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XI JUMBOにおけるスコア計算の仕様まとめ【XI JUMBO】

XI JUMBOのスコア計算が曖昧な部分があったのでまとめたいと思います。

間違えなどありましたらコメントやtwitter(@o_nowater)のDM等々でお知らせください。
またこちらのサイトも参考になるので併せて、どうぞ(yuki氏の「パラダイムパラダイス」に飛びます)

最終更新日:2022年12月14日

【基本仕様】

ノルマアタック以外のモードやノルマアタック全体に関わるスコア計算についてです。

・チェインスコア(CS)

チェインスコアは次の式で求められます。

CS = サイコロの目 × リンク数 × チェイン数

リンク数とは繋がっているサイコロの数です。
ノルマアタックにおける「〇個全消し」「次のレベルまで〇個」やその他モードにてサイコロを消す度に「60×15」のような数字が出てきますが、これは「(サイコロの目×リンク数)×チェイン数」が現れています。ただし1チェイン目において消したのがその目の最小要件だった場合(例えば2の目であれば2×2×1、3の目では3×3×1の時)は表記されません。例外的に1の目は常に表示されます。

左:ダイス消去の最小要件の時は画面に表示されない。
中:2連鎖以上または目の数以上のリンク数の場合は表示される。
右:例外的にハッピーワンの場合は常に表記される。


・ボーナススコア

ノルマアタックにおいてノルマ達成時に得られる追加得点です。

ボーナススコア = レベル×1000 + {基礎スコア×(残り時間の2桁目+1)}÷100

基礎スコアとは、これまでに得たCSの合計のことです。リザルトの「せいせきひょう」画面で「スコア」で書かれた部分がそれに当たります。
また、中かっこで囲った部分は小数点以下切り捨てになります。
なお基礎スコアの扱い方に一部例外があります。これは次の章で触れたいと思います。

レベル8、残り28.46秒、基礎スコア330280点より
8×1000 + (330280×3)÷100 = 17908.4点となり、小数点以下切り捨てで17908点
なお基礎スコアは通常見えないため動画編集の力で無理矢理表記。
(また画面右側にノルマ所要時間も表記しているが、±0.03秒程度の誤差がある。ご了承。)

「レベルアップまで〇個」では制限時間がないためクリアしてもボーナススコアは生じません。しかし、Lv.10の最後に立ちはだかる「クリアまで99個」を達成するとボーナススコアとして10万点が加算されます(←プレイ中の画面では確認できませんが、リザルト画面のレベル毎ボーナス合計でLv.10の欄に加算されています)。



【ノーマルダイスに関わるもの】

・予約チェイン

通常のチェインとは違い、1回の予約チェインでチェイン数が+2されます。
ただしCSの計算方法は通常のチェインと同じく「サイコロの目×リンク数×チェイン数」です。チェインが「1連鎖→3連鎖(予約)→4連鎖→…」と変化しても、予約チェインによってスキップされた2連鎖目はCS計算の対象になりません。


・リンク数が曖昧なパターン

2段目から1段目に落下する間、プレイヤーの目には見えませんが内部処理的には透明なダイスが生じてい(ると私自身が勝手に予想して)ます。この一時的なダイスを「コピーダイス」と私は呼んでいますが、ごく稀にコピーダイスによって「繋がっていない」ように見えたものが繋がっている扱いになることがあります。

例えばこの図の場合、プレイヤーが2段目から降り切る前に予約チェインが発動しており白く光っているダイスは9個だが、落下中のダイスにコピーダイスが発生しているためリンクは10個となる


・同時予約チェイン

予め1の目の上にいくつかセットしておいて、ハッピーワンで同時に行う予約チェインの事です。Lv.10の「6を25個同時」では必須のテクニック。稀に1の目でなくても消えかけのダイスの上にいくつか置いていたら同時に落ちることがありますが、それもこれに該当します。
同時予約チェインでは、各予約チェインごとにCS計算が生じます。
例えば0連鎖の状態からハッピーワンで5個同時予約した場合、「2連鎖→4連鎖→6連鎖→8連鎖→10連鎖」の各連鎖でCS計算が行われます。
同時予約チェインを行うと「消去したダイス数が本来よりも増える」というバグが生じますが、CSやチェイン数には影響ありません。詳しいことはこちら(scrapboxに飛びます)にまとめています。

