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【みちしるべ#13】平山遼太さん~トレイルO日本代表~(後編)



みちしるべ・・・とは?

みちしるべとは、学生オリエンティアによるインタビュー企画です。

社会人オリエンティアとの対談を通じ、オリエンテーリングとの向き合い方を考えるきっかけを提供します!今年度で第2期を迎えました。

もちろん、学生以外の多くの皆さんにもお楽しみいただける内容となっております。ぜひご覧ください!

前編はこちら↓


プロフィール


平山 遼太(ひらやま りょうた)さん  
千葉県匝瑳(そうさ)市出身。
東大OLK 2014年度入学。
現在は千葉OLK、京葉OLクラブ、GROK 所属、
千葉県オリエンテーリング協会 事務局長兼理事。
競技と運営の双方で活躍しており、
世界トレイルオリエンテーリング選手権 TempO 日本代表(2023年7月)
千葉県勝浦市にて開かれた全日本ミドル&ロングオリエンテーリング選手権大会 実行委員長(2023年11月)
の実績を持つ。

インタビュアープロフィール

冨田 明花(とみた めいか)
千葉大学オリエンテーリング部 2021年度入学
千葉大4年目。圧倒的4女として参加。

倉上 英(くらかみ すぐる)
慶應オリエンテーリング同好会 2020年度入学
KOLCオフィシャル。社会人1年目。
ピンチヒッターとして参加。


トレイルOとの出会い

トレイル・オリエンテーリングの定義
トレイル・オリエンテーリングは、地上に印されたいくつかのディシジョン・ポイント(Decision Point、DP)を、ルートを考えながら指定された順番にまわるスポーツである。
競技者は、各DPにおいて、そのDPに対応するコントロールに設置されたフラッグ群のうち、どのフラッグがコントロール位置説明に合致し、また地図上に印刷された円の中心のものであるか(無い場合もある)を選択するために地図を詳細に解読する。

日本トレイルO研究会:トレイルOとは (trail-o.com)より一部改変


―トレイルOを始めたきっかけを知りたいです!

きっかけは2年生のインカレ協賛トレイルOですね。
大学のクラブの先輩方にトレイルO好きな人が結構多くて。世界選手権の出場経験もある人たちもいて、練習会も開いてくれて、他の学生よりトレイルOに触れる機会は多かったと思います。

あとは、もともと走るのがあまり好きではなかったので、「走らなくてもオリエンテーリングができる」というのも大きかったかな。

―トレイルOの面白さはどんなところにありますか?

私が世界選手権に出場したTempO(テンポ)は、地図から得られる情報を基に解いていく、オリエンテーリングの早押しクイズみたいな感覚なんですけど、やり方が分かってくると解けた時、面白くて癖になります。

実はTempOの競技時間はフットOのスプリント競技よりも短いんですよ。決勝は1問あたり5~10秒弱かかる問題を40問(5問×8箇所)解く形式でしたが、移動の時間を除くと僕が競技をした時間は6分くらいしかなかった。当然、決着は秒差争いになります。

しかも間違えるとペナルティ(+30 or 60秒)がタイムに加算されます。いわゆるフットOのような身体的な負荷はありませんが、「速く正確に解かなければいけない」という精神的な負荷がかかる。でもそういうプレッシャーの中で正解できると嬉しいし、それが癖になっているのかもしれない。

さらにフットと同じでトレイルOも国別対抗のリレーがあり、競技の種目としての広がりがこれから出てきそうな気配もあるので、奥が深く、新しいスポーツということですね。

競技人口も少ないですし、頑張れば活躍のチャンスはあると思うので、地図読みが好きな人にはぜひチャレンジしてみてほしいです!

地図を開く前に、フラッグの位置を確認する様子(上段)
地図と現地を対応する様子(下段)
引用: https://www.wtoc2023.cz/photo-galleries/

オリエンテーリングの魅力

―平山さんが思うオリエンテーリングの良さについて教えてください。

たくさんありますが、挙げるとしたら

  1. いろいろな場所に行ける

  2. 頭を使わないと勝てない

  3. 楽しみ方の幅が広い

ところかな。

―「楽しみ方の幅が広い」というのは?

 まず競技形式が複数あるということ。
最もメジャーな「フットO」だけではなくて、「トレイルO」、「スキーO」、「マウンテンバイクO」もありいろいろな楽しみ方がある。実際僕自身もトレイルOをやり始めてから、より世界が広がったと感じます。

あとは競技者としてだけでなく、運営者として自分のアイデアを表現できるということ。オリエンテーリング界隈の丁度良い規模感で、やりたいことができるのはとても良いところだと思います。全日本もそうだったけど、当日、参加者が楽しんでくれているのを見ると、とてもやりがいを感じますね。

―社会人になってからオリエンテーリングが役立った場面はありますか?

直接的に役立った場面は少ないかもしれません。職場で話題として提供できるくらいかな(笑)気付いていないだけかもしれない。

―競技でも運営でも、何かをやり切った経験というのは活きてくるのではないでしょうか。私(倉上)もまだ社会人1年目ですが、新しいことに挑戦するときの原動力になっているような気がします。

なるほど。
オリエンテーリング自体が、自分でルートを選んで、何をチェックポイントにして、どうやって行くのかをひたすら自分で決め続けて、しかもその結果が自分に返ってくるものなので、そういう判断力の積み重ねが、もしかしたら生きるのかもしれないですよね。

学生に向けて

―平山さんから、学生に向けてメッセージをお願いします!

どうしても全日本の話になりがちでしたが、全日本だけがオリエンテーリングじゃないし、いろんな大会があって、全日本があると思っています。

その一方で、全日本があることでいろいろな大会が盛り上がってるといういい感じの循環もできていると思うので、できる範囲で皆で大会に行って、たまには運営もして、自分がやりたい形でオリエンテーリングに関わっていってほしいと思っています。


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