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DX3rd公式シナリオ集ムーンレスナイトより「Gray Phantom」1-2


この記事はDX3rdシナリオのリプレイになっています。PLの発言はなく、RPのみになっています。またこの記事はDX3rdシナリオ集「ムーンレスナイト」のネタバレを含みます。前回はこちら

ダブルクロスThe 3rd Edition シナリオ集 ムーンレスナイト 著者 矢野 俊策 著者 F.E.A.R カバーイラスト しのとうこ

あらすじ

N市内で、“グレイファントム”と呼ばれるジャームが、オーヴァードを標的とした襲撃事件が相次いでいる。襲撃されるのはUGN関係者も例外ではない。事件を解決するために3人のオーヴァード達が奔走する。

ミドルフェイズ

シーン7:下校中の出来事

登場PC:ブリッツ、霧崎、レイナ

ブリッツ・ライデン : 1D10 (1D10) > 1 
[ ブリッツ・ライデン ] 侵蝕率 : 41 → 42
霧崎 光 : 1D10 (1D10) > 6 
[ 霧崎 光 ] 侵蝕率 : 36 → 42
レイナ・ヴァレンティナ : 1D10 (1D10) > 8
[ レイナ・ヴァレンティナ ] 侵蝕率 : 33 → 41

(霧崎はオーヴァードに狙われている八重樫の尾行、レイナは導入の続きとしてシーンに参加)

七海が去った後、キミは若菜と帰路につく。
その帰り道で、若菜は話を始めた。
それは、友人の七海弓花のことだった。

 ブリッツ・ライデン→八重樫若菜 ロイス取得
ET 感情表(31-91) > 純愛(じゅんあい) - 〇憤懣(ふんまん)
(※七海からの深刻そうな話に若菜が途中で割り込んで七海が遠慮しちゃったから)


八重樫「なんか、わたしまずいタイミングで声かけちゃったかな?」
ブリッツ「う、ううん……。そんなことないよ。だ、大丈夫だと思う」
八重樫「あの子、きっとブリッツちゃんのこと、好きなんだと思うよ。絶対そうだって」
ブリッツ「…え?ええ?!」
ブリッツは少しそっけない態度をとっていたが、若菜のその一言に驚いてしまう。
そして若菜は、最近友人の七海弓花の様子がおかしいことや身の回りのことについて相談する。
八重樫「弓花とは中学のときから一緒だったのよ。けど、わたしが生徒会長になってから会う機会も減っちゃって。それで、いろいろ心配してるんだ」
ブリッツ「はい…」
八重樫「…弓花はさ、ずっと部活に打ち込んでたのに、ここしばらくサボっているらしくて。最近は進路のことでも悩んでたのよ」
ブリッツ「そうなんですね・・・」
ブリッツはただ、うなずくことしかできなかった。
八重樫「それが、最近は急に吹っ切れたというか人が変わったというか…。何があったんだろうね?ブリッツちゃんは弓花に何か変わったところが無かったか知ってる?」
ブリッツ「うーん…。すみません、わからないです…」
八重樫「そっか…(何かに気づき)……あっ!?」
グレイファントム「グルルルルルゥ……」
物陰から灰色の体毛をした獣人が姿を現し、‘‘グレイファントム‘‘が若菜に襲いかかってくる。
グレイファントム「ガアアアアアッ!!」
ブリッツ「八重樫先輩、危ない…!」
レイナが《ワーディング》を展開し、八重樫が気を失う。
霧崎「俺たちも加勢する」
レイナ「あなたが噂のグレイファントムね?」

しかし、3人の方には目もくれずにグレイファントムの鋭い爪が若菜の方に向けられる。ブリッツは咄嗟に若菜を庇おうとする。


“グレイファントム”

グレイファントム : choice[1,2,3] (choice[1,2,3]) > 1(対象:ブリッツ)
ブリッツ・ライデン :〈回避〉判定 (5DX10+2) > 10[5,7,8,9,10]+1[1]+2 > 13
npc:グレイファントム : ダメージ12+2D (12+2D10) > 12+6[5,1] > 18
[ ブリッツ・ライデン ] HP : 32 → 17