図は3個同時予約をした例。元々[4]×4個×1連鎖をしているが、その後は
[4]×24個×3連鎖、[4]×24個×5連鎖、[4]×24個×7連鎖が順番に処理されている。
なおリンク数は前述のコピーダイスにより各CSで同じ個数となる。また余談だが3個同時予約のため内部処理的には[4]のダイスが本来より2+1=3個多く消えた扱いになっている(がCSに影響はない)


・基礎スコアの例外的扱い

先ほどボーナススコアの説明で基礎スコアについて言及しましたが、ボーナススコア計算時に基礎スコアを少し例外的な扱いする場合があります。これが起きるのは主に次の三パターンです。

1.「1を〇個同時に消す」のノルマを達成した時
2.同時予約によりノルマを達成した時
3.基礎スコアがカンストした時

 1.「1を〇個同時に消す」のノルマを達成した時

[1]の同時消去ノルマはLv.1での8個、Lv.5での20個、Lv.9での40個の3つあります。いずれの場合も、ボーナススコアに使われるのは「同時消去を行う直前の基礎スコア」です。下の図を参照。

左:1を同時消しする直前。基礎スコアは2375点。
右:1を8個同時消しした直後。基礎スコアは左の場面から8点加算され2383点。

基礎スコアを2383点とした場合、ボーナススコアは
  1×1000+(2383×5)÷100=1119.15≒1119点
一方で基礎スコアを2375点とした場合は
  1×1000+(2375×5)÷100=1118.75≒1118点
となります。ゲーム画面では1118点と表記されているため後者の方が正しいことが分かります(動画編集時点では前者の計算をしているため自分で付け足した方の点数は1119点となっています)。
しかし[1]のノルマのはずなのに[1]を消したスコアが全く加算されないのがよくわかりません(その後のノルマの基礎スコアには反映されています)。最初は「少なくとも1点は加算されているのでは?」と思っていましたが、基礎スコアカンスト時の動画を見たところ全く加算されていないことが判明しました。


 2.同時予約によりノルマを達成した時

「6を25個同時」では必ずこれにあたるのではないでしょうか。同時予約チェインと同時にノルマを達成した場合です。
この時、ボーナススコアの計算に用いられる基礎スコアは「ノルマ達成の最少要件を満たした時点での基礎スコア」です。これも具体例を交えて見てみましょう。

左:「3を20個繋ごう」において[3]を2個同時予約。この時点での基礎スコアは33万9350点。なお消えかけの[3]は10個×1連鎖している。
右:同時予約によりノルマ達成。3連鎖と5連鎖でCS計算が入るが画面にある基礎スコアは5連鎖目のCS計算が加わった後の値で33万9830点。

直前の基礎スコアが33万9350点で、この後に[3]×20個×3連鎖と[3]×20個×5連鎖のCSが入ります。各パターンでの計算は次の通り。

先ほどの図の右側でゲーム画面でのボーナススコアは「28371点」となっていました。そのため3連鎖目の時点までの基礎スコアでボーナススコアが算出されていると言うことが分かります。
なお5連鎖目のCSはこのノルマではボーナスになりませんが、基礎スコアとしては後からちゃんと加算されるため次のノルマでのボーナススコア算出に反映されることになります。


 3.基礎スコアカンスト時

基礎スコアは「99万9999点」が上限とされています。しかしボーナススコア算出時には「99万9999+ノルマ達成時のCS」が扱われているようです。ボーナススコアが算出されたら直ちに基礎スコアは再び「99万9999点」に戻ります。



【特殊ダイスに関わるもの】

ここからは特殊ダイスの挙動によりチェインやリンク数の扱いが複雑になるものです。ここに書いているもの以外は通常ダイスと同じCS計算をします。(漏れがあったらごめんなさい)

・ジャンボダイス

基本的にはダイス8個分として扱われます。1チェイン目で消す時のみ、ジャンボダイスはダイスリンク数1個分とされますが、CS計算では1チェイン目であろうとダイス8個分扱い。ややこしい。
しかしジャンボダイスが半分まで沈むとリンク数が4個分扱いになります。

