「学生時代に何を一生懸命学ぶべきか」という問いに先生や上司が教えてくれない大事なこと

これは理論で考えても、理知的に考えても、ぜったいに間違っている。愛とかじゃなくて、動物的に生きただけです。

でも、そうやって極めたら、いいことがいっぱいありました。動物的に、正しいことをした。すっきり。

✨️このブログは誤りを含みます

昔話：自分が新卒1年生だったころ

せっかく就職したのにこの1－2週間で離職しちゃう新卒さんが結構いらっしゃいます。
自分が新卒のときの話をします。1999年。それは超氷河期時代の入口だったのですが、努力や運、縁があってナムコの企画職に内定いただきました(約3/10000ぐらいの倍率です)。それを教授推薦なのでお断りして、キヤノンの新卒(教授推薦でしか受けられない、しかも同期が高卒から博士卒まであわせて600人いる)に泣く泣く進んで、3ヶ月新入社員研修でカラーコピー機2台売ってトップ成績だったりもしたけど、いざ7月の配属辞令には「福島事務管理課」って書いてあったんです。
周囲の同期からは「優秀なお前があんな辞令をもらったのは見せしめだと思った（意訳）」とか「辞めたらいいのでは？」という感想を頂きました。当時の同期みてる～？

https://akihiko.shirai.as/

まあでも今の1-2週間で辞めちゃう学生には何かしらバックアップがありますよね。親とか仲間とか出身研究室とか。自分は弱小私立大学の修士卒だったのと、自費貧乏学生で経済的にはマイナスからのスタート。上記のように採用の時点で訳ありで「その会社を選ばざるを得なかった」ので、「辞めたるわ」「こんなことならナムコ選べばよかった」みたいな気持ちで当時後悔しまくって、希死念慮しまくりで、夜も朝も眠れない日々を過ごしてました。

でも「自分のスキ」を突き通して「ゲーム開発者への道」を素直に選ばなかった自分が悪い。だからこそ後悔しまくった。

当時の選択を迫った教授のセリフは一字一句覚えているし、その後の就職課の職員の毒言も一生忘れない。入社後数ヶ月はウキウキだったのに、配属発表後は「会社を辞めるか・大学院に戻るか・結婚するか」みたいな謎の選択でグルグル悩み続けました。でも、最終的には会社をやめたりせず、付き合ってた彼女と添い遂げることを選んだんです（今の奥さんです）。ちなみに両親4人とも結婚にはほぼ反対で、特にうちの両親が結婚には反対。奥さん側は進学/復学には反対。そもそも学者っぽい存在なんて許されない。こういう両家の縁談っていちど火がついたら戦争になるので6人6様の喧嘩に発展した。よく破談にならんかったなと。新卒配属ガチャという理不尽に負けた悔しさと悲しさと憤りで、カバン一つで工場勤務で始まり、駆け落ち同然で籍を入れてふたりで福島に行ったんです。当時X(Twitter)があったら絶対炎上してたと思う。バイトテロとか配属退職テロの背景にはそういう感極まった若者もいるんじゃないかなと思い、筆を執っています。

で、関連して、最近、「学生時代に何を一生懸命学ぶべきか」という質問を時々いただきます。
こういう質問をする学生は、そこそこにイケメンなんです。
そして意識が高い。「起業してます」みたいなこともいう。
研究で論文を書きました、というひとはそんなにたくさんいない。
「お前さん、まだ全然まなんでねーじゃんか」という回答が一番ラクなんですが。

その都度、その質問者に寄り添って、いろんな回答を丁寧に考えたりしています。

学校の勉強、研究…起業を頑張る方々とかいらっしゃいますが、いろいろ総合的に考えてブレないひとことでまとめるなら。

スキを極めろ

だと思います。

ここまでだとキャリアセミナー的な話で終わるんです。
好きなことを探求するのって大事ですね。
好きなことを開発しましょう。
そうなんです。
そうやってぼくも息子たちを小学校中学校高校と育ててきました。

でも今日は、この延長線上で後半の話なんです。

もしかしたら、その先に大事なのは

しっかり恋愛しておけ

なのかもしれないです。

振ったり振られたり、人の感情と欲望が産む人間関係のトラブルを学生のうちに丁寧に学んでおけ…

起業はいつだってできる
研究だってしたければできる
でも恋愛だけは今の大学でも企業でも教えてあげられないから。

ってのが混じり気のない真意なんですが。
実際こういうのって相手が必要だし、結婚観とか人生観とかも絡んでくるので、大学とか企業とかの立場で言いづらいじゃないですか。

結婚だけが人生じゃないですし「恋愛しておけ」の真意は成就する恋愛だけじゃないです。

メスの顔、オスの顔。