ブリッツは爪による攻撃を受け流そうとしたが失敗し、右腕に攻撃を受けてしまう。
 グレイファントム「グググ・・・・」
唸り声をあげ、グレイファントムは退場してしまう。
 
霧崎「そこのお前、大丈夫か?」
レイナ「(あの子の血、とても美味しそうだわ…(衝動)」
ブリッツ「は、はい…!あの、あなたたちは…?」
霧崎「俺は霧崎光。八重樫さんのクラスメイトだ」
ブリッツ「わ、私はブリッツ・ライデンといいます…」
レイナ「(衝動を抑えて)私は…」
八重樫「うぅ…」
霧崎「まずい、彼女が目を覚ましそうだ。すまないが、彼女のことを頼む」
ブリッツ「は、はいっ…!」
若菜が目を覚ます前に、霧崎とレイナは立ち去る。
八重樫「あ、あれ・・・?」
ブリッツ「八重樫先輩、大丈夫ですか?」
八重樫「私は大丈夫だけど・・・。ブリッツちゃんこそ、その怪我はどうしたの!?」
ブリッツ「あ、あの、さっき転んじゃって、あ、あはは・・・だ、大丈夫ですよ・・・!」
八重樫「大丈夫なの?本当に?」
ブリッツ「はい!」
若菜は襲撃されたことについては、くわしく覚えていない。不審者だと思い込もうとする。

ブリッツが若菜を送り届けたところで、シーンを終了する。この襲撃は、UGNにも報告されることになる。

レイナ「それにしても…あなたがラグエルだったのね」
霧崎「はい。あなたはN市支部長のクリムゾンシフターさんですよね。よろしくお願いします」
レイナ「ええ、よろしくね」

シーン8:事件の確認

登場PC:ブリッツ、レイナ
ブリッツ・ライデン : 1D10 (1D10) > 8 
[ ブリッツ・ライデン ] 侵蝕率 : 42 → 50
レイナ・ヴァレンティナ : 1D10 (1D10) > 7 
[ レイナ・ヴァレンティナ ]侵蝕率:41→48

UGN・N市支部───通称“クソデカタワー” 最上階。
下校中にジャームの襲撃を受けたというブリッツから、事情を聴くことになっている。
現在、N市公立高校にはFHエージェントが潜伏しているという情報が霧谷雄吾からもたらされている。調査が必要だろう。
 ブリッツが入室すると、ホログラムの霧谷が話し出す。


霧谷「初めまして、ブリッツさん。UGN日本支部長の霧谷です。こちらはN市支部長のレイナといいます」
ブリッツ「し、支部長さんが二人…!?あ、あわわわ…」
レイナ「あ、あなたは美味しそうな血をしている人!そんな慌てなくて大丈夫よ!」
霧谷「おや、もう知り合っていたのか」
レイナ「ええ。実はあのとき私もいたので、ある程度事情は把握しています」
霧谷「そうか。なら、話が早いな。ブリッツさんはN市公立高校に通うUGNの協力者だ。彼女とも協力して、この事件の調査を進めてほしい。ブリッツさん、引き受けていただけますか?」
ブリッツ「わ、わわわわ私でよければ…!私なんかでよければ…!!」
霧谷「ありがとうございます。ああ、そうだ。ブリッツさんと一緒だった八重樫若菜さんだが、襲撃時のジャームに関する記憶は残っていないようだ。だが、このまま周囲への監視は続けた方がいいかもしれないな」
レイナ「わかりました。霧崎くんにも連絡を取って、調査にあたります」
霧谷「ああ、引き続きよろしく頼む」
ブリッツ「きょ、恐縮です~~~!!!」

ブリッツとレイナは握手を交わし、シーンは終了する。

シーン9:弓花の告白

登場PC:ブリッツ、霧崎、レイナ

ブリッツ・ライデン : 1D10 (1D10) > 4 
[ ブリッツ・ライデン ] 侵蝕率 : 50 → 54
霧崎 光 : 1D10 (1D10) > 8 
[ 霧崎 光 ] 侵蝕率 : 42 → 50
レイナ・ヴァレンティナ : 1D10 (1D10) > 9 
[ レイナ・ヴァレンティナ ] 侵蝕率 : 48 → 57