左:消し始め。通常ダイスは4個繋がっているため、(4+8=)12個×[5]=60と表記
右:半分沈んだ状態。25÷[5]=5よりリンク数は5個。ジャンボは4個扱いになっていることが分かる

スコアとは関係ありませんが、[6]のジャンボダイスでフィールド上に通常ダイスが残り1個の時、「ジャンボダイスが半分以下まで沈んだため詰む」ということがあります。気を付けましょう。

・幽霊ダイス

幽霊ダイスと入れ替わった際に
・乗っているダイスは消えず幽霊ダイスのみ消えた→通常通り「+1連鎖」
・幽霊は消えず乗っているダイスのみ消えた→通常通り「+1連鎖」
・乗っているダイスも幽霊も一緒に消えた→「+2連鎖
ただし「一緒に消える」というのはダイスが同じ目だった時に限定します。違う目だった場合は遭遇していないため未検証ですが、おそらく磁石ダイスと同じ処理の仕方だと思います。

また、この「+2連鎖」は予約チェインとは若干性質が異なります。というのも予約チェインではスキップされた連鎖分はCS計算されなかったのに対し、こちらはスキップされた分もCS計算に入ります。

プレイヤーが乗っていたダイスと入れ替わり、両方のダイスが消えた。
画面では2連鎖目のCSしか見えないが、実は[3]×3個×1連鎖と[3]×3個×2連鎖のCS計算が行われている。1連鎖目のスコアが無いとその後のボーナススコアが大きく異なったため確信。

・磁石ダイス

幽霊ダイスの拡張版です。幽霊ダイスは足元のダイスと入れ替わったダイスで最大2個までしか同時に消えませんが、磁石ダイスは1列に繋がっていればいくつでも同時に転がせるため最大7個同時に消えます。
つまり磁石ダイスが転がったことでx個が同時に消えた場合、「+x連鎖」されることになります。また幽霊ダイスと同様、間の「+1連鎖目」「+2連鎖目」…のCS計算も入ります。
しかし異なる目で同時に消えた場合、連鎖数は別扱いになります。例えば何もない状態で5個同時に転がしたら[2]×2個と[3]×3個が同時に消えた場合、[2]×2個×(1+2)連鎖、[3]×3個×(1+2+3)連鎖のCS計算が行われます。

異なる目での例。スコアが37点→127点と+90点だが、
2×2×1+3×3×1+4×4×1+5×5×1+6×6×1=90より同時でもチェインは別扱いになっていることが分かる。なお動画はこちらのもの(リンクはyoutubeに飛びます)。



【余談】

・noteでまとめる必要あった?

確かにnoteは物事をまとめるのには向かない気がします。画像や引用を入れると途中に必ず余白が生まれてしまったり表が作れなかったりするからです。しかしnoteの方が目に付く機会が多いように感じたため今回このような形にしました。
なぜ「多くの人に見てもらいたいのか」。それはXIシリーズの知名度を上げたいからです。ゲームのまとめ情報だから中身を見る人が少なくてもいいんです。しかしながらXIシリーズは最初の作品であるxi[sai]が発売されて来年で25周年というのにゲーム開発は2002年からほぼ更新されてません。初代xiはミリオンセラーを達成している(※ただし出荷本数)というのに…。
少しでも25周年を多くの人で盛り上げたい、少しでもxiコミュニティが盛り上がってほしい、そんな思いでいっぱいです。

・宣伝

現在、DiscordにてXIのRTA鯖が開設されています。RTA鯖と言ってもRTAランナー以外の人もウェルカムなコミュニティになっているため、XIシリーズを楽しみたいという方は是非サーバーに参加してみては? 私自身RTAをできるほどの実力はありませんが、XIシリーズが好きな方々と交流でき、この鯖に参加して良かったと思っています。

さて、露骨な宣伝はここまでにします。昔XIシリーズを遊んでいた方々、そしてこの記事を見てXIシリーズを思い出した方々は是非もう一度ダイスとの戦いに挑んでみてはいかがでしょうか。

・更新履歴

2022/12/12 とりあえず公開
2022/12/13 一部体裁を整えなおす&yuki氏サイトへのリンクを追加
2022/12/14
 「基礎スコアの例外的処理」の「1を同時消し」での情報を修正
 「基礎スコアの(略)」に「3.基礎スコアカンスト時」を追加

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