に置いておける記憶は7つ程度しかない。特に、マニュアルが必要なものは、はじめて使ってみることがほとんどなので、見るだけでワーキングメモリがいっぱいになってしまうと言ってよいだろう。
そんな状態で、写真を理解するのにはやはり時間がかかる。
なので、マニュアルというものは、
1.2行程度の指示が書いてあり、かつ文字が大きいこと
2.イメージがしやすいように、大きめの写真を1行程1つ用意すること
これが、一番、使いやすいマニュアルなのではないだろうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?