放課後、ブリッツの下駄箱に手紙が入っていた。
差出人は、七海弓花だった。
呼び出された校舎裏で、彼女は待っていた。
彼女は、キミに気づくと胸から下げたペンダントをぎゅっと握った。

 ブリッツは、弓花から校舎裏に呼び出される。弓花は、ブリッツと八重樫若菜との関係について質問する。

七海「ごめんね。ブリッツちゃん。急に呼び出したりして」
ブリッツ「ううん。大丈夫だよ。わ、私もこの前はせっかく誘ってくれたのにごめんね…。ど、どうしたの?」
七海「あなたと話したいことがあるの。同じクラスだったけど、今まで話せなかったから……」
ブリッツ「な、何かな…」
七海「ね、ブリッツちゃんは……普通の人と違うよね?だから、わたしはあなたに近づけなかった。わたし、何をやっても駄目な普通の子だったから」
ブリッツ「…………え?」
七海「でも、今は違う。ブリッツちゃんと同じ、特別な存在になれた。だから、若菜じゃなくてわたしたちの側を選んで。若菜との関係を、断ち切ってもらえないかな?」

弓花は、ブリッツがオーヴァードであることを聞き出そうと質問する。そして自分がオーヴァードであることを明かし、UGNに協力しないように要求する。
弓花は、ブリッツを校舎の外壁まで追い詰める。そして逃がさないようにブリッツの顔の真横に左手を当てるのだった。その衝撃の事実と危機的状況にブリッツの思考はショート寸前である。


ブリッツ「ど、どうしよう…。何か、七海ちゃんの気を逸らさないと…!でも、どうすれば…」
ブリッツが解決策を考えていると、七海弓花の後ろから声が聞こえてくる。
レイナ「“グレイファントム”とかについて聞けばいいんじゃない?」
ブリッツ「あっ、支部長!霧崎先輩も!み、見てないで、助けてください…!」
レイナ「どうしようかしら~?」
霧崎「助けに行きますか?」
七海「…あなたたちも、UGNなんでしょ?ブリッツちゃん、この人たちはわたしたちの敵なんだよ」


 弓花は、首から銀色のペンダントを下げており、これを握りしめる。この銀色のペンダントは、衝動発生装置だが、今は効果を及ぼしていない。
 弓花は、ブリッツに自分たちが特別な存在だと語る。そして、八重樫若菜のような一般人との関係を断ち切り、自分たちと一緒に活動するように言う。

七海「わたし、超人オーヴァードになったんだよ!」
ブリッツ「な、七海ちゃん……そんな…。そんな、八重樫先輩とか、みんなをこの力で傷つけるなんて、わたしそんなの出来ないよ…。そんなの駄目だよ…。七海ちゃんやめよう…。」
七海「どうして?わたしと同じなのに、普通の人たちの味方をするの?そういうの、裏切り者ダブルクロスっていうんだよ?」
ブリッツ「それでも、人を傷つけるのは駄目だよ…」
七海「…わかった。今はまだ、考えがまとまってないだけだよね。次に会う時までに考えておいて。じゃあね、ブリッツちゃん」
霧崎「待て!」

弓花は一瞬で姿を消し、その場から去っていく

霧崎「逃げられたか…」
レイナ「まあ、大きな実害はなかったし良しとしましょう。改めて、この子がさっき話していた今回の事件の協力者よ」
霧崎「ああ、この前の。…ライデン、だったか?」
ブリッツ「は、はい…!あなたは、霧崎先輩…でしたよね…?」
レイナ「そうよ。霧崎くんも今回の事件を一緒に捜査している仲間なの。よろしくね」
霧崎「よろしく」
ブリッツ「よろしくお願いします…!」

シーンが終わり、ここでGMから一旦ロイスの取得の提案があったため、互いに取得することに決めた。 

ブリッツ→レイナ  ET 感情表> ○誠意(せいい) -疎外感(そがいかん)
霧崎光→霧谷雄吾  ET 感情表> ○友情(ゆうじょう) -敵愾心(てきがいしん)
レイナ→霧崎光  ET 感情表> ○好意(こうい) -劣等感(れっとうかん)
レイナ→霧谷雄吾  ET 感情表> 感服(かんぷく) - 〇隔意(かくい)

情報収集フェイズに続く

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