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♯3 やりたいことリスト遂に1つ達成!

大学生の頃、新宿の高島屋に入ったカンペールの靴に憧れた。
見知ったローファーの形なのに、革が黒や茶色1色じゃない!黒×白、赤や黄色がラインで入っていたり、なんて賑やかで楽しげなんだ!

靴というものはカラフルであればあるほど良い。
私は下を向いて歩く癖がある。そんな時に靴が明るいと元気が出る。私にとって靴は明るく賑やかであればあるほど良い、言うならば身につけるグランドライトなのだ。

しかし、世界中で愛されるカンペールの革靴は、そんじょそこらの大学生のお財布には、あまりにも高い壁だった。
私はカンペール新宿高島屋店の前で涙を流した。



金欠のまま大学を卒業し社会人になったある日、Amazonプライムで配信されていた、『ゾン100 〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』を視聴した。

元気がない時も元気がある時も、力がもらえる素敵なストーリー。
学生も新社会人もベテランさんもみんなみんな、観てほしい。
映像も美しく爽快感があるので、とにかくおすすめ。


タイトルにもなっている、ゾンビになるまでにしたい100のことリストが登場する。
私も死ぬまでにしたいことリストでも書くか。と思ってApple Storeを漁る。なんとか程良いアプリを入手した。

したいこと1つ目に書いたのはもちろん

『カンペールの靴を買う』


そんなことを書いた記憶も薄れ、アプリもたくさんのアプリに埋もれ、埃を被り始めた今日…

遂に!

遂に!

遂に!!


鮮やかな朱色が輝かしいショッパー。
『カンペールの靴を買った女』であることを見せつけるのに
充分な鮮やかさを持っている。


じゃーん!!!

購入しました…!
それも2足!!

「おいおいおいおいwww 一気に2足かっても足は1足分しかないのにwww」
と心の中で大喜びする私。
浮かれすぎていて頭がおかしい。これでは当たり前のことを言っただけだ。
(カンペールの靴は特徴的なので、お品の方の写真は控えさせていただきます ゴメンネ)

ずっと憧れていた靴を履いて、秋空の下を散歩にでも出かけよう。革靴だから、歩けば歩くほど私にぴったりの靴になってゆくはずだ。

埃をかぶっていたアプリを開いて、
オプションタブから“達成”を押した。

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