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配信マイクとしてiPhoneイヤホンマイクを使おうとしたらダメだった

より多くの人が、ハイブリッドセミナーを開催してみようと思っていただけるように、”高度”さは諦めていったん”誰でもできる”システムを考案しています。

最低限必要なもの

ここ最近、(いい加減長引くコロナ禍に「なんとかせんといかん」と火がついた?)ハイブリッドセミナーを開催されている話をいろんなところで聞きます。

最低限のハイブリッドセミナーシステムは実にシンプル。Zoomカメラで会場を映せばいい。

ハイブリッドセミナー初回

これを、キャプチャーボードやスイッチャーを用いるとこのように改善される。

ハイブリッドセミナーその後

スライドの見え方が全然違いますよねヽ(=´▽`=)ノ 他にも細かいところは数多くありますが、まずは最低限の「パワポスライドでのハイブリッドセミナー」でいくとスタートラインはここか。”画面の切り替え”にはいわゆるスイッチャーを使うと便利である。僕はBlackmagic Designの回し者ではありません(むしろRoland派)が、手軽なスイッチングを体感するにはATEM Miniシリーズをおすすめします。

散々考えた結果、入門機としてATEM Mini(無印)をオススメします。使いこなせばかなりのことはできますし、ハードウェアスイッチャーの基本的な機能は網羅している機材です。YouTubeに多くのノウハウ動画があがっており、自学できます。

ハイブリッドセミナーで問題となる”音”について

はっきりとしたデータが有るわけでなく、体感ではありますが、オンラインセミナーで多く見受ける配信トラブルのうち”ハウリング”はかなり上位にあがるトラブルと言ってよいだろう。また、セミナー演者のマイクも、機材のノイズだけでなくポップノイズや布ズレ音など”音”問題は実に頭を抱える問題だ。ラベリアマイク(いわゆるピンマイク)は、人によって使い方が違い、演者の服に胸ポケットがあるか、襟につけた場合の布ズレ音、なかにはマイクを手に持って喋る人もいるのでポップノイズ対策が大変になることもある。

マイクに関して、「誰にでも広く」使ってもらえるようなシステムを考えた。

そこで思いついたのが、iPhoneについていた「Appleイヤフォンマイク」だ。

さすが純正品となるとそこそこ根が張るが、こういうガジェット系に興味があるという人は大半がApple信者という希望的独断と偏見で思い込み、「だったら持ってるだろ!?」と思って、これをマイクとして使うシステムを考えた。ちなみに、さんざんApple製品を買ってきた(iPhoneはもちろん、iPod touchなどなども)にも関わらずいざ欲しいときにないということで買う羽目になった(泣)

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【復活祭】Ankerスピーカーフォン

これは、去年の第1回九州麻酔超音波アカデミー後に購入したスピーカーフォン。

2回ほどアカデミーで使った後、会場スピーカーとしてプロジェクターを使うようにしたのですっかり引き出しの奥だったのを今回引っ張り出した。

会場スピーカー(Zoomの「スピーカー」をこの機材に割り当てる)として使うことで、Zoomでしゃべる人の声もオフライン会場で聞くことができる。

マイク用端末としてiPhone端末でログイン

Zoomには、音声用端末としてiPhoneでログインする。ホストPCは音をミュートにしておいて、iPhoneはカメラOFFにしてマイクのみ。

Apple Ear Podsの音は、そこそこいいです。多くの人が持ってるし(多分)これはいけると思ったんだけど・・・・残念ながら、スピーカーの近くでしゃべるとハウリングした(泣)配信で音声を出す端末と音声を入力する端末が別なので、Zoomのマイナスワンは働かずにハウリングするのか・・・orz

ホストPCをオーディオ切断

ミュートするから悪いんだ。そもそも、ミュートしてマイク使わないんだから、ホストPCは「オーディオ切断」をしてみるとどうだろうか。

→ハウリングは回避できた。

よしっ、これで完成だっ!!!と思いきや、落とし穴・・・。

オーディオから切断しているので、スピーカーフォンからZoomの声か聞こえない(泣)というわけで、このシステムはなしとなった。

たまには”失敗例”も

というわけで、今回は珍しく失敗例をnoteにまとめました。

こんな感じで、日々いろんなことを試しては失敗しながらやってます。失敗の経験があるから、本番の配信中に予想外のトラブルが起きたとしても対処は早い気がする。

今回の結論としては、音の入出力は揃えないとダメだということ。

【おまけ】結局どうしたか

最終的には、結局ATEM Mini本体のMIC 1とMIC 2にRODE WIRELESS GO IIをつなぎました。

Notepad-8FXを使っているときは、L/Rに分けて6.35mmステレオジャックでつないでいたが、ATEM Miniの2つのステレオミニジャックにもこれでいけました

RODE WIRELESS GO IIを使うなら、オススメですね。

ATEM Mini(無印)を勧めておきながら4万クラスのマイクを勧めるのもどうかと思うが、それくらい実際音問題って難しいんです。

本音を言うと、オーディオミキサーをオススメする

今回は、会場スピーカーとしてスピーカーフォンを使うようにした。

「プロジェクターをスピーカーとして使わないの?」と言われるが、今回の配線図で大きく省かれた機材のもう一つがNotepad-8FXというオーディオミキサーだ。

こうしてみると意外とリーズナブルな価格で売ってたりする。多くのYouTuberがレビュー動画で上げているYAMAHAのAG03などもおすすめだと思います(自分がこれにしなかったのは理由があるけど)。

で、実はミキサーで細かい音量の調整とかをしていたのですが、今回システムの単純化を要求されたためオーディオミキサーは必要機材から外しております。もちろん、使ったほうがより良い配信をお届けすることができるし、音量の調整をハードウェア的にできないのは会の運営的にも非常にマイナス要因なので自分は好んでそんな不安定なシステムは使おうとは思わないですが(あくまで入門編として)。

例えばAnker Nebula Cosmos Maxなどをプロジェクター兼スピーカーとして使うには、音を調整して出さないと会場によっては大きすぎるんです。

というわけで、いつもより視点を変えて、よりとっかかりやすい配信機材も検討しています。もちろん、アナもたくさんありますのでちゃんとやるにはおすすめしません(あくまで僕はですが)。ATEM Miniを使う場合も、注意しないといけない点はたくさんありますので。

↑詳しくはこの記事に書いています。

少しでも、みなさんの配信の手助けになればと思います。